クレンリネスに取り組み始められてから、

起こりがちな事があります。

 

〝清掃〟段階

開始当初と比べて次第に清掃(これまでの汚れをなくす作業)の精度が低くなる。

 

〝クレンリネス〟段階

80%を目指すところが、全体に60パーセント程度で落ち着いてしまう。

 

忙しい毎日、

これまでは年に2回の大掃除しか

計画的に清掃を行う事がなかった事もあり、

清掃の優先順位はどうしても低い。

 

優先順位が低いと、

頻度が低くなります。

 

頻度が低いという事は、

汚れに対応する時間がないという事ですので、

汚れがたまりやすく、

〝落ちない汚れ〟になる箇所が増える・・・・。

 

その結果、汚れてしまった部分を見ても

〝清掃する時間がない〟

〝清掃しても落ちない〟

とあきらめの状態になってしまう。

 

環境をきれいに保つ意識が、

あきらめへと変わって行ってしまいます・・・・。

 

そのような事にならずに、

元々皆さんが〝こうありたい〟と思っている状態にして行くために

まずは

これまでの考え方、慣習を改善していくのが

最も効果的、建設的で、的を射ていると思います。

その理由は、

 

これまでの慣習、時間の使い方や

業務の中での環境整備の優先順位が高くなかった事が原因で

汚れた状態ができてしまったので

慣習や時間の使い方をクレンリネスシフトに変える事が必要だからです。

 

忙しい診療、その他にもするべき事が多くあり、

いつも気がかりなことが心にある状態で、

環境を気にかけ、汚れたツールや設備を短時間できれいにするのは

簡単ではありません。

 

短時間でスカッと汚れを落とすには、

知識と技術と有効なクリーナーとツールが必要で

それは、プロの仕事レベルになってしまいますので

現場の皆さんにはハードルが高過ぎます(^^;

 

クレンリネスプロジェクトを開始し、医院の皆さんできれいな状態にして行くには

 

「できるだけ無理のない進め方」をコンセプトに

される事が秘訣です。

「こうしなくてはいけない」は

クレンリネスにはありません。

年間を通して、また

1日の、1週間の中で、

プロの環境を整え続けるには

 

1、時間配分を見直す。

2、清掃、クレンリネスを適切にスケジュール化する。

 

これが第1歩になります。

 

 

【無理しない】

 

8割方きれいになれば良しとする。

 

これは逆転の発想のように感じられるかも知れませんが

クレンリネスを長く続け

医院の環境を皆さんの理想通りにして行くには

とても大切な事です。

 

清掃では、完璧を求めると

大変な時間や労力が必要で

これまでとは逆に

清掃以外の、本来の業務に悪影響が出てしまう事もあるかも知れません。

 

無理せず、8割方きれいになれば

第1段階はよしとして次に進めるのも、

クレンリネスに挫折しないためには有効です。

 

あとは日々のクレンリネスを継続し、

少しずつ100%に近づけて行く。

チャンスがあれば一気に100%にする。

 

そう言う方針なら、

気も軽くなり、また、全体の計画が崩れにくくなります。

同時に、全員で話し合う機会を1回でも多く

作られることをお勧めします。
 

・どこをどのようにしたいのか

・時間はどれくらい必要か

・汚れを落とす方法

などです。

 

計画的に実行していく為には、

院内全体のチェックを繰り返す事も有効です。
全員が現状を把握して、同じ意識で無駄なくもれなく進めて行くためには

院内チェックは必須です。

 

クレンリネスプロジェクト全体の進め方は以下の表のようになります。

 

最後の「医院スタンダード」まで到達する期間ですが、

1年はかかるとの前提で計画を立て、進められると気持ち的な負担は少なくなると思います。

 

私は講座の中で

最も大切にしてほしい事

として、以下のようにお伝えしています。

 

クレンリネスは、日々発生する汚れの原因に対して

アプローチし続ける事です。

 

これは、あるスタッフさんの言葉をお借りすると、

 

永遠に続く事

 

です。

 

ですから、医院が本当に、どこを見ても

皆さんが気持ちのいい状態になる事を望まれるなら

 

継続できる方法を最優先

して頂ければと思います。

時間の取り方や担当の決め方、

そして作業方法をよく話し合って、

時には状況によって変えて行く事が必要です。

 

一つの例を見て頂きたいと思います。

 

シンクが4つある医院様との設定です。

 

通常は、クレンリネスプロジェクトの開始から

すべてのシンクの〝清掃〟を進められると思います。

 

時間を確保する事が可能で、スタッフの皆さんのモチベーション継続が可能な場合、その進め方で全く問題ありません。

 

ここではそれとは違う一つの進め方を

提案します。

 

まずはシンク1の〝清掃〟を、ここは徹底的に汚れをなくします。

そしてすぐにシンク2へ進むのではなく、

シンク1のクレンリネスをみんなで考え実行してみる。

 

いつのタイミングで何をすれば

キレイになった状態を

最もラクに維持できるのかを検証するのです。

 

1カ月間、それを続けます。

 

その間、他のシンクはこれまでの方法で結構です。

 

 

シンク1へのアプローチで〝清掃〟から〝クレンリネス〟までの

流れを体験したことで、

どれくらいの労力が必要か

毎日の中でいつ何ができるか

そのような事がわかります。

〝見通しが立てられるようになる〟ので、安心感や気持ちの余裕が生まれます。

 

もし、シンク1の〝清掃〟が大変過ぎるのであれば

80%のできで終えておき、クレンリネスへ移行しても全く問題ありません。

 

その後、以下の表のように進めて行けば

負担が少なく最後まで進んで行けます。

 

 

長くなりましたので、続きは次の記事で<m(__)m>