スタイリスト | Cleat からのメッセージ

スタイリスト

10年間、マーケティングのお仕事を手伝わせていただいた、マウンテンバイクメーカーが、当時ジョン・トマックというスター選手と契約をしていた。彼は多くのファン、専門家からスタイリッシュ!という評価を受けており、これが先に書いたWhatとHowにつながることを思い出した。

 ここで使うスタイリッシュという言葉はジャズミュージシャンを評するときに使う言葉で、演奏をただ間違いなくきれいな音色で奏でるのではなく、独特のやり方をもって表現することに大して与える賛辞を、一流のアスリートに対して用いたわけで、それほどにトマックという選手は多くのファンの心を魅了した。

 前回、Whatはどうでもよいようなことを書いてしまったが、もちろんWhatが何でもよいというわけではない。猫踏んじゃったをスタイリッシュに弾いたって誰も評価しないが、モーツァルトをスタイリッシュに弾くからこそファンが生まれる。ギネスブックは笑いの対象にはなるけど、あれを見て感動する人は少ないのと一緒。

 コメントでもいただいたように、Howには意思がある。その意思に対して人は好きになるとか、魅了されるとかのエモーショナルな気持ちが生まれる。
 ブランドを確立するとはこうしたこだわりを、より多くの人に好きになっていただく行為なのだろうと思う。だから、ただ多くの人に知られているということではない。

 僕といえば、なかなか恋のHowまで行きつけておりません