作詞作曲した人が歌っても売れなかった名曲  ” 涙そうそう ” | 半兵衛のブログ

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作詞作曲した人が歌っても売れなかった名曲 「涙そうそう」


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涙そうそう
         作詞:森山良子 作曲:BEGIN 

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう

一番星に祈る それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔
あなたの場所から私が
見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく

晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう
会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう

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この曲の成り立ちは森山良子さんがBEGINに沖縄の曲を依頼することから始まりました。彼らから送られてきたデモテープに「涙そうそう」と書いてありました。「涙そうそう」の意味を調べると沖縄の言葉で「涙がぼろぼろこぼれる」という意味だと知り、森山さんはその言葉から、今は亡き兄の事を思う歌詞をつけることにしました。

BEGINの美しいメロディーに森山さんの付けた歌詞は心をうちました。その出来栄えは詩の神様ミューズが舞い降りてきたようですね。

森山良子さんとBEGINとそれぞれ、レコーディングして発表しましたが、あまり売れませんでした。ところが、その後にBEGINと同郷の新人歌手夏川りみさんが「私に歌わせてください!」と、ビギンに頼み込みました。そして大ヒットとなりました。

夏川りみさんのヒットがなければ、少数の内輪での名曲にとどまっていたでしょう・・
しかし、今では、日本の歌い手だけではなく、世界中の歌い手からも歌われている名曲となりました。

この曲を題材にして映画化にしたのが、土井裕泰監督作品 妻夫木聡・長澤まさみ主演の2006年上映の同名映画です。(第30回日本アカデミー賞優秀主演・男優・女優賞を受賞)



森山さんは兄を思って歌詞を考えましたが歌詞には一言も兄の文字が出てきません。一般的に特定の人を思い浮かべるよりも聴いた人が自由に大切な人を思ってもらうことにより幅広く解釈してもらえるのが意図だとおもいます。

今では卒業式などに歌われる別れの歌ともなっています。私の場合は、亡き母親を思い出します。

森山良子
1998年のアルバム「TIME IS LONELY」に収録


BEGIN
2000年島人の宝とのカップリングでオリコンチャート159位


夏川りみ
2001年発売オリコンチャート最高位8位
ロングセラーで120万枚突破


2004年ケアリイ・レイシェル
ハワイアンアレンジでカバー ナ・ホク・アワード7部門受賞
Ka Nohona Pili Kai


蔡淳佳(中国語バージョン)


Nada Sousou - Hayley Westenra 海莉 淚光閃閃 (World Games 2009 - High Definition)


その他カバーしたアーチスト
五木ひろし・田端義夫・加藤登紀子・徳永英明・砂川恵理歌・甲斐よしひろ・深見東州・杏里・早川えみ・中西保志・森真一・大江裕・我那覇響(沼倉愛美)

黄品源(台湾語バージョン)
ヘイリー・ウェステンラ(英語バージョン)
Memory(韓国語バージョン)
その他大勢・・・・・