タンパク質についての前回の記事は中々に反響がありましたね(と言っても、もともとそんなに順位が高いわけでもないブログでの話ですが)。
なんでもそうですが、摂ればよいというものではありません。適切な量と摂る際の条件が必要ということをわかっていただきたい、ということで今回は鉄についてです。
鉄も(うちに来院する)起立性調節障害の子をお持ちの親御さんが、子供に摂らせていることが多い栄養素の一つです。
ネタ元はどこかの本みたいですが、聞くとかなり大量な量を長期間ダラダラと摂らせていることが多いです(うちに来た場合即止めることをお勧めしますが)
何も対処をしない状態で、大量の鉄を摂ることによって、以下のような問題が出てきます。
●鉄は重金属に属します。体内で処理しきれない分は多くは酸化し体内に蓄積します。重金属として蓄積したものは活用されません。
●鉄は腸内の悪玉菌の餌になります。過剰に摂ると腸内環境を悪化させます。
●鉄は体内で酸化します。過剰に摂ると体内で活性酸素を発生させ、細胞(特に脳や神経)を損傷します。
●鉄が過剰に存在すると、体内で炎症が起こりやすくなります。アレルギーや腸粘膜の質が悪くなります。
鉄が体に必要な栄養素だということに間違いはありません。
摂るのであれば、きちんと体に良い働きをしてくれる状態で摂らなければもったいないですよね?
内臓が弱っているODの子に、プロテインを飲ませてさらに負担をかけ、鉄が吸収されづらい環境を作ってから大量の鉄を摂らせるって、飲まされる子がかわいそうです。
本に書かれているからと言って鵜吞みにしないで、摂れるようになればいいですね。
(そもそも起立性調節障害で鉄が必要な子も少ないんですけどね)
もしかしたらインスタライブでODのことを話すということを、インスタをいじくる遊びがてらやるかもしれません。興味があるようでしたらインスタグラムをフォローしてください。(もちろんライブは無料です)