$Sam Cooke Taste Hunter

鼻にかかるハスキーボイスが魅力のボンジョビのボーカリストであるジョン・ボン・ジョビ。

もともとハスキー系のボーカリストが好きなんだけれども、このジョンもサム・クックと同じ匂いを感じて好きなアーティストの一人だ。
特別声質が似ているわけでもないのだが、同じように好感がもてるということは、詳しく調べれば声質の波長とかに似ている部分があるのかもしれない。

だからといって、今までこのジョン・ボン・ジョビとサム・クックを関連付けて聴いたことがなかったが、あのオバマ大統領の就任記念コンサートでベティ・ラヴェットと一緒に”A Change Is Gonna Come”を歌う姿を見て(参照動画)、二人の関連性に興味をもった。

何かでジョンはサム・クックのことを好きなアーティストとしてあげていると読んだことがあるが、同じロック系であるジャーニーのスティーヴ・ペリーやロッド・スチュワートのように、アルバムの中でサム・クックのカバーもしていなかったのでノーマークだったのかもしれない。

色々と調べていくうちに、関連付ける面白い音源を見つけた。

Steve Perry & Jon Bon Jovi LIVE!


多分オーディエンス録音で音は悪いんだが、スティーヴ・ペリーと一緒にサム・クックの”Bring It On Home To Me"を歌っている。
しかし、こうやってスティーヴ・ペリーと一緒に歌うと、やはりハイトーンが強いスティーヴの方に分があり、ジョンの声が霞んでしまう。

その他にも黒い曲でいえば、ホームレスの方々を支援する為に発売されたアルバム「GIVE US YOUR POOR」(参照)の中で、マイティ・サム・マックレインと共にゴスペルの”Show Me the Way”(参照動画)なども歌っている。

ん~ん、しかしやはり黒いカバー曲では本来のジョンのもつハスキーなシャウトや伸びのあるボーカルが弱まっているように感じるので、カバー曲はライブの付け合せ程度で充分だろう。

まだシャウトだけとれば、ヒット曲の”Keep The Faith”(参照動画)の方がソウルフルで熱いシャウトが味わえる。

で、どの曲をサムテイストの曲としてあげるかといえば、近々新しいアルバムが発売されることもあるので、その中の新曲”We Weren't Born To Follow”をあげたい。

Bon Jovi - We Weren't Born To Follow


まぁ特別変わったことも無く、これぞボンジョビって感じの王道スタイルなんですが、それがいい。
よく聴いてみると、途中で「イェー、イェー、イェー」と歌ってるところなど、まるでサムがルー・ロウズと一緒に”Bring It On Home To Me"で歌ったフレーズ「イェー、イェー、イェー」に聴こえるではないか。
(かなりこじ付けではありますが・・・(^_^;))


好きなもの同士だからって無理に関連付けると納まりが悪くなるってことがよく解りました、ハイ。