言葉が遅いと将来どうなる? 対応が遅れて問題になった幼児期〜学童期の例
過去の私は「言葉の遅れ」を軽視していました。これは、今の私が、「過去の私が知っていれば…」と後悔している発達障害の現場です。こんにちは!ハーフの子の発達を応援するシャロンさくらです。なぜ、子どもの発達で「早期発見、早期対応」とこれほど言われるのか…その不安、もしかしたら…「言葉がなかなか出ない… どうしよう…」子どもの言葉が遅いと不安になりますよね。私もそうでした。「私が日本語で 話しかけてるからかな…」ついそんなふうに考えてしまいませんか?私はいつもそうでした。「気のせいかも…」「いつか急に伸びるのかも…」そんな言葉で自分を誤魔化さない方がいいかもしれません。親が何もしなくても、急にぐーんと言葉を増やして、なんの問題もなくなる子だって、もちろんたくさんいます!言葉が遅い子は近い将来どうなる?「言葉が遅いハーフの子で 言葉が遅いまま育った子は 大きくなってどうなった?」言葉が遅かった子が対応をせずにそのまま大きくなってどんなふうになったのかいくつかのケースをご紹介したいと思います。入園したら1人ぼっち(4歳Mくん)「幼稚園に入ったら 言葉が増えるかななんて 思ってたんです…」「でも、全然 話しだすことはなくって…」「他の子は入園して どんどん喋るようになって 会話についていけない息子は だんだん誘われなくなって…」「気づいたら 息子だけいつも1人ぼっちで、 先生も『いつも1人です』って おっしゃって…」幼稚園に入れば言葉は伸びるかもって期待しちゃいますよね。分かります。私もそうでした。でも、言葉って人と一緒にいるだけでは伸びないんです。もしかしたら、英語留学に行ってもまったく英語が伸びなかった就活生に似てるかもしれません。言葉の基礎を鍛えないと言葉がなかなか伸びないのは子どもも同じです。ただ、特別なトレーニングをしなくておしゃべり上手になる子がいるので大人は惑わされちゃうんですよね。友達に興味がないみたい(6歳Sくん)「お友だちに ぜんぜん興味がないみたいで 社会性が心配なんです…」そうなんですよね。分かります。「言葉の遅れ」は「社会性」に直結しますからすごく心配ですよね。人と話せなければ社会性を身につけるのに必要とされる「幼児期の対人関係」を十分に経験できません。言葉が遅いハーフの子で「友達への興味が薄い」という場合も多々あります。これは想像すると理解はできます。言葉が上手に扱えないということは、相手の言うことを理解する力も弱めという場合が多いです。お友だちを目の前にしても相手が何を言ってるのかよく分からなくて、自分の言いたいことも上手に伝えられないとしたら「別に誰かと一緒じゃなくても ボクは1人で遊んでる方が 楽しいけど?」のように感じてしまっても仕方ない気がします。さらに、「そもそも他人に興味がない」という子もいますし、「自分が1人が好きなのか 友達と遊びたいのか、 自分の気持ちが分からない」という子もいます。これは自閉症の特性の1つ。自閉症じゃない子にもうっすらと見え隠れする特徴で、言葉が遅いハーフの子には珍しくないかなと感じます。狂ったように暴れます(6歳Bくん)「ずっと言葉が遅くて 表情もあまり変わらない子 だったんです。 なのに、いつからか 駄々をこねるようになって、 カッとなるようになって、 物を投げるようになって、 あっという間に『激しい癇癪』になりました。 1度、癇癪を起こすと、 奇声を上げて わめき散らします。 見てるこちらが痛くなるほど 手や頭を壁にぶつけます。 こちらの声はまったく 聞こえていないようで 狂ったように暴れます…」言葉が遅かったハーフの子が5歳〜小学生くらいになってキレやすい子になるというのもあまり珍しくありません。「言葉が遅いと 癇癪持ちに育つわ」これは日本の古い田舎のおばあちゃんの言葉です。「言葉が遅い子は 自分の気持ちを言葉では 伝えられないから、 暴れて体で伝えようとする」こういうことは聞いたことも言われたこともあるかもしれません。一理あります。それというのも、言葉が遅い子の癇癪は言葉のトレーニングをして言葉が伸びてくると徐々におさまってきてハーフの子の場合、最終的にはまったく無くなるケースも少なくないからです。言葉が遅いハーフの子にはあるあるなケースですが、正直なところ、ハーフの子の癇癪は対応が簡単です。癇癪が他の問題を引き起こさないうちに治してあげるのがいいかもしれません。次は、癇癪の初期対応が遅れ暴力が出てしまったケースです。手を出すようになった(7歳Oくん)「幼稚園では1人遊びが好きで シャイで物静かな子だったのに、 年長さんくらいから カッとなるようになって、 手を出すように… すぐに自分からつっかかって 兄妹ゲンカをふっかけて、 それで、妹を激しく叩きます。 娘がサンドバッグのように されそうになったので 慌てて止めたら 私が怪我をしてしまいました。 どうしたらいいのか…」分かります。私も自分の子育てがそうでした。あの日、すでに自分が何度も叩いてギャーギャー泣きながら走って逃げようとする弟を走って追いかけてまでさらに叩こうとする息子を私は叩いて止めました。自分では一生懸命に子育てしているつもりでした。しかし、結果的にここまで悪化させてしまいました。一生懸命やった結果、子どもを悪くしてたら意味ないのに。アインシュタインの名言が忘れられません。「狂気とは 同じことを繰り返しながら 違う結果を期待することだ」子どもの暴力をなくすという今とは違う結果を期待するなら、私は同じやり方を繰り返してはいけませんでした。でも、当時の私はどうしたらいいのか分からなかったんです。調べ方すら知らなかった。ママがおうちで子どもを変えられるなんて思いもしなくって…。過去の私のように悩むママを1人ぼっちにさせたくなくて、私はこの仕事を始めました。テストの点数が悪い(8歳Fちゃん)「言葉は遅かったけど、 アルファベットは すぐに覚えました。 ひらがなも上手に書けたし 補習校にも合格しました。 1年生のときは ほとんど問題なかったのに 2年生になって どんどん成績が下がり 3年生に上がって とうとう下から2番目の『Fair』になってしまいました。※「Excellent, Very Good, Good, Fair, Poor」 6歳までは勉強は得意だと 思っていたのに。 さすがに、評定が 下から2番目では困ります…」こういうハーフの子はママが優秀なケースが多いです。お子さんが6歳まで、つまり、就学するまで優秀に見えていたのは、ママが優秀で教え方が上手だったのでしょう。大好きなママが熱心に教えてくれてお子さんも覚えることが楽しかったのかもしれません。もし、嫌がるお子さんに無理に教えていたとしたらそれが原因かもしれません。多くのケースで、幼児期のハーフのお子さんはママが教えれば覚えます。無理矢理でも、泣きながらでも。ひらがなでも、アルファベットでも、スイミングでも、ピアノでも、英語でも…。泣きながら無理矢理にでも身につけさせられるのが幼児期だったりします。 小学校になると、何が1番変わると思いますか?言葉が遅い子にとって1番重要な違いは、「口頭説明の量」がまったく違うこと。授業でも、生活面でも、です。授業では、先生が前で説明したことを口頭で理解することが多く求められます。生活面でも、学校の中でのルール説明はほぼ口頭でなされます。たとえば、幼稚園で、「ここにこれを貼ってね」と言われた子どもが理解できていないようだったら先生は手を貸してくれると思います。きっと。たとえば、幼稚園で、「クレヨンはそこにあるよ」と言われた子どもが理解できていないようだったらおそらく、「ほら、ここだよ」とクレヨンのある場所まで連れていってもらると思います。たぶん。しかし、たとえば、小学校の授業で、「これはここに貼ります」と言われた子どもが授業内に出来なければ、「残りは家でやってきましょう」と言われるかもしれません。たとえば、小学校で、「この棚にはテープや ホチキスなどの文房具を しまいます」などという説明を受けたら、「じゃあ、次に 外に遊びに行く時には…」なんて、話題を変えて、説明が続くことが多いです。わざわざ、その文房具の棚まで行って見たり、触れたりはさせてくれません。小学校では「文房具はここに仕舞います」という口頭説明だけで、子どもは理解できるはずだと判断されているんですね。言葉の発達が遅い場合、この「口頭説明」を理解するのに時間がかかることがあります。1年生のときの授業の内容は簡単に感じても、内容が複雑で抽象的になるとどんどん分からなくなります。そのため、2年生、3年生になってテストの点数がどんどん下がってしまうことに。日本ではよく「3年生の壁」とか「9歳の壁」とか言われますが、小学校も3年目になると「目に見えない」「手で触れない」「絵に描きにくい」内容を学ぶようになります。国語なら少し抽象的な意見文や、算数なら少し抽象的な概念や、社会なら住んでいる町のことや、理科なら四季の動植物や…。無責任な言葉で誤魔化されないで「ハーフの子でしょ? ハーフの子はみんな遅めじゃん」「大丈夫だよ、 男の子はこんなもんだって」「心配しすぎじゃない? 心配しすぎたら可哀相だよ」たしかに、世の中にはたくさん「放っておけば 言葉がぐんぐん伸びた」というお子さんもたくさんいます。ただ単に、「ママの心配のしすぎだった」というお子さんもいらっしゃいます。しかし、そうでない子もいます。「もっと早く 連れてきてくれれば…」と思うお子さんもいます。早期発見、早期対応「早期発見、早期対応」どこでも声高に言われています。その理由は、子どもが低年齢の方が効果が出やすいからです。脳のトレーニングは同じ時間だけ実施しても幼児期なら3日、学童期なら3週間、思春期なら3ヶ月、大人なら3年。効果が出るのに時間がかかると言われることもあります。もう1つ、気をつけたいことは…我流で悪化させないコツあまりにも言葉が遅いと「早く言葉を教えなきゃ!」と気負っていませんか?あまりにも暴力が激しいと「絶対にやめさせなきゃ!」と焦っていませんか?あまりにも癇癪が続くと「どうしてこうなるの…」と思考停止していませんか?自分流の子育てで上手くいっていればいいのですが、もし、上手くいっていないのであれば、やり方を見直してみるとお子さんはスルスルと伸びるかもしれません。そう、たとえば、お料理のように。お料理だって、なんとなく「白い粒を入れれば いいのかな?」と勘違いをしたまま、砂糖の代わりに塩を入れれば、出来上がったお料理は美味しくないはず。カレールーさえ入れれば、美味しいカレーになるように子育てにも、「これさえやっておけば」という子育てのルーがありますよ。今日も心に桜満開の1日をシャロンさくら