私たち行政書士に限らず、多くの業種において
知識や技術の習得は必要なものです。
インプットしたら、しっかりアウトプット。
私の場合、インプットしたけどアウトプットせずにいたため
腐ってしまった情報も多々ありますが(苦笑)
それではダメですね。
まあそれは置いといて、
日頃の知識や技術のインプット&アウトプットだけで
果たして良いのか?
昨日9月6日、こんな記事がありました。
「Apple製品を知り尽くした「プロ中のプロ」がAppleストアの「ジーニアスバー」の採用試験に落とされていたことが判明」(GIGAZINE)
ジーニアスバーとはApple製品の修理などを行っているサポート部門であり、そこで働く人は当然にApple製品を深くまで知っている必要があります。
ですので、実際にApple製品の開発に携わってきた人というのは、もちろんApple製品を良く知っているわけですから、修理や相談といったシーンでも貴重であり即戦力になってくれる印象があります。
ですが、採用試験に応募してみたら、不採用となってしまった。
記事では推定される不採用理由として「年齢」を挙げていますが、
果たして理由はそれだけでしょうか。
もちろん、若いスタッフが多いジーニアスバーにとって
54歳という年齢は採用において障害になるかも知れません。
ただ、製品のサポートという点から考えると、
その業務に必要なことは、知識だけではなく
ユーザーの疑問に答え、相談に応じるということも
非常に重要なものであると言えます。
その場合、知識だけではなく、相当のコミュニケーション能力が要求されます。
どんなに豊富な知識があっても、それを有効的にアウトプットし、目の前のユーザーに対して的確に提供できないようであればサポートスタッフは務まりません。
これは、私たち行政書士でも同じですよね。
知識だけあってもダメで、お客様の思いや希望、考えを十分に引き出して、それに対して的確に対処することが求められます。
もちろん、今回不採用となってしまった方に
コミュニケーション能力が不足していたかどうかは
わかりません。
でも、この記事で取り上げた事例を読んで、
業務の遂行において必要なことは知識だけではない、
ということを改めて認識することとなりました。