ザ・ビートルズ  フール・オン・ザ・ヒル | 半兵衛のブログ

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映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

◆The Beatles The Fool On The Hill(フール・オン・ザ・ヒル)

ビートルズが1967年に作ったテレビ映画「マジカル・ミステリーツアー」で使用されたナンバーでポールの作品です。

ポール:リコーダー・ピアノ・ベース
ジョン:ハーモニカ・マラカス
ジョージ:ハーモニカ・12弦ギター
リンゴ:フィンガーシンバル
フルート:外部ミュージシャン
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The Fool On The Hill

           by レノン・マッカートニー

来る日も来る日も 一人ぼっちで丘の上
男は薄笑いを浮かべながら、じっと動かずにいる
それなのに、誰も彼のことを気にとめやしない
みんな彼のことをただの愚か者だと思っている
彼は決して返事をしない

 だけど丘の上の愚か者は
 沈む太陽を見つめてる
 頭の中で、世界がぐるぐると
 回っているのを想い描いている

ときおり空想にふけっては、
千の声をもつ男は、とびっきりの大声で語りだす。
だけど、誰にも彼の声は届かない
彼が発する音さえも
本人は気にしているようには思えない

 だけど丘の上の愚か者は
 沈む太陽を見つめてる
 頭の中で、世界がぐるぐると
 回っているのを想い描いている

皆は彼の事が好きではないらしい
誰もが彼が何をしたいのか知りたがるが
彼は決して感情をあらわさない

 だけど丘の上の愚か者は
 沈む太陽を見つめてる
 頭の中で、世界がぐるぐると
 回っているのを想い描いている

彼は決して彼らの話に耳をかさない
人々の方こそが愚か者だと思ってる
皆も彼の事が好きではないらしい

 丘の上の愚か者は
 沈む太陽を見つめてる
 頭の中で、世界がぐるぐると
 回っているのを想い描いている


訳:半兵衛
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ガリレオ・ガリレイ(天文学者)

地動説に言及した彼は、カトリック教会と言い争いになり、異端視され、ローマ教皇庁は地動説を禁ずる布告を出しました。 それでも彼は地動説の解説書「天文対話」を発表しました。

宗教裁判で有罪を告げられたガリレオは地球が動くという説を放棄する旨が書かれた異端誓絶文を読み上げる事になりましたが、その後に「それでも地球は動く」とつぶやきました。

ガリレオは役職剥奪及び監視付で邸宅に軟禁され、「天文対話」は禁書になりました。
そして彼の死後もカトリック教徒として葬ることもゆるされませんでした。

なんともキリスト教の浅墓さを見せつけられた事件でしたが、この曲の「地球が回るのを見つめている愚か者」はガリレオ・ガリレイの事です。
彼のことをバカだと思っている人々は当時の「キリスト教団」だという事になりますね。
権力の中枢に宗教団体がいるとやっかいです。
間違えを認めずに、白いものまで黒く塗り変えてしまいました。


かつてのジョンのキリスト教発言により、その発言の謝罪をした事がありますが、ある意味ポールが、ガリレオ・ガリレイをとりあげ、ジョンを擁護したととれる内容になっています。
隠れた友情パワーですね、グッドジョブポール!



The Fool On The Hill

Paul McCartney - Fool On The Hill Live


◆制作過程を見た星加ルミ子さん
ポールが歌詞をざっと書いた紙切れをピアノの前において、「こういうメロディなんだけど」ってやると、隣に座っているジョンが、横から歌詞やメロディなどを直していくわけです。どんどん直していく。まさに、「レノン・マッカートニー」というのはこういうことなのかと実感しました。ポールが「間奏に楽器を入れたいだけど、ピアノがいいかな、何がいいかな」なんて言うと、「いや、リコーダーなんかおもしろいんじゃないか」とか言って、おたがいに話し合いながら作っていく。ジョージとリンゴはほとんど口出ししませんでした。ジョンとポールがふたりで、どんどんどんどん、そうやって曲を練り上げいくんです。スタジオには採譜専門の人がいて、その人がそれを譜面におこしていく。録音室ではジョージ・マーチィンがそのようすを全部録音している。そんなふうにレコーディングが進んでいきました。   星加ルミ子さんのインタビューより

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