ポールがソロとして第53回グラミー賞最優秀ソロ・ロック・ボーカル・パフォーマンス」賞受賞しました。
「GOOD EVENING NEWYORK CITY」収録の「Helter Skelter」がその曲です。
-----------------------------------------------------
Helter Skelter レノン・マッカートニー
訳:ビートルズ歌詞全集
いちばん下まで行き着いたら 滑り台のてっぺんに戻って
そこで足を止め 向きを変えて もうひと滑り
いちばん下まで行って またおまえに会うんだ
ねえ 愛してほしくないのかい
猛スピードで降りてく俺・・・・とはいえ まだおまえのはるか頭上にいる
言ってくれ 言ってくれ さあ 答えを聞かせてくれ
恋人にはいいとしても おまえはダンサー向きじゃない
へルター・スケルター ヘルター・スケルター
もうむちゃくちゃだ
ねえ おまえをものにさせてくれるかい
猛スピードで降りてく俺・・・・おまえを傷つけたくはない
言ってくれよ 答えを聞かせてくれ
恋人にはいいとしても おまえはダンサー向きじゃない
気をつけろ ヘルター・スケルター ヘルター・スケルター
もうむちゃくちゃだ
気をつけろ ほら彼女が来たぞ!
いちばん下まで行き着いたら 滑り台のてっぺんに戻って
そこで足を止め 向きを変えて もうひと滑り
いちばん下まで行って またおまえに会うんだ
ねえ ものにしてほしくないのかい
猛スピードで降りてく俺・・・・おまえを傷つけたくはない
言ってくれよ 答えを聞かせてくれ
恋人にはいいとしても おまえはダンサー向きじゃない
気をつけろ ヘルター・スケルター ヘルター・スケルター
もうむちゃくちゃだ
気をつけろ ヘルター・スケルターだ
彼女が猛スピードで降りてくる
ああ そうさ
--------------------------------------------------------
Helter Skelterは1968年発売のビートルズの通称ホワイトアルバムの中の一曲でポールの作品です。
この曲はザ・フーのピートタウンゼントが「ザ・フーの新曲『恋のマジック・アイ』は、これまでのどの楽曲よりも激しく妥協のない曲だ」というインタビュー記事を見たポールが、それじゃビートルズでもやらなきゃと思い、何よりも激しい曲を目標につくられました。
出来上がった曲は、元祖ヘビーメタル(ハードロックではない)と言われる様な激しい曲です。ヘビーメタルというジャンルが確立されたのが1970年のブラックサバスと言われていますで、時代を先取りした曲でビートルズの楽曲の中でも一番ヘビーな激しいサウンドです。
◆シャロン・テート殺害事件
チャールスマンソンという共同生活者のリーダーが信者の女優シャロン・テート、ラビアンカ夫妻はじめ7名を信者に殺害させた事件がありました。シャロン・テート事件(『ヘルター・スケルター殺人事件』)として有名です。
彼はこの曲に誘発され殺人を起こしたと証言しています。彼によるとビートルズの楽曲「『ヘルター・スケルター』は、自身の画策した同名の黙示、人種間の戦争(Race war)、殺人を引き起こすことを想定した曲である」といっています。彼は共謀罪で終身刑となりました。
当然、曲が悪に利用された事にビートルズのメンバーは怒っています。
「彼(マンソン)は、間抜けだ、人をナイフで殺すことと、『ヘルタースケルター』とがどう関係するのか全く分からない」・・・ジョン
ちなみにヘルタースケルターとは遊園地にあるらせん状の滑り台の事です。

この曲では珍しくジョンがベース(フェンダーの6弦ベース)を弾いています。
ポールのメロディアスなベースラインとは違い、フィーリング一発のジョンらしいフレーズになっていますので注目してみてください。
リードギターはポールが担当しています。
曲の最後の叫び声はリンゴです。
I’ve Got blisters On my fingers!
「指に豆ができちゃったよ」
