
1. Table In The Wilderness - Tata Vega
2. Some Sweet Day (Ain't It Wonderful) - Mavis Staples
3. Soul Mission - Grady Harrell
4. Cross Of Stone - Victor Cook
5. Tear This House Down - Lynn Davis
6. One Blood - Tata Vega&Gavin Christopher
7. Settled In Heaven - Grady Harrell
8. He Is Amazing - Tata Vega
9. Salvation Road - Lynn Davis
10. Give It All To Jesus - Alfie Silas
どうにか93年に発売されて廃盤となった”Soul Mission”が入手できたので、その中からグレディ・ハーレルが歌うゴスペル曲"Settled In Heaven"を。
このアルバムは「ゴスペルを60'~70'ソウルミュージックで聴かせて楽しませる」というコンセプトで作られたオムニバス。
プロデューサーがダレル・ブラウンという白人なのが気になるが、バート・バーンズなどの例もあるのでその辺はスルーするとして、バック・ミュージシャンが中々のメンツ。
ドラムが James Gadson といって、モータウン時代では名の知れた人物だそうで、なんでもマーヴィン・ゲイの"I want you"で聴くことができるハイハットの16ビートを片手で16を刻むのは彼が元祖とか。
ベースは、Freddie Washington といって80年代を中心に活躍したスタジオ・ミュージシャンで、ジャズの分野ではハービー・ハンコック、ソウル関係ではボビー・ウーマック、テンプテーションズ、そしてマンハッタンズのリードで有名なジェラルド・アルストンのソロ・アルバムにも参加してたという、ファンク・グルーヴ溢れるベーシスト。
そしてなんと、Booker T. & The MG's からオルガンに Booker T. Jones 、ギターに Steve Cropper という豪華な顔ぶれ。その繋がりでかボーカル陣には The Staple Singers の Mavis Staples などが参加している。
さて、その中でジャッキー・ウィルソンの髪型に、サム・クックの声といわれたグレディー・ハーレルが、2曲のボーカルを務めている。オリジナル・アルバムではシンセやリズム・マシーンを使ったマイケル・ジャクソン風の曲ばかりだったにも関わらず、今回は生楽器のスタジオライブ録音で、しかもゴスペル曲に挑んでいるということで期待が膨らんだ。
手拍子よろしく気持ちが高ぶる曲調がなんとも良い。
ただ「オゥオォォ♪」なんてあたりはサムを連想させるけど、やはり全体的な歌いまわしはマイケル色の方が強い(^_^;)
多分、マイケルがゴスペルを歌えばこんな感じになるんだろうなと想像できる曲と言って良いかも。
グレディーの声の線も細くて重厚なゴスペル・サウンドに負けてるようにも聴こえる。
そんなこともあるのか、ライナーのクレジットには名前があるものの、グレディーが写ってる写真が一つも使われていない。タイトル曲を歌ってるにも関わらず、蚊帳の外のような扱いには同情してしまう。
結局のところ、このグレディー・ハーレルは、思ったほどサム・テイストは感じられない人物になってしまったのだけれど、未だに活動は続けており、現役時分の曲をダンスも交え歌っているそうなので、老いてからゴスペル曲などにもう一度チャレンジしてもらえば、その時こそサム・テイスト溢れる歌いっぷりを聴かせてくれるのではないかと、勝手に期待する(^_^;)
話は変わるが、このアルバムが発売されるちょうど一年前には、ジャクソンズのバイオグラフィーを描いた”The Jacksons”(An american dream)というドラマが二夜によってアメリカのテレビで放映され、そのドラマのなかでグレディーは、髪型と軽快に踊るダンスがみこまれてか、マイケルが憧れるジャッキー・ウィルソン役で出演していた。
Grady Harrell - Baby Workout (Jackie Wilson - The Jacksons - An american dream)
確かにジャッキー・ウィルソン以上にキレのある上手いダンスを披露していて、中々の名演だと思う。
多分口パクではあるものの、実際に歌ってもグレディーならジャッキーそっくりに歌ってくれそうだ。
僕が今のグレディーのプロデューサーなら、オリジナルの曲を歌わせずに、こういうモノマネ歌手として売り出していると思う。レパートリーは、最低でもマイケル・ジャクソンとサム・クックにジャッキー・ウィルソンが揃ってるので、後はコロッケ並みに笑わせれれば日本での興行でも十分通用しそうだ。
うん、名前は『マイケル・弱笑(ジャクショウ)』にしよう。
よし、早速グレディーにコンタクトを取らなければ。
おぉっと、何だか忙しくなりそうなので、この辺で・・・・・・・m(;__)m
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