実家の 飼い猫 と おやじ | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

久しぶりに実家に帰って、アルコール漬けの日々を送りました。
おれの生まれ育った故郷は 毎日晴天!
今住んでいる上越の、
毎日『どよ~ん』とした空とは正反対
 
抜けるような青い空の下っていうのを久しぶりに体感した。
 
 
実家には 猫が一匹いる。
なんと、
今年25歳になる猫なのである。 

 

 


人間の年齢に換算して 114歳
 
名前は ビビ(♀)
 
妹が、長野市の路上で拾ってきた猫
 
おれには まったく なつかない。
『ゴロゴロ』 もしない。
 
だが、
おれが実家にいると、無理におれの足を踏みつけて歩いていく。
 
 
そんな やつも 生きているのが不思議な年齢
 
後ろ足が不自由だ。
もう、トイレに行って、上手に用を足せない。
ジャンプもうまくできない。
 
よぼよぼ の老婆 である。
 
夜は、おやじの横で電気毛布にもぐりこんで寝ている。
 
おやじは 86歳
数年前に大きな手術をしている。
 
ビビ も おやじも 加齢の劣化具合が 良く似ている。
 
おやじも よぼよぼ で うまく歩くことができない。
だが、
ビビと違うのは トイレの心配は無い。
それと
ジャンプは、最初からできない。
 
 
そんな おやじの横で寝ている ビビ
いつも知らん顔のこいつなのだが
夜中、飲んだくれて帰ってくるおれに向かって
必ずする行動がある。
 
誰もいない深夜、そーと ドアを開けて、
やつのいる部屋に踏み入れると
 
待ってました とばかりに 話しかけてくる。
 
何やら、一生懸命に話しかけてくるのだ。
 
何を訴えているのか、ちっとも わからん。
 
『わかんねーよ!!!』
って、言うと
 
『ちっ』 と、舌打ちをするかのごとく 背を向けて
去って行く。
 
毎回なのだ。
 
 
そんな ビビと 寝ている おやじ
 
最近、優しくなった おやじ
 
その おやじに 今まで言わなかったが
今年は、ここぞとばかりに 過去の失態を話してやった。
 
 
 
高校で柔道部の部長をやっていた おやじは 強かった。
全身、筋肉の塊で、Tシャツから出ている両腕は
頭のサイズと同じくらいだった。

曲がった事が大嫌いな 『昭和のガンコおやじ』ってやつだった。
 
酒好きで、女好きで、
そして なによりの欠点は、 酒乱だった。
 
酔うと、ケンカ早く、
強そうな相手を見つけては ケンカをしていた。
 
一度、大々的に警察のお世話になる大喧嘩をしたことがある。
 
 
おどろいた・・
朝、起きると、 何やら外が騒々しい・・
2階の窓 カーテンの隙間から下を覗くと
いかにも っていう 黒い高級車が
何台も家の前に横付けしている。
 
黒い背広を着たイカツイ大きな人たちが数人見てとれる。
 
誰かと話をしているようだ。。
 
・・母だ
 
会話は聞き取れなかったが、何やらもめているようだ。
 
 
おれは 慌てて階段を下りると
くの字になって横たわっている おやじを見つけた。
 
ビリビリにやぶれたワイシャツが いつもより血だらけで
大きく肌が露出している
がーがー いびきをかいている。
 
外観上、おやじは怪我をしている様子はみてとれない。
 
直ぐに、状況を理解した。
 
いつもと状況が違うのは
あの、黒い服の大きな人たち・・
そして
しばらくして パトカーがサイレンを鳴らしながら家まで来たこと。
 
 
まあ、てんやわんやの中、ランドセルを背負って学校まで向かったのだが
まったく
迷惑なクソおやじ だった。
 
 
そんな 話をしてやった。
 
ここぞとばかりに 過去の失態を 反省させてやるつもりだったが
 
『まあ、そんなこともあったな』
 
なんて、優しい顔で笑われると 複雑な気分になった。
 
 
 
その夜
ビビは やはり 話しかけてきた。
 
『ビビ・・まだ死ぬなよ』
『おやじの死期が早まっちまうからな』
 


 

 

さて
今日は仕事始め・・
からだも気持ちも緩やかに立ち上げます。
 
みなさん、本年もよろしくお願い申し上げます!