10月4日に紹介した患者様の
鼻の中から摘出した
ブタ軟骨についてです。

他院でブタ軟骨による
鼻中隔延長術を受けたのですが、
術後2~3ヶ月で
鼻が元の高さに戻ってしまい、
その軟骨をすべて摘出することを
希望されました。

↓摘出したブタ軟骨
 (画像はモノクロに変換してます)

 

画像の上の軟骨は
鼻中隔延長に使われたもので
半分が砕けてました。

また画像の下の小さな軟骨は
鼻柱上方に移植されており、
患者様の鼻翼軟骨には
生着しておらず、
容易に剥がれ落ちました。

病理検査(顕微鏡検査)を行ったところ
リンパ球主体の炎症細胞が浸潤し、
慢性炎症の所見でした。

ブタ軟骨は人にとっては
異物であり、
生体の反応として
それを除外しようと
炎症が起こっていたわけです。

そのためブタ軟骨は
時間とともに破壊され、
患者様の鼻は
元の高さに戻ってしまいました。

鼻中隔延長や鼻尖形成に使われる軟骨は
基本的に自家組織であるべきです。


銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医

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