一人百物語 その1 | re:monkeyのRelaxationRoom

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脱力系リラクゼーションblog。
其の実はカオス。

梅雨も明けて、
いよいよ、って感じです。


と言えば、
ビール旨く感じる季節なのですが、


ここは、
とりあえず、
らしい怖い話でも書いて行こうかなと思います。


ザ・一人百物語です。

(怖い話と言いつつ、怪談話以外も多々あります。)

何だろう・・・
この孤独なレースが始まるような感じは・・・


http://ameblo.jp/cleanbooth/entry-11493957210.html
↑そう言えば、百物語について、書いたことがあったような。。。


↑Mr.ChildrenのTomorrow never knows です。


一話目 子育て幽霊
六道珍皇寺の門前に一軒の飴屋があった。
ある夜表の戸を叩く音で出てみると青白い女が一人。
「えらい夜分にすみませんが、アメを一つ売っていただけませんか」
と一文銭を出して言う。
次の日もまたその次の日も、同じように一文銭を出して買っていく。
それが六日間続く。
「あれは、ただもんではない。明日銭持ってきたら人間やけど持ってこなんだら、人間やないで」
「なんでですねん」
「人間、死ぬときには、六道銭というて三途の川の渡し銭として、銭を六文、棺桶に入れるんや。それを持ってきたんやないかと思う」
七日目 女はやはりやってくるが、
「実は今日はおアシがございませんは、アメをひとつ・・・」
と言う。
「よろしい」とゼニなしでアメを与えて、そっと後をつけると、
二年坂、三年坂を越えて高台寺の墓原へ入っていく。そして、一つの塔婆の前でかき消すように消える。
掘ってみるとお腹に子を宿したまま死んだ女の墓。中で子が生まれ、母親の一念でアメで子を育てていたのである。
この子は飴屋が引き取り、その後に高台寺の坊さんになったと言う。
母親の一念で一文銭を持ってアメを買うてきて、子どもを育てていた。
それもそのはず、場所がコオダイジ(子を大事=高台寺)



二話目 ろくろっ首
与太郎が二十六歳になり、嫁が欲しいと相談を受けた叔父さんは、お屋敷のお嬢さんを紹介する。
このお嬢さんは昼は別嬪さんだが、夜になると首が伸びて、隣の部屋の行灯の油をぺろぺろと舐める、ろくろっ首だったのだ。
「おいら夜はぐっすり眠るから、夜は首が伸びても、文句はねえや!」

与太郎が婿入りした最初の晩のこと。
馬鹿の与太郎でも、床が変わると寝付きが悪いらしく、夜中に目を覚ましてしまった。
隣のはと見ると、寝相が悪く布団から頭がはみ出している。
頭を戻してやろうと辿ってみると、隣の部屋の行灯の油をぺろぺろと舐めている。

与太郎は慌てて飛び出して叔父さんの家を叩き「ギャー、首が伸びた」と告げる。
叔父さんは、万事承知の上で婿入りした筈だと説得するが「家に帰りてぇ」与太郎

「家じゃ、お袋さんが良い知らせ(子供)を待って、首を長くして待っているはずだ」

「それじゃ家にも帰れねぇ」



三話目 固定電話
あんまりしつこく電話(固定電話)のベルが鳴るので取った。
何の事は無い、友人からの電話だった。

雨だけど遊びに行かへん?ってお誘いの電話。
あんまり気乗りがしないんでやめとくと言うつれない返事をして電話を切った。

それから携帯を取り出すと今話した友人に電話を。
「今電話した?」
「したじゃないか、たった今。さっき寝ぼけていたのか?」
「いや、ちょっと確かめただけ。じゃ今日は悪いけど家にいるよ。」
などとたわいもない会話をして携帯を切った。

さて、明日にでもNTTに電話しないと。
電話線どころかコンセントにも繋いでない固定電話がなぜ繋がるのか聞かないとな。



四話目 明け方の訪問者
昨夜って言うか今朝4時ちょっと前に、うちの呼び鈴を「ピンポンピンポンピンポン」と連打する奴がいて、
時間にして10秒くらいの短い間だったけど、
後半は「ピンッ…ポ~ン」みたいに押したまま指を放さないやり方をされ、かなり怖かった。

二階建のメゾネットタイプのアパートだから二階の窓から
コッソリ真下の玄関辺りを見たら、普通に小学生くらいの子供だった。

暫く直立不動で玄関を見つめてたけど、1分くらいしたら誰もいない玄関にお辞儀して帰っていった。
幽霊とかじゃないけど、あんな時間に呼び鈴連打されると、普通に泣きそうなくらい怖かった。



五話目 おとり
聞いた話しだが、男2人が夜中に六甲山を走っていたら女の子が道の真ん中に突っ立っていた。
「あれって、噂の六甲おろしでもされたんか!?」
って、車のスピードを落として可哀想な女の子をピックアップしてやろうと思った。すると助手席の男
「あれは違う幽霊だ。そのまま突っ切れ」
と言うもんだからドライバーは動転した。
確かに近づくと女の子は体が半透明だったが、幽霊でも跳ね飛ばして行くのは躊躇する。
スピードを緩めて女の子をかわそうとすると助手席の男は怒鳴った。
「あの女はオトリだ。バックミラーを見ろ!」
バックミラーにはどう見ても死んでるが今にも車に飛びつこうとしている姿が映っていた。



六話目 指
友達が借りた部屋の話なんだが、
掃除してたらベッドの下から大量のが出てきた。
誰が忍び込んでやってったのか知らないけど、40本ほどあった。

それも、生身ならまだしも手触りとか本物そっくりに作った
ゴムみたいな材質のやつで、丁寧にマニキュアとか塗ってあった。
しかも何度鍵を変えてもやられるとかで、俺が見た時は
やられたの3回目だって言ってた。

友達はそれでその部屋怖くなっちゃって他の友達の家に泊まるようになったんだけど、
この前は泊まりに行った先でやられたらしい。正直自作自演かとも
思ったんだが、初めて行く友達の家のベッドの下に事前に指置いとくとか
無理だよなぁ…



七話目 ドアチェーン
はマンションで一人暮らしをしているのですが、ドアチェーンをかける習慣がありません。
ある日、何となく「今日はチェーンをかけておこう」と思いチェーンをかけて寝ました。

次の朝、携帯に、
「なぜ昨日はチェーンをかけていたんだ?」
と知らないアドレスからメールが…
来ていたら怖いなぁと思いました。



八話目 神奈川の私立で横浜にある女子校の話
 昔、クラブが終わった後に、女子高生たちが、かくれんぼを、旧校舎でしていました。

ある一人の女子生徒が旧校舎の二階の階段にかくれていたところ、ろう下の向こうから、ワゴンをひきながら、ボロボロの白衣を着た看護婦さんが歩いてきたそうです。

そして、そのかくれている女子生徒と目が合うと、「みたな」と言いながら、その女子生徒の方に歩いて来たそうです。その女子生徒はこわくなって、逃げました。そうすると、どんどんおいかけてきて、とうとうその子は体育館のわきにある、暗くて汚レトイレに逃げ込みました。

そして、一番奥のドアにかけ込み、カギをかけて、じっとしていました。そーしたら、その看護婦が来て、手前の方から「ここでもなあい」と一言いながら、ドアをあけるのがきこえてくるのです。

そして、その子の手前から声がしなくなりました。

じっとしてでも、何も聞こえないので、その子はそっと自分が入っているトイレの方を見上げると、看護婦がじっと、上からのぞいていた。



九話目 光るテレビ
風呂上がりに、テレビでも見ながら髪を乾かそうかと思ってドライヤーを持って部屋へ行ってテレビをつける。

いきなり怖い女の人の顔どアップ。怖い話の特集かな。

なんか色がおかしいけど、まあリサイクルショップで安くで買った古いテレビだからしょうがないか。

などと思いつつドライヤーをオンにしたらいきなり電気がバツン!と切れて真っ暗になった。

あっちゃ、クーラー入れたままドライヤーは無理があったかと思いつつ、テレビの光を頼りにブレーカーの所に行ったらやっぱりブレーカーが落ちてやがった。



十話目 実家へ帰省?
「おい、まだかよ?」
は、女房の背中に向かって言った。どうして女という奴は支度に時間が掛かるのだろう。

「もうすぐ済むわ。そんなに急ぐことないでしょ。…ほらちゃん、バタバタしないの!」
確かに女房の言うとおりだが、せっかちはの性分だから仕方がない。

今年もあとわずか。世間は慌しさに包まれていた。は背広のポケットからタバコを取り出し、をつけた。

「いきなりでお義父さんとお義母さんビックリしないかしら?」
「なあに、孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」
は傍らで横になっている息子を眺めて言った。

「お待たせ。いいわよ。…あら?」
「ん、どうした?」
「あなた、ここ、ここ」
女房が俺の首元を指差すので、触ってみた。
「あっ、忘れてた」
「あなたったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて」

「あなた…愛してるわ」
女房の首周りを整えながら、独り言のように言った。
「何だよ、いきなり」
「いいじゃない、夫婦なんだから」
女房は下を向いたままだったが、照れているようだ。

「そうか…、俺も愛してるよ」
こんなにはっきり言ったのは何年ぶりだろう。
少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。は、女房の手を握った。
「じゃ、行くか」
「ええ」



十一話目 嘘発見ロボット
ある時、父さんが家にロボットを連れてきた。そのロボットは特別で、ウソをついた人の顔をひっぱたくって言う物騒な代物らしい。

そんなある日…。

は学校から帰宅するのがかなり遅くなってしまった。するとがこう尋ねてきた。
「どうしてこんなに遅くなったんだ?」
は答えた。
「今日は学校で補習授業があったんだよ」
すると驚いたことに、ロボットが急に飛び上がり、の顔をひっぱたいた。

は言った。
「いいか、このロボットはウソを感知して、ウソついた者の顔をひっぱたくのさ。さあ、正直に言いなさい」
そしてがもう一度聞いてきた。
「どうして遅くなったんだ?」
は本当のことを言うことにした。
「映画を見に行ってたんだ」

はさらに聞いてきた。
「なんの映画なんだ?」
「十戒だよ」
これに反応して、ロボットがまた僕の顔をひっぱたいた。

「ごめんなさい…父さん。実を言うと『Sexクイーン』ってのを見てたんだ」
「何て低俗な映画を見てるんだ、恥を知れ!いいか、父さんがお前くらいの頃は、そんな映画を見たり態度が悪かったことなんて無かったんだぞ」
するとロボットきつい一発に食らわせた。

それを聞いていたが、キッチンから顔を覗かせるとこう言った。
「さすが親子ね、あなたの子だけあるわ」

も顔をひっぱたかれた。



十二話目 魔法のような井戸
ある日、泣き声がしゃくに障ったのでを殺した、死体は井戸に捨てた。
次の日見に行くと死体は消えていた。

5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた。

10年後、酔った勢いで孕ませてしまったを殺した、死体は井戸に捨てた。
次の日見に行くと死体は消えていた。

15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた。
次の日見に行くと死体は消えていた。

20年後、介護が必要になったが邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた。
次の日見に行くと死体は消えていなかった。
次の日も、次の日も死体はそのままだった。



十三話目 飛び降り自殺
あるビルで一人のサラリーマンが窓の外を眺めていたそうです。
ちょうど同じ時間、そのビルの屋上から一人の女性が飛び下り自殺をはかりました。
そしてサラリーマンの目の前をその女性が落ちていきました。
その後、そのサラリーマンがこう言ったそうです。

「俺、目が合っちゃったよ。」



十四話目 良い霊
カップルが山道をドライブしていた。
ふと気がつくと前方に子どもがいる。
はあわててブレーキを踏んで表に出たが子ども
の姿はない。
前方を見るとそこは断崖絶壁でブレーキを踏んで
いなければ車ごと落ちていたところだった。

「きっとあの子どもは私達を助けてくれた良い霊だったのよ」
と言った。
その直後背後から
「落ちちゃえば良かったのに・・・」
と声がした・・・



十五話目 呪いの辞世の句

倭漢スバ 悪巣トシ
風源クチテ 短鬼シキトス

流見スバ 五霊トシ
火呪クチテ 長龍シキトス

父ハ胃ノ中
母ハ井ノ中
兄ハ地ノ中
姉ハ血ノ中


上記の文は、大正時代に家族を皆殺しにした末男
死に際に自らとその家族の血で綴ったと言われる、辞世の句である。

は、家族を恨んで皆殺しにしたのではなく
の家が部落内でもよそ者として扱われており
ある事件をきっかけに家族が想像を絶するような虐待にあった。

はその事件のきっかけとなったため、家族に対する愛と
虐待をした部落に対する深い憎悪のため、
殺すことで家族を楽にし、自身が死ぬ間際に この辞世の句を
血で綴ったのだ。

ここまで書けばお分かりだろう。
この辞世の句にはある種の「呪い」がかけられているのだ。

この句を読むと、数日以内にがやってくる。
はあなたに質問する。
間違った答えだと、あなたはは死んでしまう。

の問いは「僕はどこ?」

答えは、日本人であれば句をじっくり読めばすぐ分かるだろう。
分からない人間、それがにとってのターゲットだったのだから。



十六話目 睨み

普段この板にはあまりきませんが、
実際体験した怖い話し、あります。

先月某JUSCOで買い物して、そこのトイレで小をしてたら、
うしろの大の扉がヤケにゆくーりあく感じがして、
まあ その時は気にせず前むいて小してたんだけど、
後ろに凄い気配感じて、ドキっとした、そしたら息が首にかかってきて、
ヤベ、変態と思って後ろ見たら、真っ黒い長ーい髪の白いワイシャツ(じゃないかも)

来たが後頭部ギリギリまで顔近付けて立ってて、こっちを凄い憎んだような顔で
見てる。あっけにとられて小便もとまっちゃった、ずーとすげえ顔で睨みつけて、
「死ね!」って凄いデカいかん高い声で叫んで、走ってでていった。

むちゃ怖かった。で、トイレ出るのも怖くってドキドキしながら出たけど
もうあの変な女はいなかった。それからそこでメシ食って、
帰りに100mくらい先のバス停で帰りのバス待ってたら、
あのが向こうの通りにずんどう立ちして、オレの方を指さして
睨みつけてた。結局たえきれなくなってタクシーで帰った。

その後何もないけど、あれはまじビビった。
そんな、見た人いませんか?ちなみに中部地方です。



十七話目 ゴミ捨て

の家族家事で役割分担してるんだ。はゴミ捨て担当。

その日寝坊したんだ。
それなのに学校行く前にお袋に生ゴミの袋4つ持たされて、ゴミ捨て場までダッシュする羽目になったんだよ。
ゴミ捨て場ってのは公民館で駅と逆の方向で、チャリでも10分かかるんだよ。お袋恨んだね。かなり。

久々にマジで走ったよ。でも100mくらいでバテたww
そんで、ちょっと止まって空見た。カラスが5、6羽飛んでたんだ。でも別に珍しいことじゃないよな?
まぁ少し息苦しいのが治ったから、またダッシュ。

だいたい15分くらいか?そこの角曲がったらゴールってとこまで来たんだ。
ムチャクチャ息上がっててさ。歩くだけでやっとって感じ。
30秒くらい休憩しようと思って止まった。そん時にカアカアうるさいことに気付いたんだ。

空見たらカラスバサバサ飛んでんのな。
後ろ見たらまだまだ来るみたいで……みんな公民館目指してるんだよ。
何だろうなあって思って何の気なしに曲がったんだ。

……公民館の壁で真っ黒なドデカイ塊がモゾモゾしてた。
「うわぁ!」って大声出しちまったよ。しかもそれカアカアうるさかった。

全部カラス!?ってマジで焦った……
ゴミ袋の山にたかってるみたいだった。でもここまで来て引き返すのも癪だったから、
その辺の石ころ拾って角に隠れて、公民館に思いっきり投げた!

バサバサバサカァカァカァカァ!!ってカラスみんな逃げてったよ。ちょっと爽快だったw
でも何か変だった。
ゴミ山が赤いマダラ模様になってた。何だろ?ってそこに行った。
近付けば近付くほど不気味だった。で、袋と袋に挟まって見えたのが

血まみれの手、だった。

しかもそこら中に赤いグチャグチャの塊が飛び散ってて、赤い液体が流れてた。

逃げたよ。死ぬ程疲れてたのに猛ダッシュで。で、大通りまで戻った。
そん時初めて携帯がブルブルいってんのに気付いた。メールだった。

『ねぇ、見た見た?見たでしょ?』

これが7通。みんなの前使ってたアドレスだった。
この後警察が来たりして大騒ぎだった。は家事分担を風呂掃除に代えてもらった。



十八話目 ザバレ

どっかの山奥で、一人の村人が、気が狂って、
死んだらしい。。「ザバレ、ザバレ・・」とか、奇声を
発して。。。
ザバレさんって、典型的な怪談でね。。

この話を知ってしまった人は、3日以内にザバレさんが現れます。
助かりたければ。。。ry ってやつね。
は、当然くだらなくて馬鹿にしてたんだけど、塾の帰りにね、
変なふく面かぶった奴らに追い回されたの。今で言うパペットまペット
見たいな覆面。「ザバレ、ザバレ」言いながら。
もう、走って逃げて、家で、布団かぶって泣いた泣いた。。。

それから、20年以上たってね、会社で怪談話で盛り上がったときに
この話をしたの、みんな「怖い怖い」言ってたんだけどね。。
次の日、そこにいた一人が言うのさ。。

「何気なく、インターネットで調べたんですけどね。。ザバレって、
朝鮮語で捕まえろって意味らしいですよ。●●さんの出身って、拉致で有名な新潟ですよね。。当時は表に出てなかったけど」



十九話目 お姉ちゃん

自分鹿児島住みで、広島に住んでるお友達が居るんだけど…
その子お祖母さんが広島の方で、広島の大学に進学したいからとお祖母さんの所へ引っ越したんだとさ。
その子が夜中まで勉強していて、ふと部屋の外の廊下が気になったらしい。
ドアから暗い、長い廊下を見ると、廊下の向こう側にがたってるんだと。

その子はてっきりお祖母さんだと思って、『どうしたのー?』って言ったら
ペタペタペタペターッ!って凄い勢いでこっちに走ってきたんだって。
この時点でお祖母さんじゃないと思ったみたいで、しかも良く見たら
髪の毛ボサボサでベロベロの洋服を着ていて、顔は黒かったと。
部屋のドアを閉めたら、『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』てドア叩かれたらしい…

しばらく経って音が止んだと思ったら朝になっていて、お祖母さんに この話しをしたんだと。
そしたら、お祖母さんがまだ17,18くらいの時に、近所にかわいがっていた年下の女の子がいたんだと。

でも原爆で死んでしまって、その子は死体も見つからなかったみたい。
お祖母さん『私に会いに来たのかもね、きっとあなたと間違えたのね』と、泣いたそう…



二十話目 事故車

5年くらい前の話ですが
実家の近くの某スーパーの駐車場の隅っこの方に
事故車のようなグシャグシャの車が置いてありました。
なぜそこに放置されているのかはわかりませんでしたが
かなり前から置いてあったようです。

そんなある日、友達と夜中まで酒を飲み
酔っ払いながらもフラフラと帰っていたのですが
帰り道にあるその車をチラッと見たら
中で何かが動いているのが見えました。
その時は気持ちが大きくなっていたので
近づいて見てやろうと思い近づきました。

すると中におでこから鼻にかけて
凹んでいる女
が窓にベタッと張り付いて
こちらを睨んで笑いました。



二十一話目 ホテルの地下

実話、6年前の話。

ホテルのエレベーターで、2階から4階へ行こうと一人で乗った。
4のボタンを押して、上のランプが点灯した。
すると勝手にエレベーターが下に下がり始めた。

1階で止まった。
そのまま上がると思ったので、乗っている事にした。
すると又さがる感覚がして、扉が開いた。
そこには薄暗い、どこまであるか分からない廊下が広がっていて鳥肌が立った。

一歩出て周りを見回してみても何も見えず、
おかしいと思いつつも怖かったのでエレベーターに入ると、勝手に扉が閉まった。
ボタンも押していないのにエレベーターは上がり始め、1階で止まった。

怖いので階段で2階で何か買っていたのところに言ってその話をすると、は言った。
「え?このホテルに地下はないはずだけど。」

あの廊下で降りなくて本当に良かったと思う。



二十二話目 霊が見える方法

には霊感は無い。そんなでもが見えることがある。
今回は霊感の無いお前らにもその方法を伝授しよう。

なに、簡単なことだ。直視しない、それだけ。
視界の隅に捕えるように見る。
逆か。視界の隅ならが見える。

誰もいないはずの部屋なのに、視界の隅で人影を捕えたと思ったら誰も居なかった。
何か動くものを視界の片隅に見たと思ったけど気のせいだった。

いいか、それは気のせいじゃない。
だから。覚えておくといい。



二十三話目 祖母

去年のちょうど今頃の話なんだが。
仕事の関係ではほとんど日本にいなかった。
で、六ヶ月振りに日本に帰って来たんだよ。
帰ってきた港の直ぐ近くに祖母叔父夫婦が住んでる家があったんで、土産持ってな。
んで、いつも通り「おいばばぁ!今年の夏は暑いけどくたばってへんやろなw」とか言いながら家に入った訳。
でも祖母の返事が返ってこない。いつもなら「お前こそ死んだと思ってたわwwww」とか笑いながら出てくるのに。
で、代わりに出てきたのが叔父「ばあさん、3月に脳梗塞で・・・」って突然言われたんだよ。
慌てて祖父の仏壇のある仏間に行ったら、祖父の遺影の横に祖母の遺影が。
もう、大声出して泣いたのよ。祖母は大好きだったのに、その死に目にも会えなかったのかよってな。
そしたら、突然祖母の声が聞こえたんだよ。

「○○(俺の名前)、うちが死んだら笑ってやるって言ってたやないか!笑え!」

ってな。一緒にそこにいた叔父夫婦もしっかり聞こえたらしい。
もうそこからは叔父夫婦も大笑いしながら大泣き。
滲んで良く見えない視界の隅で、祖母の遺影が笑ったような気がした。




二十四話目 くちゃーに

学生の頃、5人ぐらいで構成されたいじめのグループがあり、そのターゲットになってるA君がいた。
勉強もスポーツもダメでいつもヘラヘラしているから、いじめられやすかったのだと思う。

性格もおとなしく、いじめられても反撃せずに「やめてよぅ、くちゃーに」と言うだけだった。
この「くちゃーに」ってのはの口癖のようで、いじめられる時はいつも決まり言葉のように言っていた。

ある日気の毒に思ったので、にどうしてやり返さないのか聞いてみた。
はヘラヘラ笑いながら「平気だよ、だって…」と言うだけだったが、その目は笑っていないように思えた。

何しろ人の目を見て鳥肌が立ったのは、後にも先にもその時だけだったから。
翌年 は転校し、みんなのことは忘れていった。

それから20年ほど経ち、同窓会でほどよくアルコールが回ってきた頃「そういえば」友人が話し始めた。
どうもA君をいじめていたグループが全員亡くなったらしい、しかも全員自殺…と。

その友人も詳しくは知らないが、いじめグループは中学に入った頃から精神的におかしくなり始め、強制入院させられたが、半年以内に院内で自ら命を絶ったらしい。

そんなことがあったのか、なんか怖いなと思ったときの口癖を思い出した。

解説:くちゃーに=くちあに=口+兄=呪



二十五話目 息抜き

【7:46】メリーさんからの着信で起床。「家の前にいる」等とほざいてやがる。おかげで寝起きが悪い。
【8:02】朝食で使った油の容器にゴキブリが入ってた。気にせず捨てた。今まで気がつかなかった事に腹が立つ。
【8:36】出勤。ダルい。家を出るときに電話が鳴る。うるせぇシカトだ。
【9:07】車で走っていると、後ろからババアがダッシュで追いかけてくる。アクセル全開で振り切る。あくびが出た。
【9:30】デスクに向かっている。下を見ると白い手がオレの足をつかんでいる。ふりほどき蹴りをいれる。大人しくなった。
【10:39】窓際に立ち空を眺めていると、女が落ちてきて目があった。この不細工が。
【12:24】交差点を歩いてて、すれ違う時に男が「よくわかったな」と言ってきた。黙れ池沼。
【14:26】携帯に着信記録16件。かけてみる。「わたしメリーさ…ブチッ…ツーツーツー」
【16:12】外回りをしているとマスクをした女が声をかけてきた。「わたしきれい?」右ストレートを入れる。うずくまったまま動こうとしない。こっちは急いでるんだよ。
【17:30】公衆便所に行くと人形が落ちている。「わたしリカちゃん。呪われているの」うるせぇ黙れ。
【20:32】車で走行中、バックミラーを覗くと上半身だけの女がついてきている。急ブレーキをかけてバンパーにぶつける。もう着いて来ないようだ。
【21:25】帰宅、着信記録が49件。またアイツか。
【21:42】ベッドの下に男がいたのでボコって追い出した。大の男が泣くな。
【22:10】メリーさんからの電話に出る。「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」後ろは壁だ。
【23:34】着信がしつこく鳴り響く。電話線を抜いた。
【0:12】就寝。今日一日でかなり疲れた。
【2:40】急に目が覚める。金縛りのようだ。髪の長い女が天井にへばりついて恨めしそうにこっちを見つめている。だが睡魔には勝てない。



参考文献・資料
http://shigeru.kommy.com/rakugo16.htm

http://addieworks.typepad.jp/rakugo/%E9%A1%8C-%E3%82%8D-%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%82%8D%E9%A6%96/

http://matome.naver.jp/odai/2133463816876384801

http://q.hatena.ne.jp/1281515029

http://rocketnews24.com/2011/08/26/125278/

http://music.geocities.jp/stop_1355/kowai2.html

http://kowabanashi.blog121.fc2.com/?mode=m&no=38

http://matome.naver.jp/odai/2134579844867987801

http://matome.naver.jp/odai/2134079591325346801
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