難治とされていた病気の症状改善や治療が、最新医療レーザーで可能になった③ | 精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ

 

■赤アザの治療には、専用医療レーザーが効果的

シミやホクロ、黒アザ、青アザなどは、色素細胞の異常によって発生するものがほとんどですが、赤アザは血管の異常が原因となっているために、その治療には異常な血管を取り除くという方法がとられます。

しかし、他のアザの原因である色素と比べて、血管はより皮膚の深い層にあることが多いため、医療レーザーで治療しようとしても、なかなか難しい面がありました。
 

以前は切除手術に代わる治療法として、ダイレーザーによる治療が行われていましたが、ダイレーザーはノーマルのパルス長であるため、深い部分の血管にレーザーを作用させようとして高出力に設定すると、周囲の組織が傷つけられてしまうというリスクがあったのです

 

このリスクは、比較的浅い部分の血管部の病変ではさほどでもないのですが、皮膚の深い部分では、治療の大きな障害となっていました。

ところが最近になって、赤アザ専用の治療器として開発された赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーが登場しました。

 

赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーの画期的な点としては深い部分にある病変や太い血管の病変にまで、きちんとレーザーのエネルギーが届いて効果が出るということと、大きな効果があるにもかかわらず、他の組織へのダメージが最小限に抑えられるということがあげられるでしょう。

大きな効果が得られる理由は、古い型のダイレーザーが、ノーマルのパルス波長しか持たないのに対して、赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーはロングパルスやウルトラパルスに近い長いパルスで、レーザー光が出力できることにあります。

 

長いパルスによって、深い層にある病変部や太い血管の病変にまできちんとエネルギーが届き、そのことにより異常な部分をきれいに蒸散させることができるのです。

皮膚の他の組織へのダメージが小さくなったのにも理由があります。

それは、健康な組織が損傷しないように、レーザー光とともに冷却と鎮痛効果のあるガスが噴射されるというクールダウン機能がついていることです。

こうした新機能により、赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーはノーマルのダイレーザーより、はるかに満足できる治療が可能になりました。

 

実際の治療では、血管収縮レーザーを間隔をあけて数回にわたって照射します。

 

深い病変や色が取れにくい部分が残る場合は、症状に合わせて他の医療レーザーなどと組み合わせて治療を行うこともあります。

組み合わせ治療では、静脈瘤などの治療を行う静脈拡張除去レーザーやKTPレーザー、美肌レーザーにプラスして赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーを使うこともあります。