クリニックの開業と経営をサポートしている社会保険労務士・行政書士の鈴木慎一(シン)です。
今日は少しドキッとする話です。
「スタッフがまた辞めてしまった……」
クリニック経営をしていると、一度はこの言葉を心の中でつぶやいたことがある先生も多いのではないでしょうか。
受付スタッフ、医療事務、看護師、助手さん。
せっかく採用したのに、ようやく仕事を覚え始めた頃に退職。
そしてまた求人を出す。
面接をする。
採用する。
教える。
でも、また辞める。
この流れ、実はかなり危険です。
なぜなら、スタッフが1人辞めるということは、単に「人が1人減った」という話ではないからです。
場合によっては、クリニックから100万円、200万円単位のお金が静かに消えている可能性があります。
しかも怖いのは、この損失が通帳にはハッキリ見えにくいことです。
求人広告費は見えます。
人材紹介会社への手数料も見えます。
給与も見えます。
でも本当に怖いのは、そこではありません。
新人教育に使った時間。
先輩スタッフがフォローした時間。
ミスの修正にかかった時間。
現場の空気が重くなったこと。
既存スタッフが疲れてしまったこと。
患者さんへの対応品質が少し落ちてしまったこと。
これらは、請求書として届きません。
でも、確実にクリニックの利益を削っています。
まさに、見えないところでじわじわ効いてくるタイプの経営ダメージです。
胃カメラよりも見えにくいかもしれません。
でも、放置するとけっこう重症化します。
では、なぜスタッフは辞めるのでしょうか。
「給与が安いから?」
「もっと条件の良い職場に行ったから?」
もちろん、それも理由のひとつではあります。
でも、実際にはそれだけではありません。
スタッフが辞める本当の理由は、もっと感情的な部分にあります。
たとえば、
「私のことをちゃんと見てくれていない」
「何を言っても変わらない」
「頑張っても評価されない」
「このクリニックで働き続ける意味が見えない」
こうした小さなモヤモヤが積み重なって、ある日突然「退職します」という言葉になります。
院長先生からすると、
「えっ、急に?」
と思うかもしれません。
でも、スタッフ側からすると、急ではないのです。
少しずつ、心が離れていっていた。
その結果が、退職という形で表に出てきただけなのです。
だからこそ、クリニック経営では「採用」だけを頑張っても限界があります。
もちろん採用は大切です。
でも、それ以上に大切なのは、辞めない仕組みをつくることです。
人が辞めるたびに求人を出しているクリニックと、スタッフが長く働いてくれるクリニック。
この差は、給与や立地だけではありません。
違いは、院長先生の関わり方と、職場の仕組みにあります。
たとえば、月1回10分でもスタッフと話す時間をつくる。
「最近どう?」と声をかける。
小さな頑張りを見逃さずに伝える。
「ありがとう」を言葉にする。
クリニックの理念や方向性を、スタッフにもわかる言葉で共有する。
これだけでも、職場の空気は変わります。
ポイントは、立派な制度をいきなり作ることではありません。
まずは、院長先生がスタッフに関心を持っていることを、ちゃんと伝えることです。
スタッフは、完璧な院長を求めているわけではありません。
むしろ、少し不器用でも、自分たちのことを見てくれている院長のもとで働きたいと思うものです。
「ありがとう」
「助かっているよ」
「最近、大変なことない?」
「あなたに期待しているよ」
こうした一言が、スタッフの心を支えることがあります。
反対に、何も言われない職場では、スタッフは少しずつ孤独になります。
そして孤独な職場では、人は長く働き続けにくいのです。
特にクリニックは、少人数の組織です。
大企業のように部署異動もありません。
逃げ場が少ない職場だからこそ、人間関係や院長先生との距離感がとても重要になります。
「うちは小さいクリニックだから、そこまで仕組み化しなくても大丈夫」
そう思う先生もいるかもしれません。
でも、実は逆です。
小さいクリニックだからこそ、仕組みが必要です。
なぜなら、1人辞めるだけで現場への影響が大きいからです。
受付が1人抜ける。
看護師が1人抜ける。
それだけで、残ったスタッフの負担は一気に増えます。
その負担が続くと、次の退職につながることもあります。
いわゆる連鎖退職です。
これは本当に怖いです。
一度この流れに入ると、採用しても採用しても追いつかない状態になります。
だからこそ、離職対策は「人事の話」ではなく、完全に「経営の話」です。
スタッフが辞めないクリニックは、利益が残りやすい。
スタッフが定着するクリニックは、患者さんへの対応も安定する。
患者さんへの対応が安定すれば、口コミや紹介にもつながる。
つまり、スタッフ定着は、クリニック経営の土台そのものなのです。
今回noteでは、さらに具体的に、スタッフ1人が3ヶ月で辞めた場合に、どれくらいの損失が出るのか。
採用コスト、人件費、教育コスト、生産性ロスをどう考えるべきか。
そして、人が辞めないクリニックをつくるために、明日から何を始めればよいのか。
かなり実務的にまとめています。
「最近、スタッフの退職が続いている」
「採用してもなかなか定着しない」
「求人広告費ばかり増えている」
「スタッフとの距離感に悩んでいる」
そんな院長先生には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
採用を頑張る前に、まずは辞めない仕組みをつくる。
これは、これからのクリニック経営において、とても重要な視点です。
スタッフが辞めないクリニックは、偶然できるものではありません。
院長先生の考え方と、小さな仕組みの積み重ねでつくるものです。
今日からできる第一歩は、とてもシンプルです。
ぜひ、明日スタッフさんにこう声をかけてみてください。
「最近、困っていることない?」
この一言が、離職を防ぐ最初のきっかけになるかもしれません。
詳しい内容は、noteでじっくり解説しています。
スタッフが辞めないクリニックをつくりたい院長先生は、ぜひ続きを読んでみてください。
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