新潟コラボレーション!海鮮ひつまぶし | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

北へ15分走ると
視界に入る高い建物がぽつぽつと減り、
そして
壮大な日本海が視界に飛び込んでくる。

 

久しぶりに砂浜までやってきた。
 
夏が終わった日本海は機嫌が悪い。
 
風に押されて舞い上がった砂が
直線で頬にあたる。
 
海水を含んだ風が
波から押し寄せられ、
数分もしないうちに髪がべたべたしてくる。
 

仕事の予定がぽっかりと空いた金曜日・・
 
なんとなく、海が見たくなった。
 
糸魚川まで続く8号線は、
づーーと、海沿いを走る。
 
海が見たくなって出かけたのだ。
道の駅『うみてらす名立』の看板で右折
 
さすがは平日の朝だ。
駐車場はからっぽだ。
 
それにしても
全ての音をかき消してしまうほど
日本海は力強い。
 
昼食には少し早いけど
『海のだいどこや』の看板を見つけて入った。
 


海沿いの料亭やレストランは、
その日に採れた鮮魚を食べられるお店が多い。
 
やっぱ、海鮮丼かな?
と、
悩む。



いや、
いつも海沿いに来ると海鮮丼ばかりだから
今日は違うものにしよう・
 
そう思い、
人気No2の、『海鮮ひつまぶし』?を注文した。
 
なんだ?これ?
名古屋のひつまぶしは食べたことがあるが
海鮮?って何だろう?
と、
楽しみに待っていると
出てきたのは、海鮮でちりばめられたどんぶりと
ウナギの入った小皿である。
 
取説?を読みながら食べ始めたが
驚いた。
いや~なんとも、うまい!!
見た目以上に(いや、これは失礼だが)
うまいのだ。
 
 
ステップ1で、
そのまま、おわん型取り皿に移してパクパクと食べる。
 
新潟産コシヒカリは、冷えてその本領を発揮する。
採れたての鮮魚の甘さが、コシヒカリの甘さと絡み合って
めちゃくちゃうまい。
 
個人的には新潟は『イカ』が、日本一うまいと思う。
ちなみに
以前佐渡で食べたイカだけの海鮮丼は
人生で食べたどんぶりものランキングでは1位である。
マグロで有名な本州最北端の大間のイカは、
漁獲量でも有名なのだが
味は、新潟で採れるイカの方が群を抜いている。
 
今、口に運んでいるのは
このイカが、味のアクセントになっているのである。
 
 
 
ステップ2で、
食べ終わった取り皿に更にどんぶりから移した海鮮ごはんを入れ
小皿のウナギを混ぜ合わせて食べるのだが
これが
全く違うフードに変わる。
味変というやつだ!
 
ウナギのタレと海鮮が、口の中でコラボレーションする。
あっさり味に慣れてきた口に、
濃いウナギの風味が食べるものを飽きさせない。
 
しばらくすると、
温かいだし汁が運ばれてくる。
 
 
 
ステップ3
ここから最後の食べ方だ。
同じように海鮮ごはんを取り皿に移し
同じようにウナギを混ぜ込むのだが
違うのは、ここに、最後に運ばれてきた
このだし汁をぶっかけてお茶漬けのように食べる点なのだ。
期待で気持ちが逸るから、
小さなスプーンになるべくたくさん入れたくなる。
スプーンで均等に食材をすくい、
こぼれないうちに口に運ぶ。
いままで冷えたごはんに慣れた口は、
温かなだし汁に一瞬、驚く。
 
口いっぱいに、
海鮮とウナギと、秘伝のだし汁の風味が広がるのだ。
 
満たされてきた胃袋に、
この、最後のだし汁めしが流し込まれるのだ。
 
 
幸せである。
 
これは癖になる。
 
平日の窓からのオーシャンビューは
ひとり占めの贅沢感がある。


 
 


日本海の近くに住んでいてよかった・・・