鼻部シリコンプロテーゼの

交換についてです。

 

シリコンプロテーゼの交換は

①同日に入れ替える方法と

②古いものを一旦抜き、

 後日新しいものを入れる方法が

 あります。

 

同日に交換するメリットは

・手術の回数が1回で済む

・ダウンタイムがあるものの

 低くなった時期がないため

 他人に違和感を感じさせない

・精神的な損失時間がない

などです。

 

一方デメリットは、

古いプロテーゼが

鼻骨の骨膜下に入っていても

低いプロテーゼに交換すると

ケースによっては

術後にプロテーゼが動くことです。

 

プロテーゼは

骨膜下に入っていることで

しっかり固定されますが、

新しく入れるプロテーゼが

以前のものより薄ければ

当然そのスペースの中で動きます。

 

そのため

古いプロテーゼが骨膜下に入っており、

それより薄いものに交換するのであれば、

1ヵ月半程度待って頂き

新しいプロテーゼを入れることを

お勧めします。

 

1ヵ月半も経てば

古いプロテーゼが入っていた骨膜は拘縮し、

新しいプロテーゼの動揺を予防します。

 

ただし全てのケースでプロテーゼが

固定されるわけではありません。

 

骨膜が損傷していたり、

脆弱であった場合には

2回に手術を分けても

動くことはあります。

 

一方仕事の都合で

手術を2回に分けることができない場合は、

プロテーゼを入れたあと、

2~4週間程度しっかりと

テーピング固定を行って頂きます。

 

この場合、

テーピングはマスクで隠せる範囲です。

 

当院におけるプロテーゼ交換は

同日手術が三分の一で、

残りの方は2回にわけています。

 

術後のプロテーゼの動揺は

同日手術の方に若干発症しており

交換の方法は慎重に選択するほうが

良いかと思います。

 

 

 

↓術前 

 高くて細いL型プロテーゼが不満で

 10年目に交換した患者様

 鼻根高さ4㎜、幅7㎜

 L型であり、鼻尖にプロテーゼの

 尖りが判ります

 

 

 

↓プロテーゼ抜去から2週間

 鼻根部高さ4㎜が入っていたのですが、

 術後の腫れもあり、

 意外に職場では気づかれなかったそうです

 鼻尖の尖りは消失しました

 

 

 

↓プロテーゼ抜去から1ヵ月10日で

 鼻根3.3㎜、幅10㎜の

 I型シリコンプロテーゼ挿入

鼻根がやや低くなりましたが、

鼻根から鼻背の

不自然な細さが消失しました。

また新しいプロテーゼに交換したことも

まわりの方には気づかれなかったそうです。

 

プロテーゼ交換の方法については

患者様の骨膜の状態、

仕事、生活などを考慮し、

決めさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医

ホームページ

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修正再建手術専門サテライト
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