新曲"TEQUILA"が発表されて、すっかりツイッターの話題がそのことで埋め尽くすレイ・ラベンダー。
ツイッターのプロフィール部分に書かれていた「メイキング・ムービー」の文字も消え、新曲の宣伝となっているので、ムービーというのは単に新曲のPVの撮影のことだけで、ひょっとしてサム・クック役が下されたのではないかと少々不安に思っていた。
しかし、その不安を少し解消してくれるようなインタビュー記事が、昨日のソウル・トレインのサイトで確認できた。
Soul Train(リンク)
その最新のインタビュー記事の冒頭で、「やがて公開される伝記映画でソウル・シンガー・サム・クックの役割を演じます。」と書かれてあるので、進展は伺えないものの役を下されたり、撮影がポシャってしまったというような心配はしなくて良さそうだ。
そしてそこでは、レイ・ラベンダーがサム・クックの伝記映画の主役に選ばれるまでの経緯が語られている。
彼はその経緯について偶然にも幸運が舞い込んできたようなもので、とても感動的だったと話す。

その時レイは、アメリカのオーディション番組であるアメリカン・アイドルで勝ち抜いた女性歌手、ファンタジア・バリノ(Fantasia Barrino)と共演していた。
(写真:左ファンタジア・バリノ、右レイ・ラベンダー)
あるシーンを撮り終えた時に、セット上にいたレイにファンタジアが歩み寄り「あなたは今までにサム・クックに似ていると言われたことはない?」と突然聞いてきたという。
レイは彼女に、時々そう言われることがあると答えると、「じゃあ、歌うことが出来る?」と更に問いかけてきて、レイは結局その場で彼女に向かってサムの曲を歌うことに。
すると彼女はレイを見つめ目に涙を浮かべながら「完璧だわ!」と言ったという。
レイはその時、彼女に何か思惑でもあるのかとも考えず、単にサムの熱狂的なファンなのだろうと思っていたそうだ。
その後ファンタジアはレイに、サム・クックの映画のオーディションを受けるように招待してきたという。
レイも以前からそういうものがあれば受けてみたいと思っていたらしく、彼はそれを快く了承し、数日後、レイは大勢の人が集まるオーディション会場に足を運んだ。
そこには誰もが知っているビッグ・ネームの歌手や俳優も顔を揃えていたという。
レイがオーディションの審査員達の前に現れると、その中の一人がレイに「若い頃のサム・クックに見える」と言い、そこでレイはサムを演じてみせ“A Change is Gonna Come”を歌い出すと、彼らは驚いたそうだ。
審査結果が後日知らされると思い、帰ろうとしていたところで早くも合格だと知らされたという。
その時レイは、次のオーディションに合格したとばかり思っていたが、結局合格を通知されたのはレイだけだったそうで、彼は晴れてサム・クック役の権利を得ることになったという。
以前のインタビュー記事にも書かれていたが、レイは6歳の頃からサム・クックを歌い、父親を喜ばせていて、その父親が他界する前に、レイにサムの歌だけでなく、彼の全てを学びなさいと教わっていたそうだ。
それからサムの全てを学んだレイは、既にその頃からこの役になる準備は出来ていたと語っている。
今回の新曲も好評のようで、ますます脂がのってきたレイ・ラベンダー。
サム・クックの伝記映画の公開と共に出来た火種で爆発するに違いない(笑)
RAY LAVENDER - TEQUILA OFFICIAL VIDEO (feat. Jordan Humphrey)