腹帯(読み:はらおび、ふくたい)とは、妊婦さんのお腹に巻く帯のことで、日本では、妊娠5ヶ月の最初の「戌の日」に、安産を祈願してお腹にさらしを巻く風習があります。

 

この儀式を「帯祝い」といい、儀式に使用するのは「祝い帯(岩田帯)」という長い帯です。

 

この帯には岩のように丈夫な赤ちゃんが産まれますようにという願いが込められています。

 

昔から安産祈願の儀式に使用していたさらしの帯は、巻くのに時間が掛かったり、ずれてしまったりすることもあり、そこで、マタニティウェアのメーカーが腹帯をより実用的なものに改良し、昭和15年頃に「妊婦帯」と名付けて販売しました。

 

腹帯と妊婦帯は、メーカーによって表記が違うだけなので「同じもの」と考えて問題ありません。

 

妊婦健診の際に、「腹帯を着用したほうがいいですか?」と聞かれることがあります。

 

腹帯を着用するメリットとは?

 

星背中や腰への負担を軽減する

 

妊娠中は、腰を反らした姿勢や、猫背になってしまうことがあります。それが腰痛の原因になったり、背中を痛めたりすることもあります。

腹帯を着用することで、大きなお腹を支え、腰痛予防につながります。

 

 

星お腹が冷えるのを防ぐ

 

腹帯を着用するとお腹周りが温められ、夏は冷房による、冬は外気による冷えを予防できます。

 

ただし、妊娠中は悪阻症状が長引く場合もあり、腹帯を着用することで窮屈感を感じたり、梅雨や夏の暑い時期は皮膚が蒸れてかぶれたりすることもありますので、体調に応じて使用するようにしましょうニコニコ