花束を君に 宇多田ヒカル | 半兵衛のブログ

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「花束を君に」は2016年4月に配信され宇多田ヒカルの曲。

・アルバム「Fantome」に収録

・NHK「とっと姉ちゃん」主題歌

 

 

◆母親との葛藤

 

・ヒカル5歳の頃から情緒不安定で妄想と現実との区別ができない母親の攻撃対象となる。

 

・デビューから数年後とうとう「出ていって」と母親を遠ざける。

 

・昼夜を問わず電話が入り罵倒と謝罪が繰り返される。

 

・母親は「家には帰れない。娘に嫌われているから」と、ニューヨークへギャンブル漬けの生活をおくり続ける。

 

・新宿にて飛び降り自殺  ※奇しくも「新宿の女」がデビュー曲

 

・ヒカルは4日間遺体と対面しなかった。

 

・「私はただ翻弄されるばかりで、何も出来ませんでした。」

 

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    花束を君に

                                           作詞・作曲:宇多田ヒカル

 

普段からメイクしない君が薄化粧した朝 

始まりと終わりの狭間で 

忘れぬ約束した

 

花束を君に贈ろう

愛しい人 愛しい人

どんな言葉並べても 

真実にはならないから

今日は贈ろう 涙色の花束を君に 

 

毎日の人知れぬ苦労や淋しみも無く 

ただ楽しいことばかりだったら 

愛なんて知らずに済んだのにな 

 

花束を君に贈ろう 

言いたいこと 言いたいこと 

きっと山ほどあるけど 

神様しか知らないまま 

今日は贈ろう 涙色の花束を君に 

 

両手でも抱えきれない 

眩い風景の数々をありがとう 

 

世界中が雨の日も 

君の笑顔が僕の太陽だったよ 

今は伝わらなくても

真実には変わりないさ 

抱きしめてよ、たった一度 さよならの前に 

 

花束を君に贈ろう 

愛しい人 愛しい人 

どんな言葉並べても 

君を讃えるには足りないから 

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

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◆ヒカルの母親はどんな人?

この曲はいわずもがな、亡くなった母親に捧げられた曲です。

母親って誰?ということになりますが、若い人はきっと知らない藤圭子という一斉を風靡した歌手です。

 

彼女の人生をざっと振り返ると

 

1969年 「新宿の女」でデビュー

      セカンド・アルバム「女のブルース」と合わせ37週連続1位を記録

1971年  歌手、前川清と結婚→の翌年離婚

1979年  引退 渡米 

1981年  帰国 歌手復帰

1982年  マネージャー宇多田照實と再婚

 

1983年  ニューヨークにて宇多田ヒカル出産

1993年  ユー・スリーミュージック設立

1998年  宇多田ヒカル日本デビュー 自身は歌手活動封印

2002年  宇多田ヒカルと別居

 

ギャンブル好きでファーストクラスで世界中を旅行 5年間で5億円使う

 

2006年  ジョン・F・ケネディー空港にて麻薬取締局により現金4900万円没収される

2007年  宇多田照實と7度目の離婚

2013年  新宿のマンションから飛び降り自殺

2016年  宇多田ヒカル「花束を君」に配信


◆半兵衛の感想

涙なくして聞けない曲です。

 

突然の母親の死

母を遠ざけ、ずっと会えずにいた

事実を受け入れることができずに、遺体を見ることができずに4日間もたってしまった

 

”普段からメイクしない君が薄化粧した朝”

死化粧をした母親との対面

母親を許せない気持ちと親孝行できなかった事への後悔・・・・・

決して一言では言い表せない気持ち

 

母親を”君”と呼び、最後の最後まで”お母さん”と呼べなかった