これは以前入手したサム・クックの葬儀の時の写真。

雨が降っているので2回目のロサンゼルスのマウント・サイナイ・バプテスト教会前です。

傘をさす黒人男性越しに撮影されたこのショットは何かカメラマンの意図的なものを感じます。

僕には神がサム・クックをこの世に送り出し、役目を果たしてこの世をさったことをこの黒人の使者が確認してるように見えます。

サム・クックの死までが神の計算されたストーリーだったということです。


来年の3月6日(月)のサムの日に行うサム・クック・ナイトの告知用のパロジャケが完成しました。



2023年3月6日(月)  

高槻ナッシュビルウエスト

 『SAM COOKE NIGHT vol.9 ~ サム・ガールズ』


9回目になる今回のサブタイトルは『サム・ガールズ』にしました。

見ての通りローリング・ストーンズのパロジャケです(笑)

実はこのパロジャケ、以前やろうとしていました。

しかし制作していた段階で、サムを殺した女性を使ったモノを作ることに急にやる気が無くなってしまい、別の案に切り替えました。


まだ彼女たちに恨みみたいな感情があったのかもしれません。

時が経つにつれその感情も落ち着き、彼女たちもサム・クックの神が仕組んだストーリーの中の登場人物だと思えるようになってきたんです。

なので不謹慎に思われる方もあるかとは思いますが、そんな彼女たちもサム・ガールズに入れました。



これも以前入手したサム・クックを殺したモーテルの管理人であるバーサ・フランクリンの写真です。

こんなモノまで手に入れるようになったのは、彼女はジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンと違い、偶然サム・クックによって殺人者にさせられ裁判にかけられることとなった被害者であるかもしれないからです。

ひょっとするとあの世でサム・クックと会っていれば、サムは冷静に自分の行動を見直し「男が裸で管理人室にやってきたら怖いよね。あの時はすまなかった。発砲しても仕方がないよ」なんて声をかけているんじゃないかとまで思います。

バーサ・フランクリンの証言が正しければですが。


モーテルに連れ込んだリサ・ボイヤーに対しても「あそこで君が服を持って逃げ出すなんて思わなかったよ」なんて笑い話にしているかもしれません。




下半身をあらわにして死んだサム・クックでさえ、生前人を笑わせるのが得意だったサムのロックンロールの流儀とも言える恥部の露出で、最後に笑いをとっていたんではないかとも思えてきます。

甲本ヒロトが清志郎の葬儀の時に「あなたはいつも笑えない冗談ばかり言って僕を困らせていたから今回も冗談かと思ったよ」と言ってたように、サムの最後のジョークだったのかもしれません。


しかし謎めいたその死に方により、今でも人間に残された問題提起は大きいです。


男女、人種、金、エンターテイメント業界、酒、労働環境、地位、名誉、裁判、権利などなど、陰謀説を含めてサム・クックの死が謎であるからこそ人々に突きつけられたテーマが大きくなっていると思います。


これが謎でなく単純な男女関係のいざこざの出来事であれば、当時のロス市警が放った台詞「よくあるニガーの事件さ」で終わっていたかもしれません。


だからこそ謎めいた死に至るまでのサム・クックの一連の出来事は、神によって作られたストーリーであり、いまだに解決できない人間への問題提起だと思うんです。


神だとかサム・クックを殺した人物まで擁護しだしたりと、とうとう頭がイカれてしまったんじゃないかと思われるかもしれませんが、問題提起はさておき、当事者でないならサム・クックの死について笑って話せるくらい余裕を持っても良いんじゃないかと思う命日でした。


ってことで、来年のサムの日のサム・クック・ナイトをよろしくお願いします(笑)