波乗りジョニー 桑田佳祐
夏歌その2はどの曲にしようか迷いましたが、続けて桑田さんですw
『波乗りジョニー』は、2001年発売の桑田佳祐の6枚目のシングルで、ミリオンセラーを記録しました。もともとサザン名義で発売予定でしたが、メンバーの大森さんの活動休止に伴いソロとして制作されました。
私は、サザンと桑田さんのソロ活動の違いが良くわからないのですが、普通ならグループを離れてソロを発売をする場合は、個人的な事を発表したり、グループの方向性とまったく違ったものを出します。この曲に関してはサザンで出していてもおかしくないし、サウンドの違いが分かりませんね。
「波乗りジョニー」は凄くいい出来の良いノリノリのポップナンバーです!「真夏の果実」のようなしっとりとした曲も書けるし、聴いていてウキウキするような楽しい曲も書けヒットを飛ばす能力はすごいですし、同じビートルズファンとして嬉しい限りです。
夏という恋の季節に女の子に出会い、そのチャンスを「同じ波は来ない」とたとえ、口では「君を守ってあげるよ」と、自分は他の男と違うオオカミじゃないところをアピールしていましたが、「体うずいてる・・」の部分で、理性と本能のはざまで揺れる男ごころをうまく描いています。
そして気になる恋の行方ですが、「二人の海に夜明けは来ないと君は気づいてた」の部分で分かるのは、ジョニー君は最初から女性のお遊びの相手だった事に気づかされます。見事なオチですね。
ピアノのリフとスライドギターがこの曲を印象づけています。
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波乗りジョニー
作詞・作曲: 桑田佳祐
青い渚を走り 恋の季節がやってくる
夢と希望の大空に 君が待っている
熱い放射にまみれ 濡れた身体にキッスして
同じ波はもう来ない 逃がしたくない
君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに
弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる
だから好きだと言って 天使になって
そして笑って もう一度
せつない胸に波音が打ちよせる
いつか君をさらって 彼氏になって
口づけ合って 愛まかせ 終わりなき夏の誘惑に
人は彷徨う 恋は陽炎 嗚呼…蘇る
赤い夕陽を浴びて 風が水面に帆を立てる
やがて消えゆく愛の灯に 人は追いすがる
「出逢い」「別れ」のたびに
二度と恋に落ちないと
誓う孤独の太陽が 涙で滲む
夢を叶えてくれよと
星に願いを込めた日も
二人の海に夜明けは来ないと
君は気付いてた
いつも肩寄せ合って
僕に触って
涙を拭いて もう一度
振り向きざまに「サヨナラ」は言わないで
やがて二人黙って
つれなくなって
心変わって 愛は何故?
海啼く闇の真ん中で
月はおぼろ 遥か遠く
秋が目醒めた
君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに
弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる
だから好きだと言って 天使になって
そして笑って もう一度
せつない胸に波音が打ちよせる
いつか君をさらって 彼氏になって
口づけ合って 愛まかせ 終わりなき夏の誘惑に
人は彷徨う 恋は陽炎 嗚呼…蘇る
愛よもう一度
今、蘇る
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桑田佳祐 波乗りジョニー
※1分40秒辺りから始まります