多治見で昼呑み | 偽クレモンのブログ

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平日に休みを取って多治見に昼呑みに行ってきた。呑むのだから当然、公共交通機関を使い、我が家からはバスと地下鉄,JR中央線を乗りついで1時間半ほどでJR多治見駅に到着する。目的の蕎麦屋は駅から歩いて15分ほどの、本町という通りにある。本町は通称’オリベストリート’と呼ばせており、明治から昭和初期にかけて美濃焼の陶器問屋が軒を並べ栄えた地域。現在も数が相当減ったとはいえ、問屋、卸しがそこそこそのままだったり、新しくリノベされて残っており、行政も町興しの目玉として据えている模様。’オリベ’とは、言わずもがなの古田織部のこと。コミック’ひょうげもの’はアニメ化もされ、オリベブームが席巻するか?と思いきや、そうでもなく収束。今やコミック本の新品も入手困難な状況で、私は最終巻のみが未入手で、最終巻のみの新品を欲しているのだがなかなか叶わない。もう無理かな?

 

閑話休題。駅から本町に至る途中に’ながせ商店街’を通ることになる。ながせ商店街は、土岐川から200mほど北加減で東西に500mほど続いている。江戸時代には土岐川沿いに本来の街道が通っていたが、頻繁に氾濫被害に合うため、明治20年に今の場所に街道が付け替えられ、現在の商店街と成った(wikiより)。

 

昭和40年頃までは窯業の復興と共にたいそう栄えたようだが、近年は大型店との競合で苦戦しているのは全国の商店街と同様だ。それでも行政の努力もあり、寂れた感はない。現代的な乙な店も少なくない。

 

大正時代の街屋をリノベ(?違ってたらすみません)した酒屋さん。屋根神が綺麗に更新・管理されているのが良い。しかもツインで。ツイン屋根神は名古屋でも見たことがない気がする。

 

この商店街のシンボルと私が勝手に思っているY字路物件。横尾忠則師に紹介しても恥ずかしくない素晴らしさ。どうしても壁画がアイストップになるが、百歩譲って壁画がなくても名Y字路である。角度、両側の道が絶妙な曲がり具合で街道が分かれゆく様、先に高い建築物や自然物がなく道が続いて行く感じ等、文句のつけようがない。

 

リノベされた昭和なビルに併設された’喫茶わに’と’ひらく書店’。どちらも乙。特に書店は、昨今絶滅危惧な気骨のある本屋である。このような本屋が新しくできるのはとても嬉しい。

 

明治に付け替えられた道なのだから、枡形は必要ないはずだが。街道を気取ってみたのか?元々こういう道だったのか?

 

ながせ商店街を抜け、土岐川を渡る。

 

今回はオリベストリートは特に撮影せず。陶磁器巡りもせず。とにかく蕎麦屋で昼呑みだ。井ざわ。ここは旨いのはもちろん、量がちゃんとあるのがいい。気取った蕎麦屋の量の少なさにはどんなに旨くても不満が残る。ここは注文してからの提供時間、客あしらいも全く文句なし。数か月に1っ回はリピートしたい。もちろん電車で。

 

多治見は一時、暑さ日本一になったり陥落したり。この日は最高で34度くらい。ギリギリ歩いて町を周れる気候。昨今は暑い場所が東に移りつつあるような。多治見市民がどう思っているか知らんが、暑さ日本一じゃない方がいいですよ。