憎しみに満ちた地上を飛び交う人を殺す道具はもういらないよね。 | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

2020年1月11日(土) LiveHouseメモリーで歌い始めでした。

 



いつも温かい声援をありがとうございます。
気持ちよく歌わせて頂きました。
本当に感謝の言葉しかありません。
いつまで続けていられるかわからないから
出演オファーは、
スケジュールが空いている限り受けています。
 
 

 


最近は、
幼少期の想い出を作曲した
『銀河への案内図』をよくうたうようになった。
 
そして
歳のせいなのだろうか・・
昔のことをよく思い出すようになった。
 
ひょんなことを思い出した。
実は
飼い猫に命を救われたことがある。
 
急に思い出した。
 
 
 
小学校低学年の頃の話である。
おれが小学校に上がる前に猫のあかちゃんをもらった。
しっぽがくっきりと90度に曲がった猫だった。
親父がタマと命名した。
なんともスタンダードなネーミングである。
 
タマは妙におれに懐いていた。
 
ある朝の出来事である。
ランドセルを背負い
玄関を飛び出ると
いつものようにタマは
おれの歩くスピードに合わせてついてきた。
 
タバコ屋の角までの約50m
おれをお見送りしてくれるタマの日課である。
タバコ屋の玄関あたりでおれはしゃがみ込み
両手の親指と人差し指でタマの耳を挟み込んで
『ありがとうね!』『気を付けてお家へ帰るんだよ』
と、お礼を言うと
いつもなら
『みゃー』とお見送りの言葉を掛けてくれて
そのまま方向を変えて一目散に家に戻るのだが、
その日はおれの足にしがみ付いてきた。
タマを引きずるかたちで数歩あるいた。
振り返って、『どうしたの?』と問いかけると
いつものように
『みゃー』とお見送りの言葉を掛けてくれて
家に帰って行った。
その時間、わずか数秒である。
なんだか
どこかに違和感を覚えながら登校を急いだ
その直後の出来事である。
 
いつものように
信号の無い大通りの横断歩道を渡ろうとした時
右手に乗用車が停車していた。
乗用車から右側の道路の先が見えない状態で
横断歩道に足を踏み出した
ちょうどその時、
猛スピードで右手に止まっていた車を追い越していく車があった。
おれは目の前に強い風圧を感じて立ち止まった。
あと、数秒遅れていたら
間違いなく、車の車輪の下で押しつ潰され、引きずられていた。
今でもその時の映像は鮮明に覚えている。
車の音
車の色
風圧
怒り狂うタイヤの回転
 
怖かった。
本当に怖かった。
 
あの時、タマがおれを足止めしてくれなければ
おそらくおれはこの世に居なかった。
 
タマには、
少し先の未来が観えたんだと
そう思う。
 
毎日、一緒の布団で寝たタマ
毎日、おれの話を聞いてくれたタマ
毎日が愛に満ち溢れていた日々
 
 
そんなタマだったのに
そんなタマは
毒物(ネコイラズ)を食べたネズミを食べて
死んでしまった。
人間の作った毒で死んでしまった。
我が家はタマのおかげでネズミが居なかったし、
ましてやネコイラズなんか置いていなかった。
他所から迷い込んだネズミを食べたんだ。
 
家族に見守られながら天国に行ったタマの最期は
妹に抱えられながら目を閉じた。
 
 
人間だろうが
動物だろうが
愛に満ちている。
言葉なんか無くても大切な人は守れる。
 
憎しみに満ちた地上を飛び交う人を殺す道具は
もういらないよね。