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科学のために科学を科学的に笑うべし

論理はわが友 されど笑いはさらなる友

ハイテク体重計(体組成計)が出す体内年齢の数字ってどういう意味なのか、
以前から不思議に思っていました
しかし自分自身心底重要視してはいなかったのでしょう、たいして調べてはいませんでした。

まじめに説明書を見ると、ふつうに説明が書いてありました。
年齢に応じた基礎代謝基準値(体重あたりの基礎代謝量)と、測定した基礎代謝量を照らし合わせ、
さらに徐脂肪量(脂肪以外の体組成分の量)を勘案して決めているそうです。

厚生労働省 e-ヘルスネット加齢とエネルギー代謝」を参考にしてみましょう。
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html
これには、
「加齢に伴う基礎代謝量の低下は、除脂肪量の低下が主な原因としてあげられます。」
という記述があります。
こうした話を参考にしているのでしょう。

しかし、最終的にメーカーは計算方法を公開しているわけではありませんし、
実際に「体内年齢」がその人の「本質的な若さや老化」(*)と何らかの相関があるという
エビデンスが示されているわけでもありません。
  (*)たとえばその人と似た年齢・体組成・基礎代謝量の人の群における余命の平均とか。

私個人についていうと、体組成が標準から外れた所に位置しているので、
上のような統計を用いた推測がうまくあてはまっていない可能性も高いでしょう。
私が自分自身の体について考える時は、体内年齢という数字はあまり重要視しないと思います。



余談ですが、上記e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」には面白い表があります。
「図表2. ヒトの臓器・組織における安静時代謝量」を見て下さい。
脳と肝臓が代謝量では突出していますね。

さらに、重量あたりでいうと、心臓の代謝量が多いのはまあ想像できるところでしょう。
しかし、
腎臓の重量あたりの代謝量が心臓と同等
なのは、私は予想していませんでした。