未来へ続く桜の道 | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

風が吹いていた。
 


視界を妨げるほどに舞い上がる
桜の花びら
 


日差しがとても温かい土曜日の午後である。
 
花びらが重なり合ってできた
ふわふわのじゅうたんは
足音さえもかき消している。
 
 
またこの季節が来たんだな・・
 
風に乗って、
太鼓や笛の音が遠くから聞こえてくる。
 
春のお祭りも近い
 
 
枝葉の隙間を通りぬけてくる太陽光線が
あたり一面にちりばめられた花びらを照射して、
まだら模様をつくっている。
 
 
静かだ・・
 
目をつぶると、
揺れ動く枝葉をすり抜けてきた光が
まぶたの上で踊る。
 
このまま寝転がれたら、
どんなに気持ちがいいだろう・・
なんて考えてしまう。
 
 
花びらの下の土は、
まるで舗装されたように固く、
まっすぐに図書館へ続く道をつくる。
 
満開になると、
何万足もの靴が 踏みしめる大地
 
おそらく100年以上前から
毎年、この時期だけできる桜の道・・
 
 
 
そう・・・
 
未来を知らないおれ達が
歩いた道
 
希望に満ちあふれた未来を信じて
歩いた道
 
 
 
 
汚いものを見過ぎちまったな。
努力しても 
がんばっても
がんばっても・・
がんばっても・・・
報われるとは限らない
 
理不尽だ
 
だけど
理不尽なのはおれだけじゃない。
みんな一緒だ。
 
くじけたって
それでも みんながんばっている。
 
生きたくても、生き続けることができなかった仲間がいる。
一緒に同じ道を歩いてきた大切な友達なのに
 
自然の力には 人間は絶対に勝てないことを知った。
 
人間の存在は、ちっぽけなものだと知った。
 
 
だけど
だけどさ
 
どんなに理不尽でも
おれはまだ生きている。
 
徹底的に、生きてやろうと思う。
何があるかわからない世の中だけど
最後まで笑っていたい。
 
 
 
まっすぐに図書館へ続く桜の道は
来年もまたできる。
 
振り返らないように 生きよう。
 
 
本でも借りて帰ろうかな・・
あいつの好きだった
森村誠一の本でも
 

 


2018年 卯月 
 
 
 
 
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
ばりあんとライブ 2018/4/20 (金)
 
平日にも関わらず、
たくさんのお客さんに足を運んで頂き、ありがとうございました。
 

 
 
 
 


そして、次の出演ライブは これ!!!
 ↓↓↓ 


 
 
 
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。