片脚でのダンスにみる技法 | 科学のために科学を科学的に笑うべし

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まずは脇道から…

各国のGot Talentシリーズは、
まるでドキュメンタリーのようなふりをしつつ、
TV番組制作によくある編集演出の方法論に漬かっていると思っています。

例えば次の映像の終盤、会場に広がる感動のどさくさの中、
9:22「May I ask you to dance なんとか together with なんとか」
のようなことを審査員に頼むと、即座に音が出ます。



なんでか音が準備されてるよ!
音響さん予知能力発揮ですか?

普通に考えて、最初から予定されてた演出か、
良く解釈すれば準備の段階が編集カットされたのでしょう。




本題です。

会場では驚きが広がっていますが、
実は片脚で踊るということは、
さほどは難しくないかもしれません。
「さほど」を強調したのは、
ダンスの経験がない健常者が抱いている印象ほどには、
という意味です。

驚きを呼んだのは、
障害者が片脚で運動しているところを普段あまり見てないからかもしれません。
両脚がない乙武さんも走ったりしてます(見たことなければ検索してみてください)。

健常者が踊る際にも、片脚支持の時間が結構長いということはあります。
ローズアダージオなんて、片脚どころか、ポアントですよね。
でも難しいと認識されていて、見せ場になってるってことは、
やっぱり驚きなのかな。


出演者をdisっているような記事に読めたら、
それは不本意です。
驚く健常者の無理解と無関心をdisっています。


議論を一周回って螺旋の一段上(当社比)で考察すると、
やっぱり片足で踊るのは難しいなと思っています。
驚きに値すると思うし、私も最初に見て驚きました。

動画ではほとんど常にオンバランスで、
オフバランス→オンバランスに立ち直るような動きは
ほとんどやっていないと思います。(これの典型的例は「歩き」です)
ざっくり言って、動き出すことはできても、止まる動きに困難さが見えます。

フロアーに入ったらそこからどう立ち上がるか(3分46秒)というのは、
ベタベタな鑑賞ポイントだと思います。
二項対立、あるいは開いたフレームをどう閉じるかという話ですね。
しかし編集で省かれてしまいました。
撮る側が見せ場というものをワカッテナイからなのでしょうが、
出演者が特に見せ場にできていなかった可能性も残るでしょう。