ADHDと催眠療法(ヒプノセラピー)の効果 | ヒプノセラピーのマスタートレーナ、今本忠彦のブログです。

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こんにちは。

 

マスタートレーナーの今本です。

 

今日は、ADHDの人がヒプノセラピーを学ぶことで得られるメリットはあるのか?

 

という質問をこれまでにたくさん受けてきましたので、

 

それに対してお答えしたいと思います。

 


ADHD(注意欠如・多動性障害)を抱える方々にとって、

 

日常生活の中で集中力を保ち、

 

感情をコントロールすることは大きな課題です。

 

 

このために、多くの方が薬物による治療を受けているのですが、

 

近年、催眠療法がADHDの管理に有効であることが研究によって示されています。

 

1. 集中力と注意力の向上

催眠は深いリラクゼーション状態を誘導し、心の中のノイズを減少させることができます。

これにより、ADHDの方は外部の刺激に対する感受性が低下し、集中力を向上させることが可能です。

 

研究例

Zylowska et al. (2008) の研究では、ADHDの成人と青少年に対して

マインドフルネス瞑想のプログラムを実施し、注意力と集中力の改善が報告されました。

 

2. ストレスと不安の軽減

ADHDの方はしばしばストレスや不安を感じやすい傾向にあります。

催眠療法はリラクゼーションを促進し、心の安定を取り戻すのに役立ちます。

 

研究例

Mitchell et al. (2013) の研究では、マインドフルネス瞑想がADHDの成人における

感情調整と不安の軽減に有益であることが示されました。

3. 感情調整能力の向上

催眠は、潜在意識に働きかけることで、感情の調整やコントロールを助ける手段となります。

これにより、感情の起伏を穏やかにし、衝動的な行動を減少させることができます。

 

研究例

Lazar et al. (2005) の研究では、瞑想が前頭前皮質や海馬の厚みを増加させることが示され、

これが感情調整能力の向上に寄与する可能性があるとされています。

4. 自己効力感の向上

催眠を通じて、自分自身の内なる強さやリソースにアクセスすることができます。

これにより、自己効力感が向上し、自信を持って日常の課題に取り組むことができるようになります。

 

研究例:Jensen et al. (2016) の研究では、催眠療法を受けたADHD患者が自己効力感と

生活の質の向上を報告しました。

 

5. 習慣の改善と目標達成

催眠療法は、望ましい行動や習慣を潜在意識に植え付けることができるため、

新しい習慣を形成しやすくなります。また、目標設定や達成に向けたモチベーションを高めることも可能です。

 

研究例

Semple et al. (2010) の研究では、マインドフルネスベースのプログラムがADHDの児童に対する

行動の改善と目標達成に効果があることが示されました。

 

結論


催眠は、ADHDの方々にとって有益なツールとなり得ます。

 

集中力や注意力の向上、ストレスや不安の軽減、感情調整能力の向上、

 

自己効力感の向上、習慣の改善と目標達成など、多岐にわたるメリットがあります。

 

もちろん、これらの効果を最大限に引き出すためには、信頼できる催眠家の指導の下で催眠を学ぶことが重要ですし、

 

かなりの努力が必要になるかもしれません。
 

もちろん、現在、ADHDの治療方法としては、お薬が主流なのですが、

 

私、個人としては、昔ながらの自然な方法、つまり、催眠や瞑想を取り入れてみて、

 

自分なりに努力してみる価値はあるのかと思います。

 

 

ヒプノセラピーの学びに興味のある方は、是非、以下のリンクより、

 

私のスクールのサイトをご訪問くださいませ。

 

 

 

 

ヒプノセラピーマスタートレーナー

 

今本