【2020年6月24日】



★サム・クックのコパ公演初日

サム・クックのコパのライブ盤が収録されたのは、七夕の7月7日と8日の公演の中から抜粋したもので、実はその2週間前からコパ公演は行われていた。
レコーディングされたものはその最終日の2日間。
そのコパ公演の初日だったのが64年6月24日の今日だった。
トップ画像がその初日の時のもので、公演後にアレン・クラインからコパ公演の成功のお祝いとしてロールス・ロイスがプレゼントされた場面だ。
サムが驚いて喜んでいる様子を捕えたショット。

しかしこれはアレン・クラインが事前にカメラマンをセッティングさせ、サムの驚いている表情を撮影するように仕込まれたものだった。
コパ公演の初日であるにも関わらず、まるで残り2週間を成功したかのような報酬だ。
そしてロールス・ロイスを購入した資金の出どこはアレンではなく、サム・クックが手にするはずのサラリーからのものだったという疑惑が持ち上がった。
プレゼントでも何でもない。
自分の給料から無理矢理買わされているようなものだ。
現にサムはロールス・ロイスは良いなと思っていたが、本当の好みはオープンカーで、雨でびしょ濡れになろうが、そのスポーツカーの音とスピードを愛していたという。
その疑惑もあって、アレン・クラインとの信頼関係も崩れ始めた。

詳しくは以前の記事を参照に。



因みに6年前のコパ初挑戦のときは、ユダヤ人のコメディアン、マイロン・コーエンの前座だった。


大丈夫、パーティーを続けましょう。