M.M.誌上年間ベストアルバムを無理くり聴いてみる 2008年 弐 | 偽クレモンのブログ

偽クレモンのブログ

ブログの説明を入力します。

〇R&B/ソウル/ブルース ジャスト・ミー/キース・スウェット

知らない。キース・スウェットは1961年ニューヨーク生まれのシンガー・シングライター。1980年代末のニュージャックスウェングの先駆者とのこと。なにそれ?その9枚目のソロアルバム。聴いてみよ。2曲目。

The Floor - YouTube

選者の一人の言葉。’60年代モータウンサウンドに身を任せるのと同じ感覚で、身を任すことができる。R&Bでは目新しさよりも必要なものがあると改めて教えてくれた(大意)’。言葉の後半は理解する。でも前半は、そうかぁ?ヴォーカルは置いておいて、バックの腰、艶がまるで違うと思うのだが。このあたりの音を’60モータウンと同じ感覚で聴いている人が居ることに驚きを隠せない私であった。

 

〇ハウス/テクノ/ブレイクビーツ Animals/Minilogue

知らない。調べようとしたが、Minilogueはコルグ製のポリフォニックシンセの商標でもあり、そっちしかヒットしないので困った。検索ワードを何度も入れ替えて、なんとかドイツのユニットであることは判った。よし、ドイツ製のハウス・テクノなら大いに期待が持てる。聴いてみよ。

Minilogue - Animals - YouTube

良い。ちょうど2008年は、この手がミニマムな方向に走り出した頃だ。コーネリアスがミニマムなアルバムを出したのもこの頃だったかな?ドイツ人はこういうのが旨いな。チープな映像もよいよい。もちろん、映像がなくても良い。こういうの造ってみたいと常々思っているが、どうもできない。

 

〇ワールドミュージック 我が人生の日々/サミーラ・サイード

知ってる。アルバムは持ってないが、断片的に聴いたことはある。サミーラ・サイードはモロッコ出身のシンガー。モロッコはモロッコで確固たる音楽シーンがあるが、彼女の志向とは合っていなかったらしく、1980年代にアラブ歌謡の本場エジプトへ移住して、アラブ歌謡の女王として君臨している。じゃ、聴いてみよ

Samira Said - Awam Keda - سميرة سعيد - YouTube

良い。アラブの伝統は踏まえつつ、欧米のポピュラー音楽に強く影響されたアラビアン・ポップスで、当時’アル・ジール’と呼ばれていた。欧米からの影響され具合が素晴らしい、というのも変な話だが。東西(?)のチャンプルー具合が絶妙にコナレている。この頃からのエジプト周辺のプロデュースは上手いよな。アラブの音楽ってマニアしか判らんみたいに思われているかもしれんが、この曲のように誰でも入り込める分かり易い、しかも音楽性豊かなポップスだと思うのだが。ま、歌謡が好きか嫌いかで分かれるか・・・’俺はロックですから’、な人には無理かな。

 

〇ラップ/ヒップホップ カーターⅢ/リル・ウェイン

知らない。リル・ウェインは1982年ニューオリンズ出身のラッパー。7枚目のアルバムで全米チャート1位を記録。380万枚売っている。で、グラミー賞に8部門ノミネートの4部門受賞。。不安しかない。出てくる音が予想できる。じゃ、2曲目を聴いてみる。

Mr. Carter - YouTube

はい、予想通り。米大衆と私の指向はなんでこんなに反りが合わないのだろう。バックトラックがに腰・艶がない、ってラップは普通そうか。だってラップだもの。トラックにそれを求めたらだめなんだな。確かに、いろいろ工夫はしてあって、R&Bとの境界線の問題はあるだろうが、そんなこと関係なく売れるしグラミーは受賞する、と。そういうことだ。

 

〇ラップ/ヒップホップ[日本] Dream and Drama/Anarchy

知らない。ANARCHY(アナーキー)は、1981年京都出身のラッパー。その2ndアルバム。じゃ、聴いてみる。

Fate - YouTube

悪くない。毎回感じることだが、ヒップホップのトラックは米本国より日本の方が優れている、と言うと違うかもしれんが、私には音楽性豊かに聴こえる。ま、私の性に合っているというだけだろう。アナーキーの場合はそれに加えて、リリックが聞き取りやすく、且つ、内容も良い。これなら1枚聴きとおせそうだ。買わないけど。

 

もう一回改める。