天使の階級
レオナルドの作品の中で特に物議を醸すこととなったこの作品。
『岩窟の聖母』
レオナルド・ダ・ヴィンチ主導 デ・プレディス兄弟と共作
1483~86年頃 油彩、板 199×122cm
『岩窟の聖母』
アンブロージョ・プレディス主導
レオナルド・ダ・ヴィンチと共作
1408には制作完了か 油彩、板 189.5~120cm
ロンドン ナショナルギャラリー
ウリエル
この二つの作品はどちらともレオナルド一人の手によるものではなく、弟子達との共作である。
特に下の『岩窟の聖母』は上の作品の20年後に描かれたもので、色の質感からレオナルドの作風とは異なっていて、弟子の手に依るところが大きいと言える。
物議をかもした2枚の違いではなくここに描かれている天使についてちょっと・・・
右側の人物は『ダ・ヴィンチコード』などの影響もあり、マグダラのマリアと指摘する人もいるが主題からするとこの人物は天使ウリエル。
キリスト教、ユダヤ教世界では天使には階級があるんですねー。かなり細かく。
ウリエルは大天使、熾天使(してんし)という位置づけだが、実はカトリック教会には正式にその地位を認められていない。「神の炎」「神の光」という意味が含まれている、神秘主義的には重要な存在。
天使の階級
ユダヤ教、キリスト教の聖典によってその階級は少し変わるが、カトリックの階級より。
偽デュオニシウス・アレオパギタ『天上位階論』による階級づけによるとー
上位三隊「父」
中位三隊「子」
下位三隊「精霊」
この三階級からもっと細かくなるわけ。
中でも最上位、上位三隊の中の『熾天使』(してんし)は特に気になる。
『アッシジのフランチェスコの生涯』
ジョット作
1296-1299 フレスコ
これ熾天使。
三対六枚の翼を持ち、2つで頭を、2つで体を隠し、残り2つの翼ではばたく。神への愛と情熱で体が燃えているため、熾(燃える、などの意)天使といわれるらしい。
いろんな絵画に出てくるけどどうも私には馴染めない・・・
グロテスクに感じるー
やっぱり気になる。
レオナルドの同性愛
学校の美学の先生はダヴィンチのことを絶対にダヴィンチとは呼ばなかった。
絶対レオナルドって呼んでたな~
今月号の『pen』でレオナルドの特集をやってた。
レオナルドについての本って山ほどあるけど、『pen』の特集は誰にでも読みやすく、しかもちょっとレオナルドのことを知った気分になれる、細かいエピソードも加えてあった。
レオナルドが同性愛者っていうことは周知の通り。
15世紀当時のヨーロッパは同性愛者にとっては生きにくい世界だったようで、
レオナルドも同性愛の疑いだけで2回も逮捕されてるし・・・。
そんな理由で逮捕されても、帰る場所はちゃんとあったよう。
共同製作も行っている師匠のヴェロッキオも、同僚たちも同性愛者だったから帰る場所は確保されて、失業とまではいかなかった。
welcome back!
ってゆるいねー
レオナルドの好みはユニセックスな男性だったらしい。






