2024年東北旅行三日目。
午前中に山形県銀山温泉わを訪れた後、
岩手県にある毛越寺へとやってきました。
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世界遺産の奥州平泉近くにある毛越寺は、

平安時代の「特別史跡・特別名勝 浄土世界が
ひろがる日本を代表する庭園」

として有名なお寺です。

(「ひらいずみナビ」より)

 

 

広大な駐車場にクルマを停め、

入り口へと向かいます。

案内図を見ると、池を中心とし、その周囲に伽藍跡があったようです。

 

こちらが入り口。

拝観券を購入し中へと進みます。

 

中に入るとやはりお寺。

きちんと手水場もありました。

まずは手を清めて・・・

 

そして線香も焚き・・・

 

本堂を参拝します。

そして・・・

 

池の方へ向かうと・・・

なんともすばらしい光景が広がっていました。

 

まるで鏡のように雲や空を映し出し・・・

 

空と池、そしてそこに映り込んだ風景が鮮明に映し出されてるのです。

なぜ、こんなに鮮やかに映し出されるのか不思議でした。

心が洗われるようです。

 

先に進むと、数々の遺構や庭園が見えてきます。

こちらは「築山」。枯山水の実例と説明されていました。

 

 

 

そのほか、開山堂と呼ばれる建物や・・・

 

吾妻鏡で紹介されたといている「嘉祥寺跡」など、

平安時代ゆかりの史跡が多々配置されています。

 

 

 

 

 

 

こちらは「遣水」と呼ばれる遺構。

平安時代唯一の遺構だそうです。

 

 

 

そして「鐘楼跡」。

かつて古の昔も鐘を鳴らしていたのでしょう。

 

鐘楼跡の先に見える池を眺めていると、

以前、中国で見た楊貴妃の離宮で有名な「華清池」を思わせるような雰囲気でした。

歴史をしっとりと見つめているような感じです。

 

 

 

 

 

さらに進むとお堂が見えました。

こちらは「常行堂」。

享保17年(1732)に仙台藩主伊達吉村公の武運長久を願って再建されたそうです

 

 

 

 

 

こちらは「常行堂跡」。

当初、常行堂は現存の常行堂の地にあったと考えれていたそうですが、

その後の調査で違う場所であったことが判明したそうです。

同じ建物が調査によって跡地が修正される、

歴史の検証の難しさが分かります。

 

 

庭園内には多くの木々が植えられています。

 

初秋から晩秋へと移り変わる東北。

静かな佇まいの庭園にいると寂しささえ感じました。

 

 

 

「洲浜」です。

池の東南隅に築山と対照的に造られており、

砂洲と入江が柔らかい曲線を描き、美しい海岸線を表しています

 

かつての平安貴族もこの洲浜から美しい池や庭の景色を

眺めていたのでしょうか?

平安から続くこの風景を見ていられることの神秘さを感じます。

 

ゆったりとした時間が流れる毛越寺。

見どころがたくさんあり、当初考えていたようりも長時間滞在してしまいました。

 

毛越寺を出て、駐車場のクルマに乗り、

再び出発します。

目指すのは本日の宿泊地・岩手県盛岡市。

秋晴れの気持ちの良い国道4号線を北上します。

 

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