こんにちは 医学博士 田中洋平です。
今回のブログでは「紫外線の罪」についてお話したいと思います。

 

紫外線は地表に降り注ぐ太陽光線の中でも波長が短く、エネルギーの高い光とされています。

そのため、生体に対する作用も強く、わたくしたちの露出している眼や肌は長時間、あるいは長期間曝露されると、大きなダメージを受けます。

 

 

細胞レベルでは、紫外線に曝露されると、DNAの一部が損傷してしまう可能性があります。DNA損傷は、日常生活で頻繁に起こっていますが、通常は修復されます。でも、時には自己修復機能が働かずに修復されないこともあり、がん等の突然変異を引き起こす可能性があります。

組織レベルでは、白内障や皮膚がんなど多くの疾患の原因とされ、問題になっています。その他の好ましくないとされる紫外線の作用は、皮膚が紫外線に曝露され続けると、シミ、そばかすが濃くなり増えること、コラーゲン線維が断裂し、次第に皮膚のしわが深くなることが挙げられます。

 

 

ですから、DNAの損傷の予防、白内障や皮膚がんの予防、美容・アンティエイジングなどのためには、紫外線対策が必要ですが、その方法が極めて重要になります。

 

SPF50+やPA+++などと紫外線カット能力が高いことをアピールする日焼け止めの製品が出回っていますが、これを過信してはいけないでしょう。SPF50+やPA+++と表記されている製品でも、実際に光学的に評価すると、紫外線・可視光線・近赤外線ともにあまり遮断できずに、皮膚の損傷を予防できていない日焼け止め製品も多くあります。中には、紫外線はしっかり遮断できている製品もありますが、ほとんどの場合、可視光線・近赤外線か遮断できていません。

 

 

気に入ったものを2度塗りしていただき、長時間日光に曝露され過ぎないことが大切でしょう。

 

医学博士 田中洋平


宝石赤 クリニカタナカ

http://clinicatanaka.jp/

宝石緑 オラクル美容皮膚科

https://www.oracleclinic.jp/

宝石紫 東京美容外科

https://www.tkc110.jp/


医学博士 田中洋平(Yohei Tanaka)

クリニカ タナカ 形成外科・アンティエイジングセンター院長
AGAスキンクリニック長野院院長
東京女子医科大学皮膚科非常勤講師
新潟薬科大学客員教授
近赤外線研究会発起人・理事
International Photobiological Society 発起人・理事
東京美容外科技術顧問
オラクル美容皮膚科技術顧問