ヒプノセラピーとNLPのマスタートレーナ、今本忠彦のブログです。

ヒプノセラピーとNLPのマスタートレーナ、今本忠彦のブログです。

米国催眠士協会と全米NLP協会の公認マスタートレーナー今本忠彦のブログです。著書に『世界基準のヒプノセラピー入門(河出書房新社)』があります。

コントロールできることに集中するという生き方

今日は、古代ギリシャの哲学者エピクテトスの教えに通じる考え方を、
私自身の体験も交えながらお話ししたいと思います。

 

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「幸福への道は一つしかない。
それは、自分の力ではどうにもならないことについて
悩むのをやめることである」
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この言葉は、エピクテトスの思想を要約したものですが、
本質をとてもよく表している言葉だと思います。

 

人は一生懸命に仕事をし、目標を立て、努力を重ねます。
しかし、人生はいつでも思い通りに進むわけではありません。

 

私たちはつい「結果」に心を奪われ、
うまくいけば喜び、
うまくいかなければ落ち込んでしまいます。

 

私自身、2008年からこの仕事を続けていますが、
お客様に恵まれた年もあれば、
思うような結果が出ない年もありました。

 

もちろん、結果が出たときは素直に嬉しいです。
一方で、思うようにいかない時期には、
気持ちが沈むことも正直ありました。

 

ただ、長くこの仕事を続ける中で、
はっきりと分かってきたことがあります。

それは、結果そのものは、完全にはコントロールできない
ということです。

 

もちろん、
・学ぶ
・工夫する
・努力する
こうした「できること」は全力でやります。

しかし、それでもなお、
努力が必ずしも結果に結びつくとは限りません。

 

だからこそ、
私たちにできるベストな選択は、

 

「結果に一喜一憂しないこと」
「コントロールできない部分への執着を手放すこと」
「コントロールできることに集中すること」

これに尽きるのだと思います。

 

結果というものは、季節とよく似ています。

 

春があり、
夏があり、
秋があり、
冬があります。

 

人生がずっと春のまま、
ということはありません。

 

だからこそ、
「今がどの季節であっても、
自分にできることを丁寧にやる」

それが、長く安定して人生を歩むための大切な姿勢なのだと思います。

 

地球は愛を学ぶための学校

 

そして、もうひとつ。
とても大切なことがあります。

それは、
私たちは「うまくいくこと」よりも、
「うまくいかないこと」からの方が、
圧倒的に多くを学ぶ
ということです。

 

前世療法で知られるブライアン・ワイス博士は、
「地球は魂の学校である」と語っています。

 

私たちは学ぶためにここにいて、
魂の成長のためには、
成功体験よりも、
むしろ失敗や困難な体験の方が大きな意味を持つのです。

 

どんなにつらい出来事が起きたとしても、


「この体験は、今の私に必要なのだ」と


心から言えるようになること。

そして、その体験を通して、
人の痛みが分かるようになり、
思いやりや愛を学んでいくこと。

 

これこそが、
「私たちは愛を学ぶために地球にいる」
という言葉の本当の意味なのだと思います。

 

ヒプノセラピーとNLPの役割

 

ヒプノセラピーや潜在意識を学ぶことの意義は、

私たちの内面としっかり向き合うことができること、

そして、そういう知識とテクニックを手に入れることで、
この人生を、ずっと生きやすくしてくれます。

 

結果に振り回されすぎず、
自分が今できることに集中し、
どんな体験からも学びを受け取れるようになる。

 

それは、
人生をコントロールすることではなく、
人生と上手につき合う力を育てることなのかもしれません。

 

2026年のヒプノセラピー講座の日程は以下のURLから確認できます。

 

 

 

今年もあとわずかになりましたが、

 

皆様が今年も、来年も幸せであることを願っています!

 

 

マスタートレーナー

 

今本忠彦

 

 

 

 

私が確実にひとつ誇れること

今日は、私が「確実にひとつ誇れること」についてお話ししたいと思います。

 

ヒプノセラピーのプロフェッショナル講座が終わり、
中目黒のそば屋でざるそばを食べていたときのこと。

 

ふとFacebookから通知が来て、

「10年前の投稿にコメントがありました」と出ていました。

 

何だろう?と思って開いてみると、
10年前に私の講座を受講された方が、こう書いてくださっていました。

 


「人生で唯一、戻りたい!と思える瞬間!!!
みんなー😭 大好きすぎる❤️」


この言葉を見た瞬間、胸が熱くなりました。

 

人の人生には、数えきれないほどのシーンがあります。
その中で、

 

「人生で唯一、戻りたいと思う時間」

 

として、
私の講座の期間を挙げてくださったのです。

講師として、これほど嬉しいことはありません。

 

 

思えば、ヒプノセラピスト育成講座を始めてから、
今年で17年、来年で18年目になります。

 

これまでに1,000名以上の方が卒業されました。

そして多くの方が、口をそろえてこう言ってくださいます。

 

「本当に楽しい時間でした!」
「あっという間に終わりました!」
「もっと受けていたいです!」

 

もちろん、受講生の方々は毎回変わります。
けれど、一回一回の講座がどれも特別で、いつも楽しい。

 

私自身が心から楽しんで教えていること、

そして、参加者の皆様も本気で学ぼうとしてくれていること、
これらのエネルギーがうまく融合して、
自然と「楽しさ」が大きく広がっていくのだと思います。

 

ヒプノセラピーを教え始めた当初、
私自身もまだ学びの途中で、
日本の業界でも「深い部分をしっかり教えられる人」はほとんどいませんでした。

 

それでも一歩ずつ続けてきて、
気づけばもう17年。

 

私自身も進化し、
同時に日本のヒプノセラピー業界も少しずつ成長してきました。

 

ここまで続けてこられたのは、
受講生の皆さんとの出会いがあったからこそです。

 

これからの10年は、
これまで以上に進化のスピードを上げて、
さらに良いものを作り出していきたいと思います。

 

ヒプノセラピーが、
もっと多くの人にとって「人生を変える学び」になるように
そのために、私はこれからも努力を続けていきたいと思います!

 

🔹 次回のヒプノセラピープロフェッショナル講座

来年のヒプノセラピー・プロフェッショナル講座の日程は、
こちらからご確認いただけます。

👉 【NGH米国催眠士協会認定】10日間で学ぶヒプノセラピープロフェッショナル講座|東京・オンライン対応
 

 

 

 

これからも、
「人生で唯一戻りたい」と思ってもらえるような講座を、
ひとつひとつ丁寧に創っていきたいと思います。

 

では、またお会いしましょう!

 

ヒプノセラピー・NLPマスタートレーナー
今本 忠彦

 

子どもを亡くした母に、お釈迦様が伝えたこと

 

皆様こんにちは。

 

ヒプノセラピーとNLPのマスタートレーナー今本です。

 

今日も、前回に引き続き、愛する人と死別したクライアントに対しての、

グリーフセラピーについてお話をしたいと思います。

 

ヒプノセラピストとして活躍されている人なら誰でも、愛する人を亡くした方からのご相談を受けることがあると思います。
もちろん、ヒプノセラピー的なさまざまなテクニックはあります。
けれども、私はいつも、まずこの話をお伝えするようにしています。

 

キサ・ゴータミーという女性の話

 

お釈迦様の時代に、キサ・ゴータミーという女性がいました。
彼女は最愛の子どもを亡くし、現実を受け入れられずに、
亡骸を抱いたまま町を歩き回り、「この子を生き返らせてください」と訴え続けました。

人々は哀れみながらも、どうすることもできませんでした。


そんな彼女を、ある人がお釈迦様のもとへ導きます。

お釈迦様は静かに彼女に言いました。


「町へ行って、誰も死者を出したことのない家から芥子の実をもらってきなさい。」

 

キサ・ゴータミーは希望を胸に、家々を回ります。
けれども、どの家にも死を経験した人がいたのです。


そして彼女はようやく気づいたのです――
この世には、死や別れを免れた人など一人もいないのだと。

 

そのとき彼女の心に、深い静けさが訪れました。


お釈迦様は、悲しみを消す方法を教えたのではなく、


「悲しみを理解し、共に生きていく智慧」を示されたのです。

 

こう言われれば「元も子もない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし私は、この話こそが、私たちが生きている人間界の性質を
もっともよく表した、深い知恵のある物語だと思います。

 

この話を聞いて、皆さまはどう感じられたでしょうか?


悲しみの中にも、やがて静かな光が見えてくる瞬間があります。
それは「別れ」ではなく、「つながりの形が変わった」という理解なのかもしれません。

 

 

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では、またお会いしましょう!