鼻尖形成術によって

鼻先の皮膚が薄くなったことを気にされ、

多くの患者様がお越しになります。

 

鼻尖形成は鼻先の手術のことで、

代表的なものは

鼻尖部軟骨移植、鼻尖縮小術であり、

鼻中隔延長術も鼻尖形成に

含まれます。

 

鼻尖部の皮下脂肪が

過度に減量されたり、

無理な鼻中隔延長によって

鼻尖皮膚が伸展させることでも

鼻先の皮膚は薄くなります。

 

鼻尖の皮膚が薄くなると

移植軟骨や下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)の

形態が他人から判ったり、

皮膚の血管が増えることで

赤くなったりします。

 

このように薄くなった皮膚は

移植軟骨を摘出したり、

鼻中隔延長部を低くしても

回復することはなく、

ほとんどのケースで

真皮脂肪移植が必要です。

 

患者様の中には

鼻尖の高さを維持し、

真皮脂肪移植を希望される方も

いらっしゃいますが、

皮膚の伸展性がない場合、

真皮脂肪移植は

鼻尖皮膚壊死の原因になります。

 

以下の患者様は他院で

鼻中隔延長術+ゴアテックス挿入術を

受けたのですが、

鼻尖皮膚が薄くなり、

鼻尖頭側の陥凹部では

ゴアテックスの先端が触れました。

 

↓術前 

 鼻柱鼻孔縁切開で赤線内の

 皮下剥離術を行いました

 1回目に手術は皮下剥離術のみで

 切開部を縫合しました

 

↓術直後

 薄い皮膚の領域は

 暗紫色で皮膚血行障害を認め、

 プロスタンディン軟膏

 (血管拡張作用があります)を

 術後5日間塗布しました。

 

 暗紫色は手術翌日にやや増悪しましたが、

 3日目には改善しました。

 

 皮下剥離術から7日目に全身麻酔で

 ・ゴアテックス摘出術

 ・鼻根~鼻背部真皮脂肪移植術

 ・鼻背部耳軟骨移植術

 ・鼻中隔延長部減量術

 ・鼻尖部真皮脂肪移植

 を行いました。

 

 真皮脂肪移植が厚さ2㎜程度生着するように

 厚い組織片(5~6㎜)を移植しましたが、

 術後に皮膚血行障害は発症しませんでした。

 

 皮下剥離術から1週間で

 鼻尖皮膚は血行障害を回避できる血行が

 できたと考えます。

 

 

↓初診時

 鼻尖皮膚は非常に薄く、

 皮膚の可動性は全くありませんでした

 また鼻尖頭側に陥没を認めました

 

 

↓真皮脂肪移植から6ヵ月後

  真皮脂肪は生着し、

  鼻尖皮膚の軟らかさは回復しました。

 

 当院では

 鼻尖皮膚が薄くなったケースで、

 術後の皮膚血行障害の可能性や、

 血行の問題で真皮脂肪移植の生着が

 困難と考えた場合は、

 皮下剥離術から1~2週間後に

 真皮脂肪移植を行うことも

 治療の選択の一つになっています。

 

 

 

手術料金

皮下剥離術(遷延術) 286,000円~385,000円

           (税込 範囲によります)

鼻尖部真皮脂肪移植術 275,000円(税抜)

*別途術前検査料、診察料、

麻酔・薬剤料金がかかります。

 

 

 

 

 

銀座すみれの花形成クリニック

 *日本形成外科学会 美容外科教育関連施設
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

 

日本形成外科学会専門医

 

日本形成外科学会 美容外科分野指導医


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