$Sam Cooke Taste Hunter

年末年始の休日には映画鑑賞などで、のんびりと過ごされた方も多かったと思う。

まだまだ時間がかかりそうなサム・クックの自伝映画化を待つ間、今までサウンドトラックとしてサムの曲を使用されてきた映画をまとめてみた。
調べればもっと出てくるでしょうが、下で紹介する30作品で大方揃っていると思う。
TVドラマで使われたものは別として、映画だけでも日本未公開モノを含めると意外と多いのにビックリ。
知っている限りでは4作品程度だったので、他の作品の使われ方がとても気になった。
Youtubeで確認できたものは英語タイトルにリンクさせてあるので、興味のある方はどうぞ。

【Sam Cooke Soundtracks】

◎『バレンタインデー(Valentine's Day)』 - "Cupid"(2010)
◎『トーク・トゥ・ミー(Talk to Me)』 - "A Change Is Gonna Come"(2007)(日本未公開)
◎『ダディーズ・リトル・ガール(Daddy's Little Girls)』 - "A Change Is Gonna Come" (2007)(日本未公開)
◎『ホリデイ(The Holiday)』 - "You Send Me" (2006)
◎『ディック&ジェーン 復讐は最高!(Fun with Dick and Jane)』 - "The Best Things in Life Are Free"(2005)
◎『最後の恋のはじめ方(Hitch)』 - "What a Wonderful World"(2005)
$Sam Cooke Taste Hunter

◎『ダンシング・ハバナ(Dirty Dancing: Havana Nights)』 - "You Send Me"(2004)
◎『恋のためらい/フランキーとジョニー(Frankie and Johnny)』 - "Frankie and Johnny"(2003)
Crazy as Hell - "Trouble in Mind"(2002) (日本未公開)
◎『アリ(Ali)』 - "Twisting the Night Away", "Don't Fight It Feel It", "Somebody Have Mercy", "It's All Right", "You Send Me", "Bring It on Home to Me", "A Change Is Gonna Come"(2001)
◎『ペイ・フォワード(Pay It Forward)』 - "You Gotta Move" "Win Your Love for Me"(2000)
◎『マルコムX(Malcolm X)』 - "A Change is Gonna Come"(1992)
$Sam Cooke Taste Hunter

Cadence - "Chain Gang"(1990)(日本未公開)
◎『ハウス・パーティ(House Party)』 - "Having a Party"(1990)(日本未公開)
◎『トゥルー・ラブ(True Love)』 - "Cupid"(1989)
◎『結婚の条件(She's Having a Baby)』 - "Chain Gang"(1988)
◎Otto - Der Neue Film - "What a Wonderful World"(1987)(日本未公開)
◎『インナー・スペース(Innerspace)』 - "Twistin' the Night Away","Cupid"((1987)
$Sam Cooke Taste Hunter

◎『ベビー・シッター・アドベンチャー(Adventures in Babysitting)』- "Bring It On Home To Me"(1987)(日本未公開)
◎Heaven (documentary)- "That's Heaven To Me"(1987)(日本未公開)
◎That's Life! - "Havin' A Party"(1986)(日本未公開)
◎『スゥイート・ドリームス(Sweet Dreams)』 - "You Send Me"(1985)
◎『刑事ジョン・ブック 目撃者(Witness)』-"What A Wonderful World" (1985)
◎『フラミンゴ・キッド(The Flamingo Kid)』 - "Chain Gang"(1984)
$Sam Cooke Taste Hunter

◎『グローイング・アップ5/ベイビー・ラヴ(Roman Za'ir)』- "What a Wonderful World"(1984)
◎『ブレスレス(Breathless)』 - "What A Wonderful World" (1983)
◎『狼男アメリカン(An American Werewolf in London)』 - "Blue Moon"(1981)
◎『アメリカン・ポップ(American Pop)』 -"You Send Me"(1981)
◎『アニマル・ハウス(Animal House)』 - "Wonderful World", "Twistin' the Night Away"(1978)
◎Between the Lines - "Havin' A Party"(1977)(日本未公開)
$Sam Cooke Taste Hunter


サム・クックの曲であっても全てがオリジナルそのものが使用されてる訳でなく、権利的な問題もあるのか代わりのシンガーが歌っていたり、劇中の俳優が歌っているモノなど様々。
中にはサントラCDには収められなかったサムの曲があったり、別バージョンが入れられてたりするのを見ると、かなりややこしい使用基準になっていそう。

使用回数を順に見てみると次のような結果に。

1位:6回 "(What A)Wonderful World"

2位:5回 "You Send Me"

3位:4回 "A Change is Gonna Come"

4位:3回 "Cupid" "Twistin' the Night Away" "Having a Party" "Chain Gang"

5位:2回 "Bring It On Home To Me"

6位:1回 "The Best Things in Life Are Free" "Frankie and Johnny" "Trouble in Mind"
      "(Don't Fight)It Feel It" "Somebody Have Mercy" "It's All Right"
      "You Gotta Move" "Win Your Love for Me" "That's Heaven To Me" "Blue Moon" 

ただ、1位の"(What A)Wonderful World"に関しては、確認出来てないものの中にルイ・アーム・ストロングの曲も含まれてるかもしれないので少し怪しい(^_^;)
だとすると、ロビン・ウィリアムスが主演した『グッドモーニング・ベトナム』も含まれてくるだろうから、ほぼ間違いなさそう。

Youtube で観れるものの中から特徴的なものを少しあげてみると、『ホリデイ』ではエンディングあたりでアレサ・フランクリンが歌う『ユー・センド・ミー』が使われており、同じ『ユー・センド・ミー』ではアニメ映画の『アメリカン・ポップ』でサンプリングとして使用され、Shawn Kane というシンガーがそのトラックにのせ、ヒップホップを歌っているのが斬新で面白い。

チャーリー・シーン主演の『Cadence』では『チェイン・ギャング』を訓練用の行進曲として、劇中の俳優たちが動きをつけながら「ウッ!アッ!」と歌っている姿も一度ご覧頂きたい。
サム・クック・ファンならハーレム・スクエア・クラブの再現で話題になった『アリ』でのオープニング映像は、何度も観て興奮された方も多かったと思う。

中でも効果的に使われていたのが、『マルコムX』の『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム』と、『刑事ジョン・ブック 目撃者』の『ワンダフル・ワールド』。

『刑事ジョン・ブック 目撃者』の『ワンダフル・ワールド』は、一瞬サムのオリジナルかと思っていたけども、サムより少し甲高くか細い声は別人で、Greg Chapman というシンガーのようだ。

納屋で車の修理をしている刑事ジョン・ブックことハリソン・フォード。
バッテリーの回復とともにカーラジオから懐かしいサム・クックの『ワンダフル・ワールド』が流れてくる。
「これはいい曲だ」と言って修理もそのままに、未亡人である女性と踊りだす。



なんでもないワン・シーンのようだが、この映画の中では重要なシーンの一つ。
アーミッシュという厳格な規律を守り、昔ながらの生活様式を守る宗派の女性と、近代的で銃を使用する刑事のハリソン・フォードとが一つの音楽によってクロス・オーバーした瞬間をとらえている。
異文化で暮らす男女が互いの魅力に気づき、ときめき合っているシーンにサム・クックの『ワンダフル・ワールド』は絶妙だ。


マルコムXでの『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム』は、純粋にサムのオリジナルが使われている。
脅迫電話などで命を脅かされてながらも、銃殺されることとなる講演会場に車で向かうマルコムX。
そのバックで流れる『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム』は凄く印象的なシーンだった。



関係のあったサム・クックやモハメド・アリが登場するシーンとかもあれば面白いなぁなんて思ったが、ビッグ・アーティストを出すとマルコムX自身が薄らいでしまいそうなので、3時間程度の時間尺ではあの作りで正解かもしれない。
さすがにディンゼル・ワシントンとスパイク・リーのタッグだけあって、とても引き込まれる作品だった。

その他の確認しきれてない作品も機会があれば鑑賞してみたいけども、如何せん日本未公開作品が多く、レンタルで気軽に観れないのが辛い。
特に黒人主体の映画は日本での興行収入が見込みにくいのか、未公開作品が多い。

人種問題が中心に描かれるかもしれないが、サム・クックの自伝映画の監督も、スパイク・リーに担当してもらえれば、スタイリッシュでメッセージ性の強い作品に仕上がりそうなので期待したい。
作品に関して非難されたり論争が巻き起こるほうが宣伝にもなりますしね。

まさか黒人主体の映画だからってことで、日本未公開なんてことにはならないだろうなぁ(^_^;)