当院では
鼻の形成術前に
患者様の鼻腔内細菌検査を
行っています。

鼻尖形成では
軟骨を移植することが多く、
術部が感染すると
せっかく採取し、移植した軟骨を
取り出さなくてはいけません。

またプロテーゼも同様で
感染が発症すれば、
迷わず取り出すことを
選択します。

この感染は
鼻腔内の細菌が
原因であることがあり、
術前に検査が必要です。

細菌の中には
どんな抗生物質も
なかなか効かない種類があり、
これを多剤耐性菌といい、
MRSAが代表的な細菌です。

この菌が鼻腔内にあることを
知らずに手術を行うことは
非常に危険ですが、
薬剤と軟膏で
除菌することが可能です。

そのため術前の細菌検査で
この菌が検出されても
細菌の治療後には
手術は可能です。

MRSAの除菌と再検査には
約1.5~2ヶ月はかかりますが
細菌が消えてからでも
鼻の形成手術は
遅くはありません。

銀座すみれの花形成クリニック
院長  横山才也