初診の1ヵ月前に
他院で保存軟骨と採取した鼻中隔軟骨によって
鼻中隔延長術を受けたのですが、
他人の軟骨である保存軟骨全摘を
希望し来院されました。
また鼻先が高くなったことが気になっており、
自然なかたちになるような高さへの修正を
希望されました。
患者様は鼻中隔延長による鼻尖鼻柱の
自由度の欠落は気になっておらず、
全ての延長部摘出による
鼻形態の大きな変化を避けるため
延長術に使われた鼻中隔軟骨の温存を
選択されました。
ただし鼻尖の高さと
笑いにくいといった症状の
軽減のために
移植された鼻中隔軟骨は減量することになりました。
保存軟骨全摘+修正術は保存軟骨留置から
2ヶ月2週間でした。
↓術前 正面
↓術後6ヵ月
耳珠軟骨移植による
下外側鼻軟骨形成を行っており、
両側鼻翼は下方に向き、
退縮が軽快しました。
↓術前 斜位
↓術後6ヵ月
鼻尖は低くなり、
鼻翼の退縮も軽減しました。
↓術前 側面
↓術後6ヵ月
鼻孔縁‐鼻柱面の関係が変化し、
鼻翼上方に張り出しが軽減しました。
↓術前 下から
↓術後6ヵ月
鼻中隔延長における減量術では、
鼻柱偏位は改善しません。
また鼻尖を低くすることで
鼻孔形態は変化し、
左右差が出現することもあります。
笑いにくい原因は、
延長のために移植された鼻中隔軟骨の
鼻柱側へに突出であったため、
その部位を減量することで
修正術後の当日から
劇的な改善が得られました。
この患者様の
摘出した保存軟骨の病理学的検査結果は
以下の通りでした。
「ほぼ細胞核が消失した病理学的壊死状態で、
一部に炎症細胞を認めました。」
保存軟骨による延長術から
摘出まで約3ヵ月経っていましたが、
保存軟骨の表面には炎症があったと
考えられました。
炎症がその後軽快するか、長く続くかは
不明です。
手術料金
・鼻中隔部保存軟骨全摘:400,000円+税
・鼻中隔部温存軟骨減量術:400,000円+税
・下外側鼻軟骨形成術+耳珠軟骨移植術:500,000円+税
別途術前検査料、診察料、
麻酔・薬剤料金がかかります。
*2023年5月時点の料金です
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銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医、評議員
日本形成外科学会専門医
日本形成外科学会 美容外科分野指導医
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ホームページ
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