ラヴ(愛)は1970年12月発売のジョンの魂 (John Lennon/Plastic Ono Band)に収録されています
ジョンは松尾芭蕉に影響されこの曲を作ったと言われています。
日本を心より愛し、晩年は軽井沢などで静かにすごしていました。
「シンプルでストレート。それがぼくが常に求めていること。ぼくにとって最高の詩は俳句で、最も優れた絵画は禅画だ」
曲は俳句のようにシンプルで、ギターとピアノ(フィル・スペクター)のみの演奏です。
歌詞もジョンが思う愛の形をシンプルに歌っています。
愛て何だろう?という記事を私は書きましたが、みなさんはこの問に対してどのような答えを出しますか?きっとそれぞれの人生感に照らし合わされた答えをお持ちだと思いますが、ジョンの示した答えは、愛とは一言では語れない様々な形を持っているということを教えてくれます。
そして、愛を実践できるのはあなたと私と締めくくっています。
愛は幻想ではなく実在するものであり
愛は頭で探るものではなく、感じるものでありそして、触れるもの
愛は生きる力になり、
愛はたどりつくもの・・そして、愛されたいと望むこと・・・
愛を表現できるのはあなたと、私・・・
ポピュラー・ミュージックに、松尾芭蕉を取り入れるセンスってやはり凄いと思います。
ちなみに桑田圭祐さんがジョンの作品で一番好きな曲がこの曲です
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Love
作詞・作曲 john lennon
愛は、実在している 真実こそは愛
愛は、感じること その感覚こそ愛
愛は、愛されたいと心から願うこと
愛は、ふれるもの 心のふれあいこそが愛
愛は、近づいていくこと 到達しようとすることが愛
愛は、愛することができるかを試している
愛とはあなた
あなたと私
愛は、知っている僕達ならできることを
愛は、束縛されない 束縛されない自由な愛
愛は、生きること 生きる事こそが愛
愛は、愛することを必要としている
訳:半兵衛
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John Lennon "Love"
「『イマジン』とか『ラヴ』といったプラスチック・オノ・バンドの歌は、ビートルズ時代にぼくがつくったどの歌にも負けないものだよ。ただ、その事を理解してもらうには20年か30年かかるかもしれない。しかし、こうした歌をしっかり聴いてくれれば、これまでに作ったどの歌にも劣らないってことがわかるはずだよ」