また偉大なロックシンガーのチバユウスケさんが亡くなってしまいましたね
55才。
僕と同い年。
ザ・バースデイのギターのフジケさんが在籍していた元ザ・バレットの外丸さんとも同い年。
1968年生まれ。
若すぎます。
ミッシェル・ガン・エレファントとザ・バレットが同時期のデビューで、どちらも大好きな声量のあるハスキーボイスのボーカリストで応援していました。
残念です。
山下達郎さんも好きなロックバンドにザ・バースデイをあげてられましたが、そんなハスキーでソウルフルなチバさんのボーカルが好きだったんじゃないかと思います。
何故か、有名人が亡くなると誕生日より命日を偲ぶ方が多いような気がします。
それはリアルタイムで訃報を聞いたショックからそうなるのかも知れません。
有名人が生まれた時なんて家族くらいしかその感動は味わえてないからだと思います。
特にサム・クックなんかは亡くなり方がショッキングで、リアルタイムで訃報を聞かなくても、印象深く残ってしまいます。
サムの場合は面白いもので、曲の中に「川べりの小さなテントで生まれた」と歌ってるので、何故か誕生日もその情景が浮かんで、命日と共に誕生日(1月22日)も印象に残る珍しい有名人だと思います。
そんなサム・クックの命日が近づいてきました。12月11日、前日の今日、12月10日はオーティス・レディングの命日です。
ほんとリスペクトする人物に近い日を選んだかのようです。
オーティスは飛行機事故で海に墜落して死亡しました。
シートベルトをつけていたので、海から引き上げられた時の写真には、シートと一緒に引き上げられていて、多分オーティスは恐怖のあまりシートベルトを握りしめていたんではないかと思います。
サム・クックをキリストに例えたりもしましたが、キリストが十字架に張り付けられていたなら、サム・クックの十字架はモーテルの管理人室の壁で、オーティスは飛行機のシートになるのかな、なんて勝手に想像しています。
そんな1日違いのオーティスとサム・クックの命日の狭間に聴いて、2人を偲ぶには丁度良い曲を今回は紹介します。
それは、金森幸介さんの、『Same Old Song(セイム・オールド・ソング)』という曲です。
この曲は最初、アズミさんのカバーで聴いて、良い歌だなぁって思っていました。
お二人も一緒にこの曲をセッションされてる映像もありました。
この曲の歌詞の中に、オーティス・レディングの曲名とサム・クックの曲名が出てくるんですよね。
本来の歌詞の中には無いのかアズミさんのカバーされた時には無かった、金森さんの歌には小声でオーティスとサム・クックの名前を言われます。
歌詞の内容を要約すると
人生はゲームやレースと一緒
勝つこともあれば負けることもある
ドンマイ ドンマイ
壊れたエンジン抱きしめて眠る夜の
オールタイム リズム&ブルース
ペインマイハート 心が痛い
オーティスが歌ってた
イッツアセイムオールドソング
それはいつまでも変わらない懐かしい歌
明けない夜はない
壊れたエンジン抱きしめて眠る夜の
オールタイムリズム&ブルース
チェンジイズゴナカム
きっと変わる時が来る
そうサム・クックが歌ってた
イッツアセイムオールドソング
それはいつまでも変わらない懐かしい歌
サビの部分の
壊れたエンジン抱きしめて眠る夜の
オールタイムリズム&ブルース
ってとこが良いです。
生きる原動力になっていた熱い思いや体が、思うように動かなくなってきたことを壊れたエンジンに例えて、それを労るように抱きしめて、今でもずっと変わらない懐かしいリズム&ブルースを聴きながら眠る夜がある。
そんな感じでしょうか。
サム・クックやオーティスの歌は変わらず、もう老いることはないので、そこは早くに亡くなった者の特権かも知れませんね。
ということで
最後は、その金森幸介 さんの『セイムオールドソング』を聴いて、サム・クックとオーティスを偲びながら終わりたいと思います。