感性価値 | Cleat からのメッセージ

感性価値

テレビニュースで経済産業省が、第4の価値提案として「感性」という言葉を打ち出したという報道がありました。
(詳しくはうろ覚えなのですが・・・・・・)

普段この手の話には、ほぼ「お役人はいつもトンチンカンなことを言っているな」と流す私ですが今回はちょっと心にひっかかりました。

かつて幾度も、そしてつい最近も東京ミッドタウンでも「これからはデザインの時代です」とか言われながら(日経新聞もネタがないようなときに限って使いますね)デザインはけっしてメーカーにとって重点投資項目とされることはありませんでした。

メーカーは、一に工場。二に開発。三に自社ビル。デザインはその後・・・・という程度。これは、デザインに対する投資とリターンが経営者にとってわかりにくいし、管理しにくいし、デザイナー説明しないしコミットもしないという理由もあるのですが・・・・ デザインはデザイン単体で、お客様の求める価値に届かなかったからなのだと思います。


それを「感性価値」という、デザイン+生産品質+素材感+仕上げ品質等々の複合要因からなる価値観を言語化されることにより、「結局客が、猛烈に好き!と言ってくれればOK」という共通認識が生まれるような予感がしたからです

デザインは本来お客様の感性価値を感じていただくために存在する技術だと思うのです。海外ではわかりませんが、どうも日本は美術大学がそれを教えているからかもしれませんが、デザインの専門家と言われる人たちに限ってデザインを芸術や文化に押し上げようとする気がしてなりません。

私はデザインが結果として芸術や文化に分類されるのは良いと思うのですが、経済活動の中に存在する限りきちんとその効用を、経済の言葉を話す人たちと共有でき、その効用が活きる事業を営む会社であれば、飛びぬけた投資を行う企業が、日本にもっと存在すべきだと考えるのです

私がかつてデザイナーでありながら、コンサルタントという経済側の人間になってしまったのも、この不足を補うことに自らの使命を感じたからでした

そんな中出会った感性品質という言葉は、なんとも未来を感じさせるものでした。