ザ・ビートルズ  レット・イット・ビー | 半兵衛のブログ

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映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

1970年3月に発表された現役ビートルズ最後のシングル曲。 同名アルバム「レット・イット・ビー」に収録されています。作詞作曲はポール・マッカートニー

 

◆追い詰められたポール

ポールの作品の中でもかなり異色とも言える作品です。

グループ解散の危機が迫る中、ジョンの心はここにあらず状態、ジョージは自分の意志は無視されポールの手足のように使われることへの不満が爆発、リンゴはこの船はどうなっちまうんだろうな?状態。

こんな絶望的な状況の中で、なんとかビートルズのクオリティーを保とうと痛ましいほどに必死なポールの姿がここにあります。

 

◆ストレートに感情をぶつける

ジョンのように作品にストレートに感情をぶつけたり本心を語ることがなかったポールですが、その状況の中でとうとう秘められた感情が爆発してしまいました。

 

もう解散するしか無い絶望的な時に神様にすがるようにどうすればいいのか?訪ねます。

すると、聖母マリア様が降臨して「なすがままにせよ」とポールに告げました。

このマザーメアリーは聖母マリアの事と一般的には思われていますが、英語ではマリアはメアリーと発音されます。実のところポールが14歳の時に亡くなった母メアリーとの心の会話でもあったのです。

やはり、偽らざる心境が語られる作品は心に響きます。

 

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   LET IT BE                作詞・作曲:レノン=マッカートニー

 

 

トラブルに見舞われて落ち込んでいる時
聖母マリア様が僕のところに降りてきて来て
尊い言葉を授けてくださる

「あるがままに受け入れなさい」

 

僕の心が闇に覆われた時

彼女は僕の前に立ち

尊い言葉を授けてくださる

「あるがままに受け入れなさい」と

 

「あるがままに受け入れなさい」

「あるがままに受け入れなさい」

尊い言葉を授けてくださる

「あるがままに受け入れなさい」

 

そして、傷ついて心が折れてしまった世界の人たちは

わかっているんだ

答えはきっと見つかると

「あるがままに受け入れなさい」

 

別れを告げる日が訪れても

再び会えるチャンスはまだ残っていて

その答えを悟るんだ

「あるがままに受け入れなさい」

 

Let it be, let it be, let it be, let it be
There will be an answer, let it be
 

Let it be, let it be, let it be, let it be
Whisper words of wisdom, let it be
 

そして曇った夜でも

それでも、明かりが僕を照らしてくれる

光よどうか明日まで照らし続けておくれ

「あるがままに受け入れなさい」

 

音楽で目が覚めると

聖母マリア様が訪れて

尊い言葉を授けてくれる

「あるがままに受け入れなさい」

 

「あるがままに受け入れなさい」

「あるがままに受け入れなさい」

答えはそこにある

「あるがままに受け入れなさい」

 

「あるがままに受け入れなさい」

「あるがままに受け入れなさい」

尊い言葉を授けてくれる

「あるがままに受け入れなさい」

 

訳詞:半兵衛

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◆ビートルズを代表する曲

出来上がった作品はビートルズ初の教会音楽です。また、ビートルズの最高のピアノ作品で、ピアノ小僧や少女達のスタンダードな練習曲です。何より憂いを帯びたポールのヴォーカルが素晴らしすぎる!歌ってみるとわかりますが、素人がいくら頑張ってもまったく真似ができないレベルですし、素人どころかプロでも無理です。

 

実はこの作品のバージョンは沢山存在します。1つ目はジョージ・マーティンのシングルバージョン、2つ目はフィル・スペクターのアルバムバージョン、3つ目は編集なしのネイキッドヴァージョン。

半兵衛のイチオシはズバリ!アルバムバージョンでジョージのギターがかっちょいいです。恐らくギター小僧はアルバムバージョンのギターを練習すると思います。

※他にもパスト・マスターズバージョンもあり。

 

・ポールはピアノを担当していますのでベースはジョンが演奏していました

・オルガンはビリー・プレストン

 

アルバムバージョン

 

シングルバージョン

 

ネイキッドバージョン※実はいろんなテイクの切り貼り

 

 

◆日本人に愛されている作品

発売された当初の売上が全米で200万枚に対して日本国内ではなんと138万枚を記録しており、日本人に特に愛されている作品で有ることも特徴の1つです。日本国内でのビートルズの曲で好きな曲アンケートでも必ず上位に選ばれる作品です。