書き換えられる雪の記憶 | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

全国的に雪が少ないですね!
 
ここ、上越地方は豪雪地帯で有名である。
なのに・・
今年は雪が少ない。
毎年、雪に悩まされている住人にとっては、
すごくラッキーなことだが
除雪を生業(なりわい)としている業者にとっては
大きなダメージだ!
 
毎年、雪害により命を落とす人もたくさんいる。
だが
今シーズンは、
そういう被害は一件も耳にしていない。
 
いろいろなバランスが崩れてきているのだろうか?
 
 
 
 
 
まだ会社に入社して間もない頃に、仕事で訪れた冬の上越は
トンネルを抜けた後、別世界が広がった。
 
新幹線も通ってなければ高速道路も無い時代、
長野県と新潟県の県境にあるトンネルを抜けると
右を見ても左を見ても、
ただ白いだけの世界だった。
 
道路の両側には除雪された雪が
車高の三倍ほどに積まれているのである。
延々と続く、垂直に加工された雪の壁に驚いたものだった。
 

当時、仕事の関係で
関山駅の近くにある旅館に泊まったのだが
2階の窓まで雪が積もり覆われていて
暗くて静かすぎる部屋が、妙に怖かった。


そして
障子が随所に破れた部屋には
小さなだるまストーブがひとつ置いてあるだけ。


こんなの一つで部屋の暖房は補えるの?
と思ったが
意外と寒くなかった。


いや、寒かったけれど、想像を超える寒さが無かった。
かまくらの原理と同じだったのかもしれない。


旅館はすっぽりと雪の中だったため、
無風状態で保温効果があったのが原因だったと思われる。
 
体感する寒さよりも
裂けた障子の穴の向こうを見ると
時折目が合う
旅館のおばあさんの方が、寒気がした。
『今日の食材は・・おれ??』っと、
注文の多い料理店を彷彿させた。
 
いつ干したかわからないせんべい布団は冷たかった。
部屋には鍵も無いし、
障子戸が廊下との境目にあるだけで
セキュリティーゼロの宿だった。


食われそうになって、大声を出しても
外の誰にも聞こえない・・
 
お風呂は家庭サイズの共同風呂がひとつあっただけで、
旅館のおじいさんの入浴中によく遭遇した。


浴槽は2人も入れないので、あれは辛かったな。。
 
 
 
 


あの、豪雪地帯だったこの場所に、
このシーズンに雪が無いなんて・・
 
信じられない現実である。
 
 
そして
新潟に移住して16年目になるが
こんなに雪が無い冬は初めての経験である。
 
毎年、雪が降ると『スキー場に行こう!』
なんていう気になるのだが
今年は全く、そんな気分にならない。
 
それでも
道具一式、実家から年末に持ち帰ってきたし、
何かしていないと腐りそうなので
先週の土曜日に
思い切ってスキー場に出かけることにした。
 
 
妙高高原ICまでの高速道路も完全片側2車線と、快適になり
家を出てから妙高高原のスキー場まで
30分もすれば着く。
 
関山の旅館は高速道路の真下にあるはずだが、
もう、営ってないだろうな・・
そんなことを考えながら現地に着いた。

 
『ん?』
空いている。
リフト待ち時間無し
 
そうか
 
今日はセンター試験当日だ!
試験を受ける家族や関係者にとって
験(げん)を担ぐひとたちにとっては、
スキー場はマイナスイメージだから空いているんだろう・・
と、そんな推測をしてみた。
 
リフトの上から見下ろす風景


 
いつも白一色なのに
草木や地面が見えている場所もある。
やっぱり雪が少ない
 


 
けどね
気持ちがいい~
最高だ!


 


体に溜まった毒素を吐き出し
呼吸とともに全身に大地のエネルギーを取り込む。
 
そんなイメージで深呼吸した。
 
なんだろう。。いつもより新鮮に感じる。
 
楽しかった。
本当に楽しかった。
 
がら空きなゲレンデを思う存分、
気にせずに堪能した!
 
 
個人的には
スキー場だけ雪が豊富に降ってくれれば
それで幸せ!!
なんだけど
 
まあ、そんなに都合いいことはないだろうね!
 
 
帰りに妙高名物の豚汁ラーメンを食した。


 
今シーズン初滑りだったので、
アクセルを踏む太ももの筋肉が
はってきているのがわかる。
 
のんびりと
のんびりと、アクセルを踏みながら国道18号線を走った。
 
テールランプの光が点々と灯る時間帯だ
スモールライトを点灯する車とすれ違う
 
西の空は朱く、
もう夜をむかえる準備を始めているところだった。
 
 
 
 
 
 
次の出演ライヴ予定
2020年2月1日(土) 富山 LiveHouse Artist’s

 


 
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。