・アタッチメントとは、不安なとき「特定のだれか」にくっついて安心感を得ようとする欲求や行動のこと
・子どものアタッチメントの安定性は乳幼児期に決まる
・アタッチメントは、子どもの発達全体を支える土台になる
・大人に求められるのは安心できる「基地」としての役割
・「安定型」「回避型」「アンビヴァレント型」「無秩序・無方向型」の4つのタイプがある
・気がかりな子どもの背景に、アタッチメントの問題があることも
・大人のアタッチメントの個人差は、人とのかかわり方の違いとして現れる
ネガティブな感情が生じる
↓
「特定のだれか」にくっつく
↓
安心する
↓
立ち直る
心の力の根っこにあるもの
安定したアタッチメント
→「人は信じられる存在」という確信
→「自分には愛される価値がある」という感覚
年をとればとるほど変わりにくくなる
対人関係は、当然のことながら相手があって成り立つもの。相手が変われば関係性も異なるものになります。特定の人との関係が深まることで、テンプレートのモデルチェンジが起こることもあります。
一方で、人は自分にとってなじみ深い、予測可能な関係に心地よさを感じる傾向がみられます。相手は変わっても、似たような関係をつくりあげようとし、実際に似たパターンがくり返されるうちに、自己や他者に対するイメージは徐々にゆるぎのないものになっていきます。
年齢を重ねれば重ねるほど、「その人らしさ」は変わりにくくなっていくと考えられます。
子ども(SSP) → 大人(AAI)
安定型→安定自律型
回避型→アタッチメント軽視型
アンビヴァレント型→とらわれ型
無秩序・無方向型→未解決型
大人にみられるタイプ別の特徴
安定自律型
とらわれ型(不安傾向が強い)
恐れ・回避型(未解決型)(不安傾向が強い、回避傾向が強い)
他者との親密な関係を求めているものの、近づきすぎたら相手から傷つけられるのではないかという恐れや不安があり、相手を完全に信頼したり、相手に頼ったりするのが難しい
拒絶・回避型(アタッチメント軽視型)(回避傾向が強い)
自分自身のことについて隠す傾向があり、自ら拒絶することで他者との距離を保とうとする
パートナーとの関係性
セクシャリティ
ケアギビング
アタッチメント
アタッチメントを安定化させる要因
信頼できる人との出会い
人生のどこかでアタッチメントの欲求にしっかり応えてくれる他者と出会うことで、アタッチメントは安定したものになり、人とのかかわり方も変わっていくと考えられます。
パートナーとの良好な関係
ライフイベント
社会的サポート
困った事態が生じたとき、社会的な資源を利用することで身近な人との関係が改善し、安定した関係をえられるようになることもあります。
ものごとのとらえ方
自分のアタッチメントの経験をふり返り、見つめ直すなかで、人とのかかわり方がかわっていくこともあります。