定規

不動産広告で頻繁に見る、「徒歩5分」とか書いてある
数字の部分に納得がいかない方も多いと思う。

あれは1分=80mの計算で、信号や坂道など関係なく
単純に計算されているようで、
実際にはかなりの早足および信号無視などの技が必要となります。

んなもんで、不動産広告を見ると
「徒歩5分って書いてるから、約7~8分ってところだな」
みたいな不思議な現象がおきるのだ。

んじゃあさ、普通に「徒歩8分」とか書けばいいのに。


と思った約10数年前、地図用の「分歩計」をつくってみたことがある。
1分=50mで計算して各種地図に対応するように、
縮尺率とあわせたアクリルの定規です。

当時、某文具メーカーのコンペティションに応募しましたが何ら連絡なく、
いまは某ナビタイム社のサービスと重複している。

そこで改めて思うのが「インターネットの普及ってすごいね」
私のようなアナログ好き人間には予測できませんでした。

しかしながら「分歩計」の商品化依頼は、引き続きお待ちしております。
もしかしたら昭和にタイムスリップしないといけないかもしれないけどね。

(たしか)求人情報誌ガテンの広告で、

「職人は人です。会社員の員て何ですか。」

みたいなキャッチのものが昔あったなー。
確かに員とは何だと感銘を受けた記憶があり、
職人の素晴らしさを改めて感じた次第ですが、
私なりに会社員とは何かを考えてみました。


◎ケータイ電話でしゃべりながら歩行できるが、
 絶対に邪魔なほう邪魔なほうへと動くのが会社員。

 →横断歩道での信号待ちで、こちらが一歩踏み出すと
  信号が赤だろうが、つられて歩きはじめます。


◎スーツにバスケットシューズなどを履くのはダサイ傾向だが、
 なぜか白ベースなら許されると思っているのが会社員。

 →リュックもダサイ傾向ですが、白シューズ+リュックは
  修学旅行生のようで微笑ましいのでヨシとする。


◎どんなに泥酔しても、どんなに千鳥足であろうが、
 巧みに階段をおり、決して転ばないのが会社員。

 →ただしこれは経験豊富な45歳以上の男性の会社員。
  看板や電柱に肩があたると謝る場合と激高する場合アリ。

 
デザイナーとして社会に出た約15年前、
デザインというものは、ほとんど全てがアナログで
写植文字をフル活用した版下しかありませんでした。

その後マッキントッシュが出現し、
デザイン業界にデータ化の波が押し寄せてきたのですが、
あの写植文字が広告から消えてしまったことが残念でならない。

いま世の中にあふれている広告のほとんどがマックに搭載されている
写植を専門とする企業とは別の企業による書体で、
デザイナーが文字間を調整したりするのでしょうが、
書体自体がまったくもって美しくない。

日本語は日本語なので写植文字だろうがマックフォントだろうが
そう変わりはないと思うかもしれませんが、
写植文字に似せたフォント、つまり似て非なる書体は一文字単位で違い、
キャッチコピーなど数文字が組み合わさると違いが大きくなる。

以前は写植の職人が字間を調整したり、となり合う文字に応じて
字の大きさや濁点の位置まで変えたりもしていたのだが、
マックを使うようになってからそこまでシビアにデザインするデザイナーはいない。

私も猛省すべきなのだが、広告の文字は美しくあってほしい。
80年代までの広告に美しさを感じるのは、文字そのもののデザインや
レイアウトを含めた芸術性の高さからくるのだろう。