恋愛リアリティー番組テラスハウス出演中のプロレスラー木村花さん死亡
木村さんは、「テラスハウス」出演中の出来事に関してSNSでさんざん誹謗中傷され、傷つき自殺してしまったようです。衝撃的な出来事で、SNSにによる言葉の暴力に対して、何らかの取締が必要との議論が盛んになっています。
私もしばらくテラスハウス見ていなかったので問題の花さんのコスチューム洗濯事件をネットフリックスで見ました。 ある日花さんはプロレスのコスチュームを洗濯機に入れたままにしていまいました。それに気づかなかった同居者がその上に自分の洗濯物を入れて回してしまったのです。
その結果、コスチュームは、縮んだうえに変色してしまい使い物にならなくなってしまいました。 命の次に大切なコスチュームを台無しにされて怒った花さんは、その男性をはたいて罵るシーンがありました。元々プロレスラーなのでそのシーンの迫力はすごかったです。 この出来事により、その男性は行き場所を見失ってしまい、翌日テラスハウスから出ていってしまいました。
この事件について、あまりにも番組に没頭してしまった視聴者から、心無い誹謗中傷が花さんのインスタグラム等に投稿され続けました。 これにより、花さんは傷つき追い詰められ、自殺したと考えられています。
「テラスハウス」は米・TIME誌が発表した『2018年のベストテレビ番組10(The 10 Best TV Shows of 2018)』で6位に選出された事で、私も興味を持つようになり見るようになりました。 スタジオキャストのYOUさんのお決まりのセリフ「テラスハウスは見ず知らずの男女6人の共同生活の様子をただただ記録したものです。」から始まります。
見ていると、最初はうまくいっていた共同生活も、次第にうまくいかずにギクシャクしてくるのですが、視聴者はもどかしくなり、うまく行かなくなった原因を自分なりに考え犯人探しをするようになり、それをネットに書き込むようになります。その感情がエスカレートすると、行き過ぎた、出演者本人への誹謗中傷に変わってしまうのです。又、その感情を煽るような発言をスタジオのキャスターがします。
犯人探しに奔走するユーチューバー
果たして本当に、テラスハウスは見ず知らずの男女6人の共同生活の様子をただただ記録したものなのか?
◆番組に関わったスタッフの話
ネット記事によると、テラスハウスの制作に関わったスタッフの話はこうです。
「確かに台本はありません。でも、ストーリーはこちらで作っていました」 そう明かすのは、『テラハ』の元スタッフだ。 そもそも、週に2、3日集まって撮影をするだけで“共同生活”とは言えない状態だったという。
「集合したら、撮影前に『どんな設定でどんな方向に恋愛を動かしていくのか』という説明を制作者から出演者に伝えます。 出演者は、そのときに“今回はこの人と肩を寄せ合うんだな”“この人と本音で語り合うのか”と状況を把握するんです。 デートに行く組み合わせなども制作者側の指示通りに動いてもらっていましたね」(元スタッフ) 指示通りに撮れないときは“テイク2、テイク3”まで撮影することもあったという。
「出演者の有名になりたいという欲とボーナスが、事件やハプニングを起こす起爆剤です。私がスタッフとしてかかわっていた頃は、キスをしたら5万円ほどのボーナスを渡していました。ただ、少し前のシーズンからはボーナスを渡さなくてもキスをするようになったし、ディレクターの指示にも素直に従うようになったので、報酬制度はなくなっています」 <女性セブン2020年6月11日号より>
つまり、出演者に非難が集まるように、番組スタッフが仕向けていたのです。
この洗濯事件もおそらくやらせかと思います。
そして、それを逆手に取る炎上商法。坂口章チャンネル
ここまで馬鹿になれる人は逆の意味で尊敬してしまいます。
結局、人気番組テラスハウスは、この事件の責任を取るように制作中止になりました。
私はプロレスファンなので、プロレスラーの根底にあるサービス精神はすごいと思います。 さながら、テラスハウスでのヒール役をスタッフの命ずるまま、演じた木村花さんですが、視聴者はヒールを演じているとも知らずに攻撃を仕掛けつづけたのです。 花さんは、この番組での予想外の攻撃に心が折れてしまったのです。
北斗晶さんは、海外遠征で、瓶に入れられた小便をひっかけられたそうですが、内心ほくそ笑んでいたそうです。一流のプロレスラーはヒールになったら、ブーイングされればされるほど、自分は成功していると思えるようです。
プロレスなら悪役があることは当たり前なので、悪役レスラーをあえて、SNSで誹謗中傷する事はまれかと思いますが、リアリティー番組での悪役は勝手が違ったようです。
女子プロレスラーやアイドルは一般的に恋愛禁止なのに、知名度を上げる為に恋愛番組に出演する事自体に違和感を覚えていました。 AKBの北原さんの時も同じで、もともと恋愛するつもりなどないのに、事務所の命令で出演して恋愛を匂わせてさよならなのです。
今、ネットでの誹謗中傷に関心が高まっていますが、熱くなって、個人のSNSにまで攻撃を仕掛けた人は、番組やマスコミに思い通りに踊らされている事を自覚してほしいと思います。
番組の犠牲になったとてもチャーミングな木村花さんのご冥福をお祈りします。
画像、日刊スポーツ新聞社より