以前報告した患者様の
術後6ヵ月までの経過です。
PCLメッシュと鼻中隔軟骨で
鼻中隔延長術を受けた患者様の
修正術1ヶ月後について
2022年5月5日に報告しましたが、
その後の浮腫、瘢痕増殖、
瘢痕拘縮の改善についてです。
左画像:修正術前
右画像:修正6ヵ月後
患者様は当院で
以下の修正術を受けました。
・シリコンプロテーゼ摘出術
・鼻骨々切り部修正術
・鼻中隔部メッシュ全摘
・延長移植鼻中隔軟骨部分減量術
・下外側鼻軟骨修正術+内側脚部軟骨移植術
・鼻根~鼻背部真皮脂肪移植術
・鼻尖部真皮脂肪移植術
↓術前 正面
↓術後1ヶ月
鼻根~鼻背は真皮脂肪移植で浮腫が顕著であり、
鼻尖部の広範囲剥離の影響で、
鼻尖・鼻柱が腫大していました。
↓術後4ヶ月
鼻根~鼻尖の真皮脂肪移植片の浮腫は
軽減しましたが、
鼻尖部は瘢痕増殖とともに
拘縮も発症し、鼻孔縁が
頭側に引っ張られ、
また鼻尖鼻翼境界の陥凹が
出現しました。
↓術後6ヵ月
鼻尖部の瘢痕が減少することで
拘縮が改善し、
鼻翼の張り出しも軽減しました。
↓術前 斜位
↓術後1ヶ月
鼻根~鼻尖の真皮脂肪のむくみで
鼻背~鼻尖が太くなっていました。
↓術後4ヶ月
鼻尖部瘢痕拘縮で鼻尖が頭側に
牽引され、アップノーズ傾向に
なっていました。
↓術後6ヵ月
瘢痕拘縮が軽減し、
アップノーズが軽快しました。
また鼻根~鼻尖の浮腫は消失し、
鼻背ラインが明瞭になりました。
↓術前 側面
↓術後1ヶ月
鼻尖の腫大で
鼻唇角は開いていました。
↓術後4ヶ月
鼻尖の腫大が軽快したものの
丸さは残っており、
また鼻孔縁が挙がっていました。
↓術後6ヵ月
拘縮の軽快で鼻孔縁が下がり、
側方から鼻穴が見えにくくなりました。
術後の経過は個人差があり、
特に修正では、以前の手術内容、
修正方法によって変わります。
一般に鼻の手術では、浮腫が
術後2週間認められ、その後改善していきますが、
皮膚の性状によっては長くなる場合もあります。
また瘢痕拘縮は瘢痕発症よりやや遅れて出現し、
瘢痕増殖部がやわらくなったり、減少すると
拘縮は軽減します。
ー手術料金ー
・シリコンプロテーゼ摘出術
176,000円(税込)
・鼻骨々切り後部分修正術
330,000円(税込)
・鼻中隔部修正:異物全摘術含む
440,000円(税込)
・鼻尖部修正:鼻翼軟骨修正+軟骨移植
550,000円(税込)
・鼻根~鼻背部真皮脂肪移植術
385,000円(税込)
・鼻尖部真皮脂肪移植術
330,000円(税込)
別途術前検査料、診察料、
麻酔・薬剤料金がかかります。
**202311月時点の料金です
銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
日本形成外科学会 美容外科分野指導医
ホームページ
http://ginza-sumirenohana.com/
手術サテライト
https://ginzasumirenohana.wordpress.co