精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ

 

今回からは、ニキビ治療に必要な条件についてお話していきたいと思います。

実際にニキビを治療する際にどのような治療が行われているのかお話する前に、ニキビ治療には何が必要なのかを考えてみましょう。

治療の重要性が一番高く早期治療が必要な、炎症を起こしている赤ニキビや膿が出ている黄ニキビの場合を考えると、まず炎症を治すことが必要です。

そのため、炎症のもとになるアクネ桿菌の殺菌が必要となります。

 

ニキビの治療とは、「毛穴の詰まりをなくし、たまった皮脂などの汚れを排出する」事です。

ですが、単に汚れを落とすだけではなく、患部に繁殖している「アクネ桿菌」というものをなくさなければなりません。
 

このアクネ桿菌を殺菌することで、炎症や膿がでる症状を抑制することができます。


しかし、それだけでは白ニキビや黒ニキビは治りません。

白ニキビや黒ニキビの治療には、毛穴の出入り口のフタ(角栓)をとりのぞき、毛穴の中にたまった皮脂などの汚れを取り除かなければならないのです。

 

●ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑える

アクネ桿菌の殺菌や毛穴のつまりを解決することでニキビは改善しますが、再び新しいニキビができないためには、ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑えることが必要です。

皮脂の過剰分泌を抑えることで、新しいニキビができるのを防ぐことができるのです

 

●肌質改善をはかり ニキビができないようにする
 

前回お伝えした通り、皮脂の過剰分泌を抑制することもその一つに含まれるのですが、ニキビの予防には肌質改善が有効です。

アダルトニキビでは、老化による皮フの機能低下も大きな原因であると考えられます。

 

アダルトニキビは乾燥肌の人にできやすいという特徴がありますが、これは皮フの保湿力が低下し、角質が剥がれ落ちにくくなる(角化異常)ことで毛穴がふさがれてニキビとなるのです。

そのため、皮フの保湿力や新陳代謝(ターンオーバー)を高める肌質改善は、アダルトニキビ対策にとても有効です。
 

実際にわたしも皮フの若返り治療を行った結果、アダルトニキビが改善したという臨床例を数多く経験して、ニキビの治療や予防に肌質改善が有効だと強く感じています。

 

具体的には、毛穴の引き締め効果や保湿を高めるために新陳代謝を促進させる効果のあるレーザー治療や光治療をニキビ治療・予防に取り入れています。

 

●体質改善をはかりニキビができないようにする

精美スキンケアクリニックでは、通常のニキビ治療に加えて、ニキビができないように体質改善する治療も行っています。
 

血液検査をしたうえで体質を診断し、一人ひとりの体質改善に最適な薬やサプリメント指導も行っています。

動脈硬化や血栓の予防効果、ダイエット効果もある血液をさらさらにする薬や、腸内洗浄や身体に有害な成分を排出する薬、さらに栄養バランス(なかでもビタミン)を整えるサプリメントなどを体質改善によるニキビ治療・予防に役立てています。

この体質改善は、ニキビ治療・予防のためだけでなく、ダイエットや成人病、メタボリックシンドロームの予防などの効果も期待できます。

 

これまで見てきたように、ニキビは毛穴に皮脂がつまって、そこに細菌が繁殖して炎症を起こす症状です。


しかし、どうしてこんなに悩みの種となるニキビができてしまうのでしょうか。


現在、医師たちの間では、ニキビの原因として次のような項目があげられています。


○ホルモンバランスの乱れ
○皮フの機能低下
○細菌の繁殖
○生活習慣
○生活環境
○ストレス

これらは互いに関連しており、どれか一つということではなく複合要因であることがニキビ治療の難しさの理由となっています。

 

ニキビの原因の一つに、ホルモンバランスの乱れというものがあります。
 
思春期に見られるニキビは、男性ホルモンの影響が主因と考えられています。

男性ホルモンは、男性では主に睾丸、女性では主に副腎皮質から分泌されます。

思春期ニキビが女性より男性で目立つというのは、思春期ニキビがこの男性ホルモンの影響を強く受けているからです。

男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするので、この皮脂が排出されきれずに毛穴につまってニキビを引き起こします。

しかし、最近増えているアダルトニキビについては、男性ホルモン(アンドロゲン)の働きだけでは説明できません。

まだ医学的に解明されていないのですが、女性ホルモンのプロゲステロンやエストロゲンなどのバランスが崩れることと関連があるのではないかと考えられています。

この女性ホルモンのバランスの乱れは、アダルトニキビが月経前にできやすいことからもニキビの原因となっていることがわかります。

 

皮フの機能低下は老化による新陳代謝の衰えと密接な関連があります。

そのため、アダルトニキビの治療のなかに皮フの若返り治療(アンチエイジング)を取り入れて、治療効果を高めることもあります。

 

これまで述べてきた様に、白ニキビや黒ニキビの状態から炎症を引き起こすのは、アクネ桿菌などの細菌が原因となっています。

そのため、赤ニキビや黄ニキビなどの炎症性の重症ニキビでは、まずこうした細菌の働きを抑え込むことが必要になってきます。

精美スキンケアでは、炎症ニキビに対しては、殺菌効果の高い、専用の光治療器を使っています。

 

ニキビの発症には、生活習慣や生活環境も大きく関わってきます。

○睡眠不足になるとニキビができやすい
○食べ過ぎや飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎでニキビができやすい
○化粧している時間が長いとニキビができやすい
○脂っこい食事や刺激の強い食べ物を食べるとニキビができやすい
○便秘がひどいとニキビになりやすい

これらは、わたしがニキビ治療の現場で患者さんから聞いた、「ニキビになりやすい生活習慣」の一例です。

どれもニキビだけではなく、「健康を害する可能性が高い生活習慣」と読み替えることも可能です。

これに、乾燥しがちな冷暖房や、パソコンやテレビ、携帯電話などの電磁波被害などもアダルトニキビになりやすい因子でしょう。

 

ニキビは二つの悩みや苦しみをもたらします。

一つはできているときの悩みや苦しみで、もう一つは過去にできたニキビがニキビ跡として残ってしまうことによる悩みや苦しみです。

白ニキビや黒ニキビの段階で、いち早く治療し、治癒させることが望ましいのですが、ニキビで悩んでいる人の大半が、炎症や痛みをともなう赤ニキビや、それが化膿して重症化してしまって黄ニキビにまで症状が進行してから治療するケースがほとんどです。

そのため、ニキビ治療が終わった後、もしくはニキビ治療と併行してニキビ跡治療を行うことも少なくありません。

そうでないと、未来にずっと悪影響を及ぼす憎いニキビ跡をつくってしまうのです。
 

ニキビが赤ニキビや黄ニキビの段階まで悪化していると、アクネ桿菌は炎症で毛穴の中の細胞壁に損傷を与えます。

つまり皮フの健全な組織を破壊して、瘢痕を作ってしまうのです。

このとき、洗顔やタオルなどでゴシゴシこすると、炎症がさらに悪化し瘢痕がいっそうひどくなる危険性があるので注意が必要です。

もちろん正しい洗顔はニキビ治療・予防に非常に有効なのですが、「間違った洗顔」や「過剰な洗顔」は逆効果になることを知っておきましょう。

この炎症が起こっている赤ニキビ、膿まででる黄ニキビは、治った後も俗に「あばた面」「夏みかんの皮」「月面クレーター」などといわれることもあるデコボコが目立つニキビ跡が残る原因となってしまいます。

こうした場合では、炎症や化膿が皮フの外側の表皮層だけでなく、その下の真皮層の組織までダメージを与えていることもあります。

組織が傷ついている状態に加えて、さらに強くこすったり指や爪でつぶすという物理的な力が加わると、真皮層がえぐれて皮フに「ニキビ跡クレーター(月面クレーター)」という大きな凹型の穴ができてしまいます。

 

またデコボコだけでなく、皮フが薄くなってケロイド状になったり色素沈着が残ったりすることもあります。

赤ニキビや黄ニキビができているようなら、ニキビ跡をつくらないように一日も早く治療することが望ましいといえるでしょう。

早期の予防治療によってニキビ跡を作らないのが一番なのですが、もしニキビ跡ができてしまっても、それ以上悪くしないように早期治療を行うことできれいに治る可能性が高くなります。

これまでさまざまなニキビの種類とニキビ跡について説明してきましたが、これらのニキビやニキビ跡は混在することも多く、総合的な治療方針が必要なことが多いのです。

 

ニキビは尋常性ざ瘡(アクネ・ブルガリス)という学名で呼ばれる皮フの病気です。


ニキビで悩んでいる人はもうすでに御存知かもしれませんが、ニキビにはその症状の段階によっていくつかの種類に分けることができます。

○白ニキビ
○黒ニキビ
○赤ニキビ
○黄ニキビ

と呼ばれるもので、上から下へいくほど症状が悪化しています。


白ニキビを放置すると黒ニキビとなり、さらに赤ニキビや黄ニキビへと悪化することになります。

 

■白ニキビとは、ニキビができるのは毛穴(毛包)の中です。

 

この毛穴の出入り口が、皮脂(分泌される脂質)やアカなどでフタがされたように詰まり(角栓形成)、ニキビとなります。

 

白ニキビはこの状態のニキビです。

 

この状態では毛穴が詰まっているために、皮脂が分泌されても外に排出できなくてどんどんたまっていきます。


毛穴の部分が白く膨れているようなニキビがこの段階です。


医学的には面皰(コメド)と呼ばれており、この状態がニキビの基本的な症状といえるでしょう。


この白ニキビが悪化して、次に説明する黒ニキビや赤ニキビ、黄ニキビとなっていきます。


そのため、この様なニキビの初期症状の段階で治療できるならそれが一番なのですが、そのまま放置して悪化させると次の段階へと移行していきます。

 

■黒ニキビとは、白ニキビは毛穴の詰まった状態であるとお話しましたが、このとき、毛穴の中に詰まった皮脂やアカなどが酸化して黒く固まり、毛穴の出入り口の部分が黒く見える状態が黒ニキビです。


白ニキビの状態から、汚れが詰まった毛穴をふさいでいる栓が古くなってかたまってしまったのが黒ニキビなのです。


いわゆる「毛穴の汚れ」と呼ばれている黒いブツブツのものも黒ニキビの仲間です。


黒ニキビは鼻の先などにいくつも集まってできていることもあります。

 

■赤ニキビとは白ニキビや黒ニキビが炎症を起こして悪化すると赤ニキビになります。


白ニキビや黒ニキビでは毛穴に皮脂などの汚れがたまっていくのですが、この汚れにアクネ桿菌(ニキビ桿菌)などの細菌が繁殖して赤ニキビになります。


アクネ桿菌などの細菌は脂質を好むので、皮脂などの汚れが詰まった毛穴のなかで盛んに増殖していきます。


こうした細菌が毛穴の内部で炎症をひき起こして、毛穴の部分が赤く膨らんだとき、痛みを感じるようでしたら、皮フの深い部分まで炎症が広がっていると考えられます。


白ニキビや黒ニキビの段階で治ると皮フへのダメージはさほど残らないのですが、赤ニキビまで悪化すると、毛穴のなかの皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて「あばた面」「夏みかん」「月面クレーター」など、あまり嬉しくない名前で呼ばれるデコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性が高くなります。


赤ニキビを爪や指でつぶすとさらに炎症がひどくなったりニキビ跡が醜くなることもあるので、なるべく早く治療することをお勧めします。
 

■黄ニキビとは赤ニキビの炎症がひどくなって膿が出て大きく腫れている状態を、赤ニキビと分けて「黄ニキビ」ということもあります。


黄ニキビはアクネ桿菌などの細菌が起こす炎症が皮フの真皮層にまで深く進行し重症化している状態です。


黄ニキビは赤ニキビよりさらに症状が悪化しているので、皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて、デコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性がいっそう高くなります。


また、デコボコが残らない場合でも、皮フが薄くケロイドのようになってしまうこともあります。

こうした症状になる前に治療するのが望ましいのですが、黄ニキビになってしまったらなるべく早く治療を受けることを考えたほうがよいでしょう。

 

ニキビ治療のあとやニキビ治療と併行してニキビ跡治療を行うことも少なくありません。

 

そうでないと、未来にずっと悪影響を及ぼす憎いニキビ跡をつくってしまうのです。

ニキビが赤ニキビや黄ニキビの段階まで悪化していると、アクネ桿菌は炎症で毛穴の中の細胞壁に損傷を与えます。

 

つまり皮フの健全な組織を破壊して、瘢痕を作ってしまうのです。

 

このとき、洗顔やタオルなどでゴシゴシこすると、炎症がさらに悪化し瘢痕がいっそうひどくなる危険性があるので注意が必要です。

もちろん正しい洗顔はニキビ治療・予防に非常に有効なのですが、「間違った洗顔」や「過剰な洗顔」は逆効果になることを知っておきましょう。

この炎症が起こっている赤ニキビ、膿まででる黄ニキビは、治った後も俗に「あばた面」「夏みかんの皮」「月面クレーター」などといわれることもあるデコボコが目立つニキビ跡が残る原因となってしまいます。

こうした場合では、炎症や化膿が皮フの外側の表皮層だけでなく、その下の真皮層の組織までダメージを与えていることもあります。

 

こうして組織が傷ついている状態に加えて、さらに強くこすったり指や爪でつぶすという物理的な力が加わると、真皮層がえぐれて皮フに「ニキビ跡クレーター(月面クレーター)」という大きな凹型の穴ができてしまいます。

真皮層までえぐれてしまうと、皮フの弾力や張りをつくっているコラーゲンやエラスチンが生成・形成される組織が傷ついたり失われたりするために、元の健康な皮フの状態に戻りにくくなってしまいます。

またデコボコだけでなく、皮フが薄くなってケロイド状になったり色素沈着が残ったりすることもあります。

 

赤ニキビや黄ニキビができているようなら、ニキビ跡をつくらないように一日も早く治療することが望ましいといえるでしょう。

 

早期の予防治療によってニキビ跡を作らないのが一番なのですが、もしニキビ跡ができてしまっても、それ以上悪くしないように早期治療を行うことできれいに治る可能性が高くなります。

以上、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビとニキビの種類とニキビ跡について説明してきました。

 

これらのニキビやニキビ跡は混在することも多く、総合的な治療方針が必要なことが多いのです。

 

■注意しなければいけないこと

 

デコボコがあったり色素沈着が残っているような目立つニキビ跡ができている方に、かなりの割合で指や爪でニキビをつぶす行為が見受けられるので、絶対にやらないように注意が必要です。

また、過度の洗顔やファンデーションの厚塗りなども避けたい行為です。

適度な洗顔とスキンケアは、ニキビの治療や予防に有効ですが、なかには一日に何度も洗顔剤を使ったり、ゴシゴシとこするように洗顔し、かえって皮フに刺激を与えすぎて症状を悪化させていることもあります。

アダルトニキビの場合は、皮フの機能低下が疾患を引き起こすことが多く、保湿性が失われるのはよくないので、自己流の過度な洗顔はやめたほうが良いでしょう。

また、ニキビやニキビ跡が目立つのを防ごうと、つい厚化粧をしてしまうという人もいます。

 

この行為も、ファンデーションを塗る際やクレンジングの際に、ニキビができている患部を刺激して悪化を招くことになりかねません。


ファンデーションの残りかすが毛穴に詰まってしまい、ニキビを隠すためのメイクがニキビをつくってしまうという本末転倒な事態となることも少なくありません。

患部を目立たなくするカバーメイクは必要最小限にとどめ、やはり根本からの治療をしたほうがよいでしょう。

 

自己評価を下げるニキビという疾患

「わたしの肌は汚い」

ニキビで悩んでいる女性には、こうした自分を否定するような思いを抱えていらっしゃる方が少なくありません。

特に家族や友人、恋人などからニキビについて心無い言葉を受けた経験がある方は、そのことがトラウマとなって、他人の視線に過敏になることが多いようです。

しかし、ニキビはきちんとした治療で改善できる疾患です。

治療しないで長期にわたって精神的な負担を背負い続けるよりも、きちんと専門医のもとで治療をして、自分のQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を高めることが賢明だといえるでしょう。

ニキビで悩んだり、他人から顔を見つめられるのが嫌だと思うようなら、一人で困っているよりも専門医で治療を受けることをお勧めします。

 

現在では、ニキビ跡を目立たなくする治療もありますが、ニキビ跡ができる前にニキビ跡の原因をつくる炎症そのものを治療するほうが良いに決まっています。

ニキビができやすく炎症や膿などの症状が出ている患者さんは、現在だけではなく将来の美容的観点からも早期治療が望ましいのです。

 

ニキビで悩んでいる人のなかには、さまざまな洗顔剤や市販薬を試したり、皮フ科や美容外科、あるいは民間療法を試した経験がある人が少なくありません。

しかし、それらは効果がなかったり、効果が持続しないこともあるようで、当院のニキビ外来では、そうした訴えを聞くことがよくあります。

特にアダルトニキビで悩んでいる人は、長期にわたって苦しんでいるせいもあってその訴えは深刻にならざるを得ません。

当院のトータル・ニキビ・ニキビ跡・毛穴治療プログラムでは、アダルトニキビも思春期のニキビと同じように治療できるので安心です。

この治療プログラムでは、疾患の症状が治るだけでなく、肌質や体質を改善することによる予防や、デコボコになったニキビ跡をきれいにすることもできます。

 

ニキビという疾患がいったん治っても、すぐに再発することや治療跡がデコボコに残ってしまうことがあっては治る嬉しさは半減してしまいます。

そうした、再発の予防やニキビ跡の改善も視野に入れたプログラムが、ニキビに悩まされている患者さまの「治療への満足度」を高めるものとして好評を頂いています。