写真を撮られる時には
どのように笑顔を作ればいいでしょうか?
まずは余談から。
上の文章は、質問の形をとってあなたに忍び寄りました。
しかし、実はある種の決め付け、あるいはアプリオリが埋め込まれています。
つまり、
「笑顔は作るものだ」
ということを前提にしていますよね。
冒頭の文章全体のゲシュタルトをみてみると、
その意味は前提と別のところ、つまり何かの方法を問うところにあります。
人は、とりわけ人の無意識/直感/system1は、
全体やゲシュタルトを観ようとしがちです。
TV画面上には微小な発光点があるだけですが、あたかも人がそこにいるように観てしまいます。
なので、笑顔は作るものだという埋め込まれた前提は、
表面からは姿を隠して見えにくくなってしまいます。
冒頭の例なら、稚拙に尻を隠してないので気が付くかもしれませんが
人生、このような決め付けや埋め込みに出会ってばかりと思います。
そもそも買うつもりがない商品なのに、
「大きい方と小さい方とどちらがいいですか?」とか、
「今ここで買えば3割引ですよ、明日から値上げします。どうせ買うなら今!」とか。
冒頭の文章を見た時に、
「わざわざ作るのかよっ!」
とか、
「それって必要? 」
とツッコミを入れられた方は素晴らしいです。
ものごとをありのまま観られる方だと思います。
あやかりたいです。
何か訓練をなさったのでしょうか?ヴィパッサナー瞑想とか??
考えられる反論として、
笑顔を作る、という表現は、笑顔になるという意味であって、
違いはレトリックのみの表面的なものであり、本質的な違いはないという主張もありましょう。
しかし、例えば訓令を毎朝唱えるかのように繰り返し繰り返し浴びせられると、
つい、笑顔を「作る」という表現の発言が自分から出てくるようになりますよね。
流行言葉がつい口からついて出た経験がない人はいないでしょう。
その時既に、多分発言だけでなく思考までも、
笑顔を「作る」というものになってしまっています。
さて、
写真を撮られる時には、どのように笑顔を作ればいいでしょうか?
はい皆さん、ここで本当にツッコミ入れてみましょう。バカバカしくても練習だと思って。
脳はやったつもりで済ませてサボるのがとても得意です。
できればお笑い芸人のツッコミ役のように、手の甲を振りたたくとか、身体性も使ってください。
笑顔になるのが職業であるモデルの場合はどうでしょうか。
多くの場合、わざわざ笑顔を作ってはいません。
ではどうして笑顔になるかというと、これはシンプルで、本当に笑っています。
もちろん、陰で笑い方の研究や訓練をしていないという意味ではありません。
現場でレンズに向かった時にどうするかという話です。