健診をしていると上唇小帯について質問されることが時にあります。
上唇小帯とは、上唇を引きあげた時に、唇の裏側と前歯の歯肉との間に付いている、粘膜のひだのような部分をいいます。
赤ちゃんでは、比較的太く厚いです。
前歯の乳歯の生えてくる部位の近くに付いていますが、発育するにつれて次第に細く、また薄くなり、付着する位置も序々に歯から離れていきます。
また、外傷などが原因で切れてしまうこともあります。
いずれにしても赤ちゃんの間は様子を見ることになります。
心配することなく経過をみましょう
文責:[産婦人科専門医]古井憲司